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アクリルスプレーは塗料のひとつ
アクリルスプレーとは、DIYによく使われる金属やガラス、木材、プラスチック、コンクリートなど様々な素材に使用できる水性、油性塗料のひとつです。ホームセンターやダイソーなどで簡単に手に入ります。
【箇所別】アクリルスプレーの落とし方10個
家具や自転車などの色付けをするときによく使われるアクリルスプレーですが、作業中にうっかり洋服や手に付いてしまったという経験のある人もいることでしょう。
アクリルスプレーが付いた際の落とし方を10個紹介します。
肌や手に付いたときのアクリルスプレーの落とし方4つ
手やお肌に付着してしまったときは、すぐにお湯で洗い流してください。
塗料が乾燥してしまうと落ちにくくなる恐れがあるので、乾く前に素早くお湯で洗い流すのが良いでしょう。水性の場合はハンドソープで洗うと乾く前であれば簡単に落とせます。
油性の場合は特に早めの対処が必要です。お湯と石鹸で落ちなかったときは手に石鹸またはハンドソープを付け、油性スプレーがついてしまった手と反対の手の指に ヘアゴムをきつくならないように巻きつけて、付着部分をこするとインクが落ちます。
ここからは色々な道具を使った落とし方を4つ紹介します。
①ココナッツオイルと重曹を使った落とし方
ココナッツオイルを使った落とし方は次のとおりです。
必要なもの
- ココナッツオイル
- 重層
- お湯
- 歯ブラシ
落とし方の手順
- コナッツオイル1/2カップと、重曹1/2カップをボウルでしっかりと混ぜます。
- 混ぜたものを手に付け、お湯を流しながら指で擦ります。
- 爪に付いた塗料は歯ブラシを使って落とします。ココナッツオイルがお家にない場合は、オリーブオイルなどの植物油でもOKです。
②シトラスクリーナーを使った落とし方
シトラスクリーナーはグリースやタール、オイル、油性ペンキ、油性インクなど様々な油汚れをすっきり落とせます。ホームセンターやネットで購入可能です。
必要なもの
- シトラスクリーナー
- 歯ブラシ
落とし方の手順
- 適量を手に塗ってしっかりとなじませ、塗料を落とします。
- 指先や爪の中は歯ブラシを使って落とします。
- クリーナーと塗料を流水で流します。
- ハンドソープで残った汚れをきれいに洗い流します。
③除光液を使った落とし方
除光液に入っているアセトンは、水性・油性を問わず塗料落としに活躍します。しかしアセトン入り除光液は肌を刺激したり、乾燥させてしまうこともあるので、使用回数には気をつけましょう。
必要なもの
- 除光液
- コットン(綿球)
- ガーゼや布(必要であれば)
落とし方の手順
- コットンに除光液をたっぷりと染み込ませます。
- たっぷり除光液が染み込んだコットンを塗料が付いた部分に優しくすり込ませる。
- 塗料が落ち始めたら新しいコットン、またはガーゼや布でふき取ります。
- 塗料が残っていたら1から3の作業を繰り返し行います。
④台所用洗剤を使った落とし方
洗剤を使った落とし方も効果があります。これは肌に優しい台所洗剤を使用しましょう。油性塗料を落ちやすくするリモネンが含まれているオレンジオイル入りを使用するとより効果的です。
必要なもの
- お湯
- 台所用洗剤
- 歯ブラシ
落とし方の手順
- 少し熱めのお湯を用意します。
- 塗料の付着部分に台所用洗剤を付けて、洗剤をもみ込みながらこすります。
- 歯ブラシをお湯に浸して、残っている塗料をこすります。
- こすり終えたら流水で洗い流します。
- この作業を繰り返し行います。
髪の毛や顔に付いたときのアクリルスプレーの安全な落とし方4つ
髪の毛や顔にアクリルスプレーが付着してしまったときも、手やお肌と同様に乾く前に対処する方が良いでしょう。水性のアクリルスプレーであればお湯で流し、石鹸やシャンプーでも落とすことができます。
油性のアクリルスプレーを落とすには薄めた液を使って落とすのが一般的ですが、原料はシンナーやベンジンといった刺激物なので、髪や肌へのダメージが心配されます。使用する際は手早く落とし、石鹸やシャンプーを念入りに行ってください。
⑤ベビーオイルを使った落とし方
オイルは水性・油性・ラテックスなどの塗料を落とすのに効果的と言われています。ベビーオイルは保湿力も高く、低刺激なので顔や髪に安心して使えます。
必要なもの
- ベビーオイル
- コットン(綿球)
落とし方の手順
- コットンにベビーオイルをたっぷりと染み込ませます。
- オイルをたっぷり吸ったコットンを塗料が付着した部分に円を描くようになじませます。
- 塗料が浮いてきたらふき取ります。
⑥オリーブオイルを使った落とし方
オリーブオイルを使った落とし方は、ベビーオイルと同様コットンまたは重層と1:1の割合で混ぜて落とす方法があります。どちらも効果的ですので、箇所によって使い分けてみるのもいいでしょう。
⑦エッセンシャルオイルを使った落とし方
必要なもの
- 100%純粋なエッセンシャルオイル
- 乾いた布
落とし方の手順
- オイルを塗料の付いた手にのせ、指を使って1・2分ほどもみ込みます。
- 石鹸またはハンドソープで洗います。
- きれいに洗い流したら、乾いた清潔な布で拭きます。
- 塗料が落ちていなければ繰り返し行います。
オイルが目に入ると沁みるので、髪の毛や顔に使う場合は十分に注意しましょう。
⑧マヨネーズを使った落とし方
マヨネーズは油性塗料をよく落とせます。とりあえず家庭にあるもので対処したいという方にぴったりの落とし方です。
必要なもの
- マヨネーズ
- コットン(綿球)
落とし方の手順
- コットンにマヨネーズを取ります。
- 塗料の付いた肌に、マヨネーズを厚めに塗りましょう。
- 2~4分程おいてからマヨネーズごとふき取ります。
服に付いたときのアクリルスプレーの落とし方2つ
服に塗料が付いたときも素早い対処が必要です。まだ塗料が乾いてなければ、ペーパータオルや布で塗料が付着した部分を優しくたたいて塗料を吸収し、硬めのヘラやスプーンなどでこそげ取ると大まかにとれ、後の対処がしやすくなります。
⑨食器用洗剤を使った落とし方
食器用洗剤を使って服に付いた塗料を落とす方法は、肌や手に付いたアクリルスプレーを落とすときと同様にオレンジオイル入りを使用するとより効果的です。
必要なもの
- 食器用洗剤
- お湯
- スポンジ
落とし方の手順
- 食器用洗剤とお湯を1:1の割合で混ぜます。
- 塗料が付着した部分を裏返し、お湯を流してできる限りの塗料を洗い流します。
- スポンジに1で作った液体を染み込ませ、塗料が付着した部分に強めに押し当てます。
- 洗濯機で普段通り服を洗濯してください。
⑩イソプロピルアルコールを使った落とし方
イソプロピルアルコールとはアルコール類の1つで、塗料をはがす剥離剤として使用されるエタノールと似た液体です。薬局やネットでも購入できます。
必要なもの
- イソプロピルアルコール
- 洗濯洗剤
落とし方の手順
- 服に付いた塗料をこそげ取ります。
- イソプロピルアルコールを塗料が付着した箇所へ十分に染み込ませましょう。
- 硬めのヘラなどでこすり塗料をはがしていきます。
- 洗濯機で普段通り服を洗濯してください。
アクリルスプレーを落とすときの注意点2つ
衣類やタオルなどの素材によっては、汚れを落としにくいことがあります。特に羊毛やシルクなどのダメージの受けやすい素材は、自宅では落とすことが困難です。
また繊維は丈夫で摩擦に強いコットン(綿)素材は、繊維の奥深くにまで色が入り込んでしまいます。汚れを落としにくい素材ですので、落とし方によっては色落ちや縮みなどが発生する恐れがあります。
ご自身の判断で難しいと思ったらクリーニング店に持って行きましょう。手や体にアクリルスプレーが付いてしまったとき強くこすって落としがちですが、こすりすぎるとかえって肌を傷つけてしまうので力加減には十分に注意しましょう。
きれいに落ちなかった場合は、無理せず時間をかけて落としてください。一週間ほどお風呂で洗ったり、手を洗ったりすることで、汚れも自然に落ちていきます。
注意点1:アクリルスプレーが付いたら早めに対処する
アクリルスプレー塗料は乾いていくほど付着した塗料が落ちにくくなります。対処が早ければ早いほどきれいに処理ができます。汚してしまった場合は焦らず速やかに対処するようにしましょう。
注意点2:アクリルスプレーが目に入らないようにする
顔に付いたアクリルスプレー塗料を落とすときは目に入ると損傷する場合がありますので、十分に注意しましょう。
もし目に入ってしまった場合は、こすらずに流水で15分程しっかりと洗い流してください。洗浄後も目の痛みや違和感を感じる場合や、痛みがなくても不安を感じる場合はすぐに眼科に行きましょう。
アクリルスプレーを正しく落とそう
焦って落とし方を間違えるとかえって被害を拡大してしまうこともあります。慌てずに落ち着いて正しい手順で落とすようにしましょう。
また、アクリルスプレーを使用するときは、手袋や使わなくなった服を着用して作業することをおすすめします。