扇風機にするべきではない『NG行為』7選

羽根が回ってテープが揺れている扇風機

6月に入ると、日本は本格的に暑い夏を迎えます。エアコンを使用する人もいると思いますが、それと同時に、扇風機を出し始める人も増えてくるでしょう。そんな夏に大活躍する扇風機ですが、扇風機にするべきではないNG行為があることをご存知でしょうか。今回は、扇風機にするべきではないNG行為を理由と共に紹介します。

夏に大活躍する我が家の救世主『扇風機』

リビングの窓際に置かれた扇風機

6月に入ると、ジメジメと蒸し暑い時期に入り、7月から8月にかけて、本格的な暑い夏がやってきます。それに伴い、エアコンと共に家庭内で活躍する家電が扇風機ですよね。

扇風機は、その物自体が涼しい風を送ってくれるだけでなく、エアコンの風を部屋全体に行き渡らせてくれる役割も果たします。さらに、雨の日には洗濯物を部屋干しする際、できるだけしっかり、早く乾かす役割を担ってくれることも。

扇風機は、夏はもちろん、部屋干しや風の通りをよくするために、年中活躍してくれる影の立役者とも言えるでしょう。

意外と多い!扇風機が原因の火災事故

しかし、実は扇風機を誤った方法で扱ってしまうと、故障や怪我、最悪の場合、火災事故の原因となることもあります。

実際、夏場である6月から9月にかけて、毎年扇風機の発火現象や火災事故など、多数のトラブルが報告されています。そのため、NITEから注意喚起が出されているほどです。

中には死亡事故に繋がったケースも複数報告されているので、扇風機は正しい知識を持ち、正しく扱わなければいけません。

扇風機にするべきではない『NG行為』7選

扇風機とカーテン

扇風機は便利な反面、扱い方を間違えると火災事故や怪我など、多数のトラブルの原因にもなり得ます。ここでは、扇風機にするべきではないNG行為をいくつか紹介していきます。心当たりのある方は、すぐにやめましょう。

1.10年以上経っている扇風機を使い続ける

部屋に置かれた扇風機

先に扇風機が原因の火災事故が多数報告されているとありましたが、その大半が扇風機の経年劣化が原因です。扇風機を「まだ使えるから」と長年使っている人もいますが、実は扇風機の寿命は約10年と言われています。

10年を過ぎてしまうと、見た目にはわかりにくいですが、内部から徐々に劣化していき、気付いた時には火花が飛び散り、発火現象を引き起こす恐れもあるのです。

2.首振り機能を長時間使用する

リビングにある白い扇風機

現在販売されている扇風機の多くは、左右広い角度まで風を送ることができる首振り機能が搭載されています。しかし、この首振り機能を意味もなく、つけっぱなしにしていると、発火の原因となる恐れがあります。

特に、先に紹介した10年以上経過している古い扇風機の場合、首振り機能を長時間使用することで、扇風機の首部分を通る内部配線が何度も折り曲がり、断線してしまう可能性があります。すると、断線した部分から発火が生じ、火災事故へと繋がる恐れもあるのです。

3.コードを折り曲げて片付ける

扇風機を片付ける際、コンセントからコードを抜き、コードを折り曲げるようにしてしまっていませんか。コードを折り曲げる行為は、扇風機に限らずやりがちな行為ですが、実は非常に危険な行為です。

コードを折り曲げることで、内部のケーブルが断線してしまいます。すると、断線した部分から火花が飛び散り、そこから発火現象が引き起こされるのです。

発火したことに気付かず、そのまま放置してしまうと、火災事故に繋がる危険性があるので、片付ける際はコードを折り曲げず、市販されているコードをしまうツールなどを使用して、安全に片付けましょう。

4.異音や異臭を発生しているのに使い続ける

経年劣化している扇風機の場合、長年使ったことですでに限界に達していることがあります。その際、今まで聞こえてこなかった異音や、異臭が発生する事があります。

しかし、この異音や異臭といった異変を見逃し、そのまま使い続けていると、内部で劣化した部品が発火現象を引き起こし、そのまま扇風機が燃え広がり、火災の原因となる恐れがあります。

実際、毎年複数の扇風機が原因とみられる火災事故が報告されています。このような異常が見られたら、他人事だとは思わず、新しい扇風機に買い替えましょう。

5.カバーの隙間から指を入れる

回転している白い扇風機の接写

小さな子どもがいるご家庭で起こるケースが多い事故です。従来の扇風機は、安全面を守るために、ファンの外側にカバーが取り付けられています。しかし、このカバー、風が通り抜けられるよう、隙間がありますよね。

すると、小さな子どもなどはそれに興味を持ち、カバーの隙間に指を入れようとします。子どもの指は小さいので、大人が入らない隙間でも軽々と入ってしまうことが考えられます。すると、動いているファンに指が当たり、指が切れてしまうといった事故が発生するのです。

最近では、扇風機もさまざまなデザインの物や機能が搭載された物が販売されています。小さな子どもがいるご家庭では、できるだけ子どもの安全面を配慮した扇風機を使用するよう意識しましょう。

6.人がいない時や就寝時に稼働しっぱなしにする

快眠中の女性

住人が外出している際や、就寝時に稼働しっぱなしにする行為も、できるだけ避けてください。特に、10年以上経っている古い扇風機は禁物です。

長時間扇風機を稼働させる行為は、扇風機に負担をかけることと同じです。そのため、経年劣化している扇風機であれば、大きな負担を強いられ、発火現象を引き起こす恐れがあります。

しかし、家に人がいなかったり、就寝時であれば、扇風機が発火現象を引き起こしていても気付かないことが多いです。そのため、できる限り外出時や就寝時に稼働し続ける行為は避けてください。

7.埃が被った状態でそのまま使用する

夏の暑い時期に入り、扇風機を取り出してくると、1年ぶりに出されたため埃を被っている…という例は非常に多いです。多くの人が、一度埃や汚れを拭き取り、試運転をさせてから、本格的に使用すると思いますが、中にはそのまま使ってしまう人もいます。

しかし、埃を被ったまま扇風機を使ってしまうと、周辺に埃をまき散らし、悪影響を与えるだけでなく、コンセント部分に埃が被ってしまい、発火現象を引き起こす恐れもあります。

夏場に扇風機を出した際は、必ず扇風機が汚れている状態でないかを確かめ、念のため、一度乾拭きをして埃を取り除いてから使うようにしてください。

10年以上経過した扇風機は新しく買い替えて

扇風機で涼む女性

いかがでしたでしょうか。10年以上長持ちしている扇風機は、愛着のある方も多いでしょう。しかし、すでに経年劣化を内部で引き起こしている恐れがあり、火災の原因となる可能性もあるので非常に危険です。10年以上経過している扇風機を使っている方は、ぜひ早めに買い替えを検討しましょう。

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