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洗濯物にほこりがつくワケ
せっかく洗濯をしたのに、洗い終わってふと見てみたら糸くずやほこりだらけということがあります。綺麗にするつもりで衣類を洗濯したのに、洗濯物に糸くずやほこりがついていては意味がありません。
どうして洗濯物にほこりがつくのかというと、フィルターの問題や洗濯槽の汚れ、ほこりが出るものと洗ってしまったか水の量が足りなかったなどが考えられます。
ほこりの原因として考えられる理由を、それぞれ紹介します。
1:糸くずフィルターが古くなっている
まず考えられるのは、洗濯機の「糸くずフィルター」が古くなっているから、あるいは糸くずが貯まってしまっている状態です。洗濯機には糸くずフィルターが付いていますが、これが正しく機能しなくなっている可能性があります。
洗濯機の糸くずフィルターを触ってみて、たくさんのほこりや糸くずが入っていないでしょうか。厚みを感じるほど入っているようなら、それが原因で洗濯物に糸くずやほこりがついているのでしょう。
2:洗濯槽がきれいに保たれていない
2つ目は、洗濯機そのものが汚れていて、洗濯槽の汚れがそのまま洗濯物に糸くずやほこりとして付いてしまっているケースです。
洗濯槽は使っているうちに、自然と汚れがたまってしまいます。洗濯機を上から眺めただけでは、洗濯槽の汚れは見えにくいです。
しかし毎回の洗濯物からでた汚れがたまっていたり、水を使うのでカビが繁殖していたりして、洗濯物のほこりの原因になる場合があります。
3:ほこりっぽいものと一緒に洗った
「これまでの洗濯物では問題なかったのに、いきなりほこりがついた」という場合には、ほこりっぽいものと一緒に洗ったことが原因かもしれません。
洗濯物のほこりに気づいた時、どんな物と一緒に洗ったか思い出してみてください。
洗濯物のほこりがでやすい物としては、タオルや毛足が長い衣類などがあります。これらの洗濯物からは、洗濯中に細かな繊維(毛羽)が出てきます。繊維を洗い流せない場合、洗濯物にほこりとして残ります。
4:水の量が少なかった
洗濯に使う水の量が少なかった場合は、糸くずフィルターまで水量が届かずフィルターが機能しないために、洗濯物にほこりがつく原因になります。
糸くずフィルターは洗濯機のある程度の高さの位置につけられています。少量の洗濯物しかないからと少な目の水で洗ってしまったら、水の量が足りずフィルターまで水位が上がらず、汚れがそのまま残ります。
手動で水量調整する場合ももちろんですが、センサーなどで水量が自動調節されているときは設定を見直してみるといいでしょう。
洗濯物のほこり対策10選
洗濯物にほこりを付けない対策としてどうしたらよいのか、対策方法を10個厳選して紹介します。
洗濯物にほこりが付く代表的な理由をこれまでに4つ紹介しましたが、細かく探っていく他にも原因は考えられます。上手な洗濯のコツにもつながりますので、ぜひ参考にしてみてください。
対策1:洗濯槽を綺麗にする
洗濯槽の汚れが洗濯物のほこりの原因と考えられる場合は、「洗濯槽クリーナー」を使って綺麗に掃除してみましょう。
洗濯機を買ってからほとんど洗濯槽を気にしたことがなかったり、前に洗濯槽を掃除してから数か月経っていたりするならまずこちらを試してみてください。
しばらく洗濯槽の掃除をしていないなら、塩素系のクリーナーや重曹の使用がおすすめです。こまめに掃除していく場合は、酸素系クリーナーがよいでしょう。
対策2:洗濯ネットを使う
洗濯物の量がそもそも少ないという場合は、「洗濯ネット」を使う対策がおすすめです。
洗濯をする時に使用する水の量が少ないと、糸くずフィルターまで水量が到達せずにほこりが残ってしまう原因になります。とはいえ、少ない洗濯物に大量の水を使うのはもったいないですよね。
洗濯ネットに洗濯物を入れて洗うことで、少量の水で洗ってもほこりが付くのを防いでくれます。注意点は、ホコリが入らないよう網目の細かいネットを使うことです。
対策3:糸くずフィルターを都度洗う
洗濯機に付いている糸くずフィルターを洗濯のたびに綺麗に洗うことも、洗濯物のほこり対策として有効です。糸くずフィルターには洗濯物に付いていた糸くずや、洗濯中に出た細かな繊維が集まります。
フィルターに糸くずや繊維がたまった状態で洗うと、取り切れない汚れがほこりとして洗濯物に付く可能性があるので、綺麗にする必要があるからです。理想は、洗濯をするたびに糸くずフィルターも洗って綺麗にすることです。
対策4:すすぎの回数を増やす
洗濯物のほこりは、たっぷりの水でしっかりすすぎをすることで洗い流せます。単純な方法ですが、すすぎの回数を増やすという対策もよいでしょう。
とくにほこりが出やすい毛足の長い衣類やタオルなどを洗濯する際には、すすぎの水量と回数を増やすことがおすすめです。
しっかりと糸くずフィルターまで水位が上がるくらいの水量で洗うこと、これまでのすすぎが1回だったなら2回にするという対策をとってみましょう。
対策5:ほこりの原因になるものは別にする
ほこりの原因になるタオルや毛足の長い衣類を別にして、2回に分けて洗濯するという対策もあります。どうしても洗濯中にほこりが出やすいタオルを分けることで、大切な衣類をほこりから守れます。
ですがもともとの洗濯物の量が少ない場合は無駄が多いので、別の対策をとった方がよい場合もあるでしょう。
対策6:柔軟剤を替えてみる
洗濯物のほこり対策には柔軟剤も重要なため、ほこりが付くようなら別の柔軟剤に替えて試してみましょう。
これは、柔軟剤を使うことで衣類の静電気を減らすことができるためです。静電気が発生すると、空気中の綿ほこりや花粉・ハウスダストなどが衣類に付着しやすくなります。
柔軟剤で静電気の発生が抑制されると、衣類につくほこりやハウスダストなどの量も減少します。静電気防止スプレーを使うことも、有効でしょう。
対策7:洗濯前にポケットの中を確認する
洗濯をする前に、洗濯物のポケットに何か入っていないか中身を確認して出しておきましょう。
洗濯物のポケットにうっかりハンカチが入っているくらいならよいですが、ティッシュがそのまま入っていたら最悪です。洗濯中に繊維がバラバラになってしまい、洗濯物に付着してしまいます。
そうでなくても洗濯物のポケットに入っているもので洗濯機を傷つける可能性もあります。あらかじめ、洗濯前にポケットは確実に空にしておきましょう。
対策8:洗濯物の量を少なくする
洗濯物の量を少なくするというのは、洗濯機に入れる洗濯物の量を水量とバランス良くすることです。
洗濯機にたくさんの洗濯物を入れてしまうと、洗濯中にでた繊維やゴミが糸くずフィルターに拾われず、そのまま洗濯物に付着したままになってしまいやすくなります。
一度にたくさんの量を洗濯することは、洗濯物にほこりが残る原因になってしまうのです。洗濯物の量は水量に対して適度に、きちんと洗濯物が水に洗われる量に調整しましょう。
対策9:洗濯ボールを使ってみる
洗濯の際に「洗濯ボール」を洗濯機に一緒に入れることで、衣服の絡みや静電気の発生を抑え、洗濯物につくほこりを減らせます。
洗濯ボールの効果は主に4つあります。
- 洗濯物同士が絡まりあうことを防ぐ
- 洗濯で衣類にシワがつきにくい
- 洗濯物全体をまんべんなく洗うことができる
- ほこりや糸くずなどの汚れの付着を防ぐこと
とくにスポンジ製の洗濯ボールを使えば糸くずがよく取れ、ほこり対策の効果が高いでしょう。
対策10:事前にほこりを取っておく
洗濯物にすでにほこりや汚れがたくさん付いていると分かっているなら、洗濯の前に掃除機やコロコロなどを使ってほこりを取っておきましょう。
とくに、長く洗っていないカーテンやラグなどを洗う際には注意が必要です。ほこりがついたまま洗ってしまうと、洗濯中にたくさんのほこりが出てしまいます。
あらかじめ、掃除機をかけたりコロコロで見える限りのほこりや花粉を取っておくと、洗濯しやすくなります。
洗濯物のほこりを除去するおすすめグッズ10選
ここからは、洗濯物にほこりがつくのを防ぐおすすめグッズを紹介します。
洗濯物につく糸くずやほこりへの対策を説明してきましたが、対策に使える具体的なグッズとして、洗濯ネットや洗濯ボールを紹介します。
洗濯物のほこり対策に何を使ったらよいのか、と迷っている方はぜひご覧ください。グッズによっては、乾燥時や洗濯機によって使えないものがあります。確認してから使ってみてください。
1:フェリモア「洗濯ゴミネット」
フェリモア「洗濯ゴミネット」は、そのまま洗濯機に入れて水に浮かせて使うグッズです。フェリモア「洗濯ゴミネット」を使うメリットは、水量が少なくてもちゃんと糸くずやほこりをとっててくれることです。
洗濯機に付いている糸くずフィルターにも同じ機能がありますが、フィルターの水位まで水量がなければ機能しません。ペットにも対応しており、フワフワしたペットの毛もしっかり回収してくれます。
2:アイソシアル「FREELAUNDRY」
アイシーソシアルの「FREELAUNDRY」は、洗濯機にそのまま投入して使うランドリースポンジです。可愛いイラストがついた、手のひら大の「FREELAUNDRY(フリーランドリー)」を洗濯機に投入するだけで使えます。
洗濯ボールとは違い、洗濯物の絡まり防止の効果はあまりありません。ペットが出した毛やほこりを吸着するためのグッズです。繰り返し使うことができますが、乾燥機には使えません。ドラム式洗濯機で乾燥もする人は注意しましょう。
3:エヌケー「汚れが落ちる洗濯ボール」
エヌケー「汚れが落ちる洗濯ボール」は塩化ビニール製の洗濯ボールで柔らかく、洗濯機を傷つけないため安心して使えます。全自動洗濯機・二槽式洗濯機の両方に使えるタイプです。
使い方は、洗濯機にそのまま「汚れが落ちる洗濯ボール」を投入するだけです。4つセットになっていますので、4つ全部入れても問題ありません。
衣類の絡まりを防いで静電気を抑え、シワになりにくく汚れが落としやすくなります。
4:iSuperb「洗濯ボール」
iSuperb「洗濯ボール」は細かな突起がたくさんついた、ソフトな洗濯ボールです。直径6センチの大きさで6個セットになったお得な商品です。
洗剤や洗濯物と一緒に洗濯機に入れることで、洗濯物同士の絡まり防止やシワの予防、毛羽立ちを抑えて静電気を抑えることができるでしょう。洗濯機が回っている最中は、少し音がするようです。
5:リッチェル「ひつじの洗濯スポンジ ペッカ」
リッチェル「ひつじの洗濯スポンジ ペッカ」は、羊を模した洗濯スポンジです。
羊の顔周りにあるスポンジが洗濯中にでた糸くずやほこりや髪を絡めとってくれるので、洗濯物に残るほこりをかなり減らせます。
スポンジがある分、洗濯物同士の絡みを防ぐ力は少し落ちますが、髪の毛や糸くずなどを集める力は増しています。周囲をスポンジで囲っている構造なので、洗濯槽にあたる音はあまりせず、洗濯機にも優しい便利グッズです。
6:アイソシアル「FREELAUNDRY PRO」
アイソシアル「FREELAUNDRY PRO」は、とくにペットを飼っている方のペットのふわふわ毛対策、ほこり対策に効果が見込めるグッズです。スポンジタイプの「FREELAUNDRY PRO」が水面に浮いて、糸くずやペットの毛、ほこりなどを吸着してくれます。
ペットを飼っているとどうしても衣類に毛が付着してしまいますが、「FREELAUNDRY PRO」を使うと衣類への付着量を減らせるでしょう。乾燥機にはかけられないので、その点には注意が必要です。
7:Rixow「ランドリーネット」
節水して洗濯をしたい、という方におすすめなグッズはRixow「ランドリーネット」です。
洗濯ネットタイプで、二重になったメッシュのネットとクッションが衣類の型崩れや色落ち・色移りの防止、ほこりや糸くずやゴミの付着を防いでくれます。
6枚入りになっており、洗う物によってネットを使い分けられます。特定の洗濯物だけを保護したい場合や、1人暮らしで洗濯物があまりなく節水したい場合に重宝するでしょう。
8:Heyuni「ランドリーボール」
洗濯物に残るほこりだけでなく毛玉が気になる、という方におすすめのグッズはHeyuniの「ランドリーボール」です。手のひらに乗るほど小さなランドリーボールが、6個でセットになっています。
ランドリーボールの周囲がチクチクしており、糸くずや毛玉を絡めとってくれるため、洗濯物に残るほこりや毛玉が減少します。衣類の絡みを防いでくれるのでシワがつきにくくなり、洗濯時間や乾燥時間の短縮につながります。
9:Hema Culture「ドライヤーボール」
Hema Culture「ドライヤーボール」は可愛らしいハリネズミ型のシリコン製洗濯ボールで、洗濯・乾燥に使えます。ハリネズミのトゲトゲした洗濯ボールが、柔軟剤がなくても衣類の絡みつきを防いでシワや静電気の発生を抑える働きをしています。
洗濯ボールはいくつもありますが、こちらは洗濯も乾燥もどちらも使えるタイプなので、乾燥機能つきの洗濯機でも使いやすいでしょう。洗濯時間、乾燥時間も減らせます。
10:オーエ「全自動くず取りネット」
オーエ「全自動くず取りネット」は、脱水口にフックで取り付けて使うタイプの洗濯ネットです。
洗濯ネットの中には洗濯中にどんどん下に引っ張られてあまり水面に浮かべないタイプもありますが、こちらはフックで簡単に取り付ける形なので下に沈むことがないでしょう。
ただ、取り付け型なので使える洗濯機が限定されます。ドラム式洗濯機や洗濯槽に穴がないタイプでは取り付けできません。ある程度の水量も必要です。
洗濯物についてしまったほこりの取り方5つ
洗濯物にほこりを付けないための対策グッズについては紹介しました。
ですが、実際にすでについてしまったほこりについてはどう対処すればよいのでしょうか。ここからは、すでに洗濯物についてしまったほこりの取り方について5つほど紹介いたします。
対策グッズを使用しても少しだけほこりが残ってしまう、そんな時でも簡単にとることができる方法がありますので、見ていきましょう。
ブラシを使う
「エチケットブラシ」や「洋服用ブラシ」を使って、衣類についたほこりをサッと取ってしまいましょう。こういったブラシの中には、静電気を除去する機能がついたものもあります。ほこりを取るのと一緒に衣類の静電気も除去してしまえば、これから新たに糸くずやゴミが付着するのを防いでくれるでしょう。
ただ、エチケットブラシや洋服用のブラシでなければ衣類を傷めてしまうことがあるので、注意が必要です。
コロコロを使用する
「コロコロ」とは、カーペットや家具に転がしてほこりやゴミを吸着して捨てることができる粘着テープのことです。取っ手がついているので軽くコロコロと衣類の上で転がせば、ほこりを取ることができるでしょう。
コロコロを使う利点は、たいてどこの家庭にも1つは置いてあるということです。コロコロで掃除をしている家庭は多いので、洋服用ブラシのように特別なグッズを用意する必要がありません。緊急時に役立つでしょう。
スポンジを使ってみる
軽くたたいたり、粘着テープを使ったりしても取れないようなしつこいほこりには、スポンジでこすって落とすという方法がおすすめです。とくに衣類の繊維にほこりが絡みついてしまってとりにくい場合には、スポンジが有効です。
ただ、固いスポンジで衣類をこすってしまうと衣類を傷めてしまうことがあります。この時使うスポンジは衣類を傷めないように柔らかいもの、そして大き目のスポンジを選ぶと使いやすくなるでしょう。
粘着テープを使う
ここで使う「粘着テープ」は、コロコロではなく「ガムテープ」や「セロテープ」などの粘着テープです。
オフィスに着いてから衣類に残ったほこりを見つけたけれど、コロコロもスポンジもエチケットブラシもない、そんな時には身近な粘着テープで代用しましょう。
ガムテープはなくても、セロテープならたいていのオフィスにはあります。ちょっと目立つほこりだけでも粘着テープで取ってしまえば、大分マシになるでしょう。
再度洗濯する
ほこりがついているのを見つけたのが自宅で、かつ大量にあるようなら、再度洗濯をしてしまった方が手間もかかりません。すでに洗濯機で一度洗った後なのでもう一度洗濯をする必要はなく、すすぎだけでも十分です。
以前の水量と同じではまたほこりが残る可能性があるため、水量を増やすか、一度に入れる洗濯物の量を減らして洗濯してみてください。ほこりの原因が明らかな場合は、洗濯ネットに入れるか別に洗濯すると安心です。
洗濯物へのほこりを軽減させよう!
洗濯物にほこりがつくことはよくあります。
今回の記事ではどうして洗濯物にほこりがつくのか、ほこりをつけないための対策やおすすめの対策グッズなどについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
きちんと対策をして、洗濯物につくほこりを減らしましょう。もしほこりが付いていたとしても、ブラシやスポンジ、粘着テープなどで取り除くことができるので安心してください。