目次
ベランダの掃除前に!汚れの原因を知ろう
1.砂ぼこりや土ぼこり
ベランダの掃除で一番面倒なのは風で飛んでくる砂ぼこりや土ぼこりです。また、ベランダでガーデニングしていると植木鉢から土が舞い落ちます。私は部屋の観葉植物をベランダで日光浴させて水をあげることがあるんですが、その時も土は流れ落ちています。そういう土ぼこりを放置していると雨の水分などで土がガチガチに固まって取れなくなります。
2.細かいゴミやホコリ
ベランダに洗濯ものや布団を干すと、干した衣類や布団についたホコリや糸くずや髪の毛などが落ちます。ホコリは外からだけでなく家の中からもベランダに溜まっていくということです。
3.排気ガス
交通量が多い道路のそばだと車から出る排気ガスの汚れがベランダに飛んできますが、排気ガスの汚れは油分を含んでいますので放置すればするほど落とせなくなり、ベランダ掃除で大変な思いをすることになります。
4.鳥のフン
いつのまについていた鳥のフンも固まると落とせない汚れのひとつです。特にハトは同じ場所に繰り返しフンをするという修正がありますので気をつけましょう。
5.室外機
エアコンから出る水やほこりがベランダの汚れを固める原因の1つになっています。
ベランダ掃除に適している天気
ホコリやゴミが飛ぶ心配が無い「曇りか小雨の日」がベランダの掃除に適しています。ホコリが飛びやすい乾燥している日や、風が強い日はベランダの掃除は止めましょう。かえって汚れを飛散させてしまいますし、汚れをたくさん吸いこんでしまう可能性もあります。
ベランダ掃除で用意するもの
- ほうき
- ちりとり
- バケツ
- 雑巾
- キッチンペーパー又は使い古しの布
- デッキブラシ(普通のブラシでもOK)
- 歯ブラシ
- ゴム手袋
- マスク
- 新聞紙
- 中性洗剤(住居用洗剤)
- 重曹水(※1)またはセスキ炭酸ソーダ
- クエン酸水(※2)
スプレーボトルの中に重曹小さじ1杯とぬるま湯(40℃~50℃)を100ml入れて、シャカシャカよく混ぜて溶かします。
スプレーボトルの中にクエン酸を小さじ1杯と水100mlを入れて、シャカシャカよく混ぜ合わせます。
基本的なベランダの掃除は洗剤が無くてもOK
基本的にベランダの掃除は、洗剤が無くてもブラシで擦って落とせる汚れがほとんどですが、頑固にこびりついた汚れや土の固まりがある場合は、重曹やクエン酸、または中性洗剤(住居用洗剤)があれば楽に落とすことができます。
ベランダが木材の場合は重曹NG
ベランダが木材の掃除は、水で薄めた中性洗剤水(住居用洗剤)を使用してください。重曹またはセスキ炭酸ソーダは変色する可能性がありますので注意してください。
ベランダ掃除前にすること
ベランダに置いてある物を一箇所にまとめる
ベランダの掃除を効率よくするために、ベランダに出してあるものや植木鉢を一箇所にまとめましょう。ばらばらに置いてあると、その都度ものをどかしながら掃除することになり、手間がかかります。
一箇所にまとめておくと、ベランダの片側の掃除が終わったら、そちらに一度にものを移動して掃除を続けられますので手間が少なくなります。スノコなどを敷いている場合は、スノコを壁に立てかけてベランダ掃除をしましょう。
ゴム手袋とマスクを装着する
ゴム手袋をしないで洗剤に直接触れると肌荒れやアレルギーの原因になります。また舞い上がるホコリを吸い込まないよう必ずマスクをしてください。
ベランダの掃除方法
- 大きなゴミやホコリを掃き出す
ベランダの砂や土、ゴミ、ホコリなどをほうきで掃きだします。土や砂は水に濡れると固まりますので、できるだけ掃き出してください。 - 細かいホコリを新聞紙で取る
ほうきの掃き掃除で残ったホコリを水で濡らした新聞紙を使って取り除きます。新聞紙を水で濡らして細かくちぎり、床に撒いてほうきで掃きましょう。濡れた新聞紙に細かいホコリや髪の毛などが吸着してくれます。本当は掃除機でホコリを一気に吸い取った方が楽なんですが、外で掃除機を使うのはちょっと…と抵抗がある方は新聞紙での掃除で大丈夫です。 - ベランダの手すりと壁を掃除
ベランダの手すりや壁に重曹水またはセスキ炭酸水をまんべんなくスプレーし、5分ほど放置します。汚れが浮いてきたらキッチンペーパー(乾いた布でもかまいません)で汚れを拭き取り、水に濡らして固く絞った雑巾で水拭きします。雑巾が汚れたらバケツの水ですすいで汚れや重曹またはセスキ炭酸水が完全に落ちるまで拭きましょう。もし水拭きで汚れが落ちない場合は、再度重曹水またはセスキ炭酸水をスプレーして拭き取り掃除を繰り返しましょう。 - 鳥のフンがある場合
鳥のフンには病原菌がついている可能性がありますので、必ずマスクとゴム手袋を着用し、素手で触らないでください。
まず、キッチンペーパーで拭き取りましょう。もし、拭き取れなかった場合は、住居用洗剤またはクエン酸水をフンにスプレーし、5分ほど放置した後キッチンペーパー(または布)でフンを拭き取ります。拭き取ったキッチンペーパー(または布)はビニール袋に入れて口を固く縛ってから捨ててください。 - 重曹で床掃除
通常の掃除は重曹水をスプレーする
重曹水を床にまんべんなくタップリスプレーし5分ほど放置。汚れが浮き上がってきたらデッキブラシや普通のブラシで汚れを擦り落とします。細い隙間などの汚れは歯ブラシを使って擦り落としましょう。酷い汚れは重曹を粉のままふりかける
重曹を粉のままベランダにまんべんなくふりかけ、上から水をぱらぱらまいたらデッキブラシや普通のブラシで汚れを擦り落とします。 - 床を水で洗い流す
ベランダに水を流して重曹や汚れを洗い流します。汚れが残っている場合は、汚れの部分に重曹をふりかけ、ブラシで擦り落とし、水で洗い流してください。ただし、マンションやアパートの場合、排水溝に大量の水を流すと溢れたり隣のベランダに水が流れたりなどのトラブルになる可能性がありますので、少量の水をちょろちょろ流して雑巾で拭き取りましょう。 - 排水溝を掃除する
排水溝についているゴミやホコリをほうきや歯ブラシで掃きだして取り除きましょう。排水溝に重曹を粉のままふりかけ、その上からクエン酸水をまんべんなくスプレーして5分ほど放置します。汚れが浮き上がってきたら、ブラシや歯ブラシなどで汚れを擦り落とします。 - 排水溝に水を流す
排水溝の重曹または洗剤や汚れなどを水で洗い流してください。
これでベランダの掃除は完了です。
重曹とクエン酸が混ざると泡がぶくぶく出てびっくりするかもしれませんが無害ですので安心してください。この泡が汚れを浮き上がらせますので大丈夫です。また、この泡の汚れの分解力は強いので排水溝のつまりにも効果があります。
水洗いできないベランダの掃除方法
- 大きなゴミやホコリを掃き出す
ベランダの砂や土、ゴミ、ホコリなどをほうきで掃きだします。土や砂は水に濡れると固まりますので、できるだけ掃き出してください。 - 細かいホコリを新聞紙で取る
新聞紙を水で濡らして細かくちぎり、床に撒いてほうきで掃きましょう。濡れた新聞紙に細かいホコリや髪の毛などが吸着してくれます。 - 重曹水をスプレーする
重曹水を床にまんべんなくたっぷりスプレーし5分ほど放置します。 - 汚れを擦り落とす
汚れが浮き上がってきたらデッキブラシや普通のブラシで汚れを擦り落とします。細い隙間などの汚れは歯ブラシを使って擦り落としましょう。汚れが落ちない箇所は、直接重曹をふりかけて擦ってください。 - 拭き取る濡れた雑巾で重曹や汚れを拭き取ります。汚れた雑巾をバケツの水ですすぎながら汚れや重曹が無くなるまで拭き掃除を繰り返しましょう。少量の水を流せる場合たくさんの水を流すと水が溢れてトラブルになる可能性がありますが、ほんの少量の水でしたら大丈夫ですので、ジョウロなどで床の汚れにちょろちょろ水をかけて目立つ汚れをゆっくり洗い流します。
- 乾いた雑巾で拭き取る
最後に乾いた雑巾で、ベランダの水分を拭き取ってください。その際、重曹の残りに気がついたら、再度水拭きして落としましょう。 - 排水溝のごみを取る
排水溝についている大きなゴミやホコリをほうきや歯ブラシで掃きだして取り除いてください。 - 重曹をふりかける
汚れが酷い場合は、排水溝に重曹を粉のままふりかけ、その上からクエン酸水をまんべんなくスプレーして5分ほど放置します。汚れが浮き上がってきたら、ブラシや歯ブラシなどで汚れを擦り落とします。 - 少量の水を流す
排水溝の場合は、ほんの少量の水でしたら流しても大丈夫ですので、ジョウロなどで残った重曹にちょろちょろ水をかけてゆっくり洗い流します。
マンションなどのベランダの掃除方法
マンションやアパートの場合、水洗いができない、またはトラブルになるケースがあります。「水洗いできないベランダの掃除方法」を実践してください。
水洗いできないケース
- 排水溝を隣と共有している
- 大量の水を流すことができない排水溝になっている
- 排水路が浅く狭い
- ベランダの水掃除を禁止している
マンションのベランダ掃除の注意点
マンションのベランダはお隣や下の階と排水溝がつながっていますので、たくさん水を流すと汚れが下の階に詰まって溢れさせる危険があります。特に、お隣と排水溝を共有していると、お隣のベランダに掃除した水が溜まって、最悪お隣の床に浸水したら大問題になります。
また、トラブルは水だけではありません。ベランダ掃除でゴシゴシがたがたさせて「うるさい!」と騒音問題に発展する可能性もあります。マンションやアパートのベランダは共同スペースです。
つまり自分だけの場所ではありませんので、トラブルを防ぐためにお隣や下の部屋の方にベランダの掃除をすることを事前に話しておくことをおすすめします。
掃除後のベランダをキレイに保つコツ
モノをなるべく少なくする
ベランダがモノの置きになっていませんか?部屋に置くと場所をとるモノ、普段使っていないモノ、捨て方が分からない・面倒なモノ、使わないけど捨てられないモノ、などをついベランダに出してしまいがちですが、モノが多ければ多いほどホコリやゴミが溜まります。不要なものは捨ててベランダにはモノをおかないようにしてください。
ガーデニングには専用プレートを使う
ガーデニングされている方は、ベランダ用の専用プレートを使用することで水やりの際、水と一緒に土が流れ出ることを防ぐことができますのでベランダや排水溝の汚れ防止になります。
こまめに手すりなどを拭く
ベランダに洗濯物を干す前に、物干し竿や手すりをサッと拭いて、ちゃちゃっとほうきで掃く習慣をつけましょう。洗濯物を干す作業の1つだと思ってやってみてください。この「ついで掃除」がベランダを綺麗に保つコツです。
ベランダ用のおすすめ掃除用品
アズマ ブラシ 外壁・玄関ブラッシングスポンジ
アズマ工業が販売しているこのスポンジは、ベランダ掃除に最適なグッズと言えます。グリップしやすい取っ手がついており、スポンジへの力が均等に分散されるため、効率的に汚れを落とすことができます。
また、洗剤は必要なく、水だけでベランダ掃除ができるという点もコスト的に優れています。このスポンジ+重曹水などでベランダを掃除すれば、綺麗になることは間違いありません。
頑固な汚れも落とせた!というレビューを散見できますので、一つ買っておいても損はないでしょう。
山崎産業 デイリークリーン
山崎産業が販売しているデイリークリーンは、非常にコンパクトで軽いにも関わらず、とってもパワフルなベランダ掃除用品です。サイズが小さいので細かい隅の汚れなどにも最適と言えるでしょう。また、収納面においても非常に優れています。他のブラシと比べるとコンパクトにまとまっているので、邪魔になりにくいです。もちろんベランダ以外の用途(浴槽掃除など)にも使えるため、汎用性も高い商品となります。
極めつけは日本製というところ。「どのブラシを買ったらいいのかわからない!」「安心して長く使えるものが良い!」などでお悩みでしたら、検討してみてくださいね。
富士和産業株式会社 ベランダクリーン
富士和産業株式会社が販売しているベランダクリーンは、洗浄力の高いベランダ用洗剤です。クリーニング業者など、プロの方にも愛されている商品になります。「トールオイル」という自然石けん成分で作られており、汚れに素早く浸透、綺麗に落としてくれるという優れものです。
スプレーになっているので、使い勝手も非常に良いです。重曹水などを作るとなると自分でスプレーを買う必要がありますが、この商品であればその手間もかかりません。
もちろんベランダ以外に、玄関や窓の掃除にも使えます。雨による黒ずみなどに困っている場所があれば、一本持っておいても損はありません。
日本ミラコン産業 エクステリアクリーナー
日本ミラコン産業が販売しているエクステリアクリーナーは、外に置いてあるアルミ製品の汚れに対して効果を発揮してくれます。ベランダの手すりを掃除する際などに活躍してくれるでしょう。ベランダ以外にも、ガレージや倉庫の汚れにも使えます。
ただし、特定の素材(白木や桐などの天然素材、ピアノなどの漆黒加工など)に使うと染みができてしまいますので注意してください。
まとめ:ベランダ掃除はこまめにやるのが一番効果的
ベランダの掃除の頻度はどのくらいですか?ベランダの掃除の理想的な頻度は月に1回ほどですが、忙しいとデッキブラシを使った本格的な掃除は難しいですよね。
日にちを決めて掃除を覚悟するのも良いですが、洗濯物を干す時に「手すりを拭く」「床のゴミを拾う」この習慣だけでもベランダを気持ちよく使えることができます。
鳥のフンだけは気づいた時にすぐ取り除きましょう。鳥のフンには恐ろしい病原菌がいる可能性がありますので、洗濯物につかないよう干す前にフンチェックをしてくださいね。