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料理や温め直し、解凍…とても便利な調理家電『電子レンジ』
料理を再び美味しくするのに温め直すため、または冷凍食品や冷凍した食材を解凍するため、最近では調理器具の1つとして、多くのご家庭で重宝されている電子レンジ。温度や時間を設定するだけで簡単に料理を用意することができるため、とても便利ですよね。
しかし、そんな便利な電子レンジですが、すべての食材、料理を温めることができるというわけではありません。ご存知でしたか。
中には、電子レンジで温めてしまうと、破裂や爆発を引き起こしたり、あるいは火災を引き起こすガスを放出してしまう食材もあるので、温める際は温めても大丈夫な食材や料理であるかを確認しなければいけません。
電子レンジで温めてはいけない『NG料理』9選
では、どのような料理や食材が電子レンジに対応していないのでしょうか。電子レンジで温めてしまうと、さまざまなトラブルを引き起こす恐れのあるNG料理・食材を9つご紹介していきます。
1.卵
卵は電子レンジで加熱してはいけない食材の1つです。理由は、卵を電子レンジ加熱してしまうと、破裂や爆発を引き起こす確率が非常に高いからです。
電子レンジの熱を卵に加えることで、黄身の部分が熱によって膨張し、卵の体積が増える現象が引き起こされます。その後、卵の殻を剥く際に外気に触れることで、一気に中見の温度が低下し、その結果、爆発が起こるのです。
卵の殻を剥き、生卵のままで加熱してしまうと、電子レンジ内で爆発を引き起こす恐れがあり、こちらも非常に危険です。
2.乾燥唐辛子
乾燥唐辛子を一度にまとめて電子レンジで温める行為もNGです。乾燥唐辛子を電子レンジで加熱してしまうと、電子レンジ内で蒸発した水蒸気に刺激成分が含まれてしまいます。
そのため、温め終わってから電子レンジを開けると、その刺激成分が含まれた水蒸気が一気に庫外へ放出されるため、目に刺激を与えてしまう恐れがあるのです。
また、唐辛子の辛み成分が電子レンジ内に留まってしまったり、こびりついてしまう原因にもなるので、乾燥唐辛子を電子レンジで加熱することはやめましょう。
3.ウインナー
基本的に、ウインナーはフライパンで焼く料理ですが、中には「電子レンジを使って洗い物を減らしたい」と考える人もいるでしょう。しかし、ウインナーを電子レンジで加熱してしまうと、破裂してしまう恐れがあります。
絶対にダメではありませんが、ウインナーをどうしても電子レンジ調理したい場合は、途中でカットしたり、ウインナーに熱がこもりすぎないよう切り込みを入れるなど、破裂しない工夫を施してから加熱してください。
4.トマト
トマトなどの実を守っている皮の部分が薄い食材も、そのまま電子レンジで加熱するのはNGです。なぜならば、皮が破裂し、中見が爆発してしまう恐れがあるからです。
皮が薄い食材の場合は、皮が破裂しないよう切り込みを入れたり、電子レンジで加熱する前に、あらかじめ皮を剥がしておくなど、一手間加えてください。そうすることで、破裂や爆発を防ぐことができますよ。
5.栗
栗は基本的に硬い殻で覆われています。そのため、卵と同じような作用が起こり、爆発する危険性があります。もしも栗を電子レンジで温めたい場合は、殻による爆発を防ぐため、殻を剥いてから温めるようにしてください。
6.明太子
明太子もトマトと同様、薄い皮が実を覆っている食材の1つです。そのため、そのまま加熱してしまうと皮が破裂し、中見が爆発してしまう恐れがあります。トマトの場合にも言えることですが、中見が破裂してしまうと、電子レンジ内が汚れてしまい、悲惨な状態になってしまいます。
こちらも温める際は、皮に切り込みを入れたり、皮を剥いておくなどし、破裂や爆発のリスクを下げてから行うようにしてください。
7.さつまいも
さつまいもを始めとした芋類も電子レンジでそのまま加熱することはNGです。なぜならば、実に含まれてる水分が蒸発し、実自体が炭と同じ働きをしてしまうからです。する、黒く焦げてしまったり、最悪の場合、電子レンジ内で発火現象が起こる恐れもあります。
このような危険なトラブルを回避するためにも、さつまいもなどの芋類は、一度水で濡らしてからラップに包み、電子レンジで温めるようにしてください。
8.ぶどう
ぶどうを電子レンジで加熱するシチュエーションはあまりありませんが、ぶどうを電子レンジで加熱する行為もNGです。実は、卵と並んで「絶対に電子レンジで加熱してはいけない食材」に含まれています。
ぶどうを電子レンジで加熱してしまうと、プラズマガスが発生し、発火現象が引き起こされるからです。特に、大きめのぶどうを2粒並べて加熱することで、プラズマガスが発生しやすく、火災の原因にもなる非常に危険な行為です。
9.飲み物の加熱しすぎ
一般的に飲み物を電子レンジで加熱し、温めて飲むという方は多いでしょう。最近では、飲み物に対応した温度と時間を自動計測し温めてくれる機能が搭載されている商品もあります。
しかし、飲み物も加熱時間によっては危険です。加熱しすぎてしまうと突沸という現象が起こり、飲み物を入れたコップの周辺に飛び散ってしまうのです。これは電子レンジを開けた際などに起こりやすいため、火傷のリスクがあります。
飲み物専用の自動温め機能がある場合は、ぜひその機能を活用しましょう。ない場合は、加熱しすぎには注意をし、少しずつ加熱をしながら様子を見るとリスクを下げられます。
汚れた電子レンジをそのまま使うのも危険!
上記では、電子レンジで温めてはいけないNG料理や食材をご紹介しましたが、電子レンジが汚れている場合、紹介したようなNG食材でなくても、そのまま加熱調理をすることは危険です。
電子レンジ内が汚れたまま加熱してしまうと、汚れに熱が反応し、発火を引き起こす恐れがあるのです。
特に、紹介したような食材を誤って温めてしまい、爆発や破裂が起こった状態でそのまま放置してしまうと、破裂した成分がこびりついてしまい、なかなか落ちません。その状態で新たに加熱してしまうと、発火を引き起こし、火災に繋がる恐れすらあります。
電子レンジ内は定期的に掃除をし、もしも食材の破裂や爆発によって、酷い汚れができてしまった際には、すぐに拭き取るよう心掛けましょう。
電子レンジ正しく使えばとても便利な主婦の味方
いかがでしたでしょうか。電子レンジは誤って使ってしまうと、破裂や爆発、火災を引き起こしてしまう危険性があります。しかし、正しく使えばとても便利な家電です。皆さんも今一度、電子レンジの正しい使い方を確認してくださいね。