『新じゃがいも』のNGな保存方法とは?正しく保存するためにすべきこと

新じゃがいものNGな保存方法とは

新じゃがいもは皮が薄く柔らかいので、そのまま丸ごと食べても美味しいですよね。一般的にじゃがいもは長持ちする野菜としても知られていますが、新じゃがいもは限られた季節しか出回らない旬の食材でもあり、じゃがいもとは保存期間が違うのです。また、誤った保存方法では安全さや美味しさを保つことが難しいので、正しい保存方法を覚えておきましょう。

新じゃがいものNGな保存方法

長期保存はNG

長期保存はダメ

新じゃがいもは春先から初夏に間に収穫されます。一般的なじゃがいもに比べて皮が薄く、小ぶりで水分が多いのが特徴で、じゃがいものような長期保存はできません。

じゃがいもの保存期間が2カ月程度に対し、新じゃがいもの保存期間の目安は1週間から10日程度です。みずみずしさを失わないうちに早めに食べるようにしましょう。

冷蔵庫の保存はNG

冷蔵庫には入れないように

一般的なじゃがいもも同じですが、新じゃがいもの適温は5~15℃のため、4℃以下になる冷蔵保存はNGです。常温保存がおすすめですが、夏場など高温になる時期は5~10℃の野菜室で保存しましょう。

4℃以下で保存すると、じゃがいものでんぷん質が『還元糖』というものに変化し、高温で焼いたり揚げたりすることで体に害のある『アクリルアミド』という化学物質を生成すると言われています。

アクリルアミドは発がん性の疑いもある物質と言われているため、できたら避けたいものです。煮物や蒸し料理では生成されないため、冷蔵庫で保存しているじゃがいもを使う際は煮たり蒸したりして使うのが安心です。

日光に当たる場所はNG

日の当たらない冷暗所で保管すべき

じゃがいもは光に当たると皮が緑化したり芽が出てきて、有害物質でもある『ソラニン』が発生しやすくなります。また、湿度が高い場所もカビが生えたり腐しやすくなるので避けましょう。

もし、芽が出てしまったら、包丁の角で円を描くようにして掘り出してください。伸びた芽はもちろんですが、緑化した部分も同じように毒性がありますので気を付けましょう。

新じゃがいもの正しい保存方法

新じゃがいもはどう保存すべき?

常温保存の場合

まず、購入してきた袋から新じゃがいも出して、土などの汚れをよく払い落としましょう。小さいものは数個まとめて、湿気に弱いため新聞紙やキッチンペーパーでくるみ湿気が防ぎます。直射日光に当たると緑化し発芽するため、風通しが良く日が当たらない場所で保存します。

一般的なじゃがいもより新じゃがいもは水分量が多く長期保存には向かないため、早めに使い切るようにしましょう。

長期保存には冷凍保存

じゃがいもは冷凍保存すると細胞が壊れスポンジのようになりやすいです。そのため、食感の変化を抑えながら長期保存をしたい場合は、加熱してから潰すマッシュポテトにして冷凍するのがおすすめです。

丸ごと冷凍したい場合は、皮を良く洗ってフリーザーバッグに入れ、使う時は凍ったままポトフやカレーなどの煮込み料理に使います。

マッシュポテトの作り方

  1. 皮をむいて柔らかくなるまで茹でます。
  2. ボウルに移しマッシャーで潰して粗熱を取っておきます。
  3. ラップで小分けにするか、フリーザーバッグに平たく入れて冷凍保存します。

新じゃがいもの芽を出にくくする保存方法

実はりんごが効果的

じゃがいもとリンゴを一緒に保存すると芽が出にくくなります。その理由は、リンゴはエチレンガスを放出していますが、このエチレンガスはじゃがいもの芽の生育を抑える効果があるからです。

リンゴの良い香りが漂うことで、エチレンガスが適度に放出されていることになるため、じゃがいもの隣にリンゴを置いてみてください。じゃがいもの量が多いときは、段ボールなどを用意してじゃがいもとリンゴを一緒に入れて、布や新聞紙を上からかけてあげるといいでしょう。

さいごに

新じゃがいもは一般的なじゃがいもより皮が薄く水分も多く含んでいるのが特徴です。そのため、長期保存は不向きであり、保存の際に大切なポイントは『光・湿度・温度』の3点です。

購入した袋のまま保存すると通気性も悪くなります。新聞紙などでくるんで光が当たらないよう冷暗所で常温保存するのが正しい保存の仕方です。夏場の暑い季節は冷蔵庫の『野菜室』に入れるのがおすすめです。

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