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金木犀(キンモクセイ)の花言葉
金木犀(キンモクセイ)全般の花言葉
小さなオレンジ色の花がかわいらしく、甘い香りを漂わせる金木犀(キンモクセイ)は、庭先で育てることが多い樹木です。原産地は中国で日本に入ってきたのは江戸時代、モクセイ科・モクセイ属の一つの品種で、30種ほどあると言われています。
香りは強いですが、小さな花は控えめな印象を受ける金木犀(キンモクセイ)の花言葉は次の通りです。
- 謙虚
- 謙遜
- 気高い人
- 初恋
- 真実
- 陶酔
- 変わらぬ魅力
- 隠世
強い香りを漂わせながらも、見た目は小さな控えめの花が「謙虚・謙遜」という言葉の由来と言われています。一方で、その強い香りは悪いものを跳ね除ける魔よけの意味を持つ、とも言われています。
銀木犀(ギンモクセイ)の花言葉
モクセイ属の中でも金木犀(キンモクセイ)と区別がつきにくいものが「銀木犀(ギンモクセイ)」です。実はこの銀木犀(ギンモクセイ)が、モクセイの原種とも言われているそうです。
金木犀(キンモクセイ)の花色がオレンジ色であるのに対し、銀木犀(ギンモクセイ)は白い花をつけます。香りは金木犀(キンモクセイ)に比べやや弱く。近づかないと香りがしません。そして、葉に切込みがあるのも特徴です。そんな銀木犀(ギンモクセイ)の花言葉は次の通りです。
- 高潔
- 初恋
- あなたの気を引く
- 唯一の恋
銀木犀(ギンモクセイ)の白い花は高潔に見えることが花名の由来だそうです。
また、昔は中国の美女は甘い香りを漂わせるため、デートの前にはモクセイ入りのお酒を飲んでいたという話があります。このことが、あなたの気を引く、の花言葉の由来となっているようです。
花名の由来
金木犀(キンモクセイ)の花名の由来は、やはり特徴的な甘い香りに由来しています。属名の学名は「Osmanthus(オスマンサス)」といい、これはギリシア語の「香り(osme)」と「花(anthos)」が語源とされています。
和名の金木犀の由来は、木犀の「犀(セイ)」というのは、何と動物のサイ(犀)から来ているそうです。金木犀(キンモクセイ)の樹皮は淡褐色で動物のサイの皮と質感が似ているからです。
「金」はオレンジ色の花を黄金に例えて、「黄金のようなオレンジ色の花が咲くサイの皮に似た樹皮の木」、で金木犀(キンモクセイ)になったようです。特徴的な甘い香りの意味が和名には入っていないのですね。英語では「Fragrant Olive(香りのよいオリーブ)」などと言われています。
金木犀(キンモクセイ)の花言葉の由来
代表的な花言葉「謙虚・謙遜」の由来
金木犀(キンモクセイ)の花言葉の代表的なものは「謙虚・謙遜」です。由来は前述した通り、甘く素晴らしい香りでありながら花は小さく控えめであることにちなんでいるようです。
同じ季節に咲く桜と比較しても、開花を心待ちにされ華やかに咲き誇る桜の花姿と比べて、金木犀(キンモクセイ)は香りによって開花したことに気づかされることが多いです。
このような控えめであるという特徴が「謙虚・謙遜」の言葉に繋がっているようです。
その他の花言葉の由来
「謙虚・謙遜」以外にも金木犀(キンモクセイ)には花言葉があるとされています。
- 気高い人
雨が降るとその優美な香りを惜しむことなく散っていく姿が、高貴で潔い人を連想させることが由来と言われています。 - 初恋
一度嗅いだら忘れられないほどの甘い独特の香りは、深く印象に残る初恋のようであることが由来と言われています。 - 真実
その強い香りは何キロ先のところでも決して隠すことはできないということが由来と言われています。 - 陶酔
思わず酔いしれてしまうような甘い香りは人を虜にする、ということが由来と言われています。 - 変わらぬ魅力
毎年同じ時期になると花を咲かせ、魅惑的な香りを漂わせ人々を喜びで包んでくれることが由来と言われています。 - 隠世
スピリチュアルな意味では魔よけという意味を持つこともあり、強い香りは死後の世界とも繋がることができるというような意味が由来と言われています。
金木犀(キンモクセイ)の花の用途
お茶
日本では観賞用が一般的ですが、中国では桂花茶(けいかちゃ)と呼ばれる金木犀(キンモクセイ)の花を乾燥させたお茶があります。ほのかな甘い芳香で香りのお茶としても楽しめます。
桂花茶の作り方
- 片手にのる位の金木犀(キンモクセイ)の花を摘み、花びら以外の茎などは取り除きます。
- 花びらを流水でさっと洗い、キッチンペーパーの上に置き水気を切っておきます。
- 緑茶、ウーロン茶、紅茶などお好みの茶葉を用意します。
- 金木犀(キンモクセイ)と茶葉の割合は好みで調整してブレンドします。
- 選んだお茶に合わせてティーポットや急須などを使い4の茶葉でお茶を作ります。
花びらを洗いすぎると香りが流れやすくなるので、しっかりと洗わないほうがおすすめです。
市販のおすすめ
桂花陳酒
桂花陳酒は白ワインに金木犀(キンモクセイ)の花を浸けた中国のお酒です。じっくり浸けたその風味は甘味が強く香り高く、楊貴妃が好んだと言われています。熟成に期間はかかりますが作り方は簡単です。
桂花陳酒の作り方
- カップ1杯程度の金木犀(キンモクセイ)の花を摘み取ります。
- 花びらを流水でさっと洗い、キッチンペーパーの上に置き水気を切ってお茶パックや出汁パックに入れておきます。
- 熱湯消毒したガラス瓶にカップ1杯程度の氷砂糖と花びらを入れたパック、750㏄の白ワインを入れます。
- 冷暗所に置きながら、数日ごとに瓶を静かに振って香りを出させます。
- 1カ月ほど経過したら花びらをパックごと取り出します。
- 3カ月ほどで熟成が進みまろやかな味となります。
熟成した桂花陳酒はストレートで飲むこともできますしロックやソーダ―割も美味しいです。
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金木犀に関するQ&A
A.金木犀(キンモクセイ)は9月中旬から10月下旬が開花時期です。
A.金木犀(キンモクセイ)の開花期間は1週間~10日程度と短めです。花房についた蕾が一斉に開き、枝でかれず5日間くらい花を咲かせた後、花びらとなって散ります。開花期間が短いため移動できる鉢植えで楽しむと、部屋の中で香りを楽しむことができます。
A.金木犀(キンモクセイ)の誕生花は10月7日です。
金木犀(キンモクセイ)の香りの効果
金木犀(キンモクセイ)の香りには心を落ち着かせるリラックス効果があると言われていてアロマオイルを活用して甘い香りを楽しむことができます。
花びらのままであれば花びらをお茶パックなどに入れて入浴剤としてお風呂に浮かべてみましょう。金木犀(キンモクセイ)の香りに包まれリラックス効果でストレスの緩和や疲労回復効果も期待できるでしょう。
また、金木犀(キンモクセイ)の香りが大好きという人はアロマオイルを使って香りのスプレーを作ることもできます。
5mlの無水エタノールをスプレーボトルに入れて金木犀(キンモクセイ)の精油1~2滴にイランイランの精油1~2滴を入れて、よく振って混ぜ合わせます。そこへ50mlの精製水を加え、再びよく振ります。ルームスプレーなどとして甘い香りを楽しんでみるのも良いでしょう。
最後に
うっとりする魅惑的な香りを放つ金木犀(キンモクセイ)は花言葉も魅力的な言葉が多いですね。鉢植えで楽しむことができますので、手軽な苗を園芸店などで購入してみるのもおすすめです。
すぐに花を楽しみたい場合は、苗を選ぶ時には株元の幹の太さに注目してください。苗の高さは50~120㎝ほどで幹の太さは2㎝前後あるものが良いでしょう。