目次
鉢植えされたクロトンの育て方と7つのポイント
鉢植えされたクロトンを購入してそのまま部屋に置きたい、というときの育て方のポイントは、
- 環境
- 置き場所
- 水やり
- 肥料
- 用土
- 害虫
- 病気
などに注意します。また、「仕立て直し」という作業についても合わせてご説明します。ポイントをひとつずつ確認していきましょう。
①鉢植えされたクロトンに適した環境とは
クロトンは、日当たりの良い場所を好む植物です。置き場所は、室内でも戸外でも構いません。太陽の光をたっぷりと浴びることで、色鮮やかな美しい葉の色へと成長します。
冬の間は、室内に置き場所を設け、日当たりの良い部屋や、ガラス越しに太陽の光をたっぷりと浴びることができる場所に置くと良いです。
春・夏・秋には、戸外に置き場所を設けることで、太陽の光をたっぷりと浴び、色鮮やかな美しい葉の色へと育てるのがおすすめです。
②水やりの方法と頻度
- 冬:鉢土が乾いたときに水を与えます。
- 夏:鉢土が乾いてしまわないよう、こまめに水を与えます。
- 春と秋:鉢土の表面が乾いたときに水を与えます。
③必要な肥料の種類と与え方
クロトンの生育期は、春からあきの間です。二ヶ月に一回の頻度で、緩効性化成肥料を置き肥するとよく育ちます。二週間に一回の頻度で、液体肥料を与えるのも良いでしょう。
④クロトンに適した用土
クロトンには、保水性に優れている土や、水はけの良い土が適しています。
観葉植物用の土がホームセンターなどで販売されていますので、市販の土を用いても構いません。観葉植物用の土は、観葉植物に適した土が配合されていますので、安心して使用することができます。
ご自身でクロトンに適した土を配合したいという場合には、赤玉土をメインの土にすると良いです。排水性を良くするために、鹿沼土などを用いて調整するのがおすすめです。
購入した鉢植えされたクロトンの土が適切な土ではない場合や、土を新しいものに入れ替えてあげたいという場合などにご参考ください。
⑤寄生しやすい害虫
奇声しやすい害虫には、カイガラムシやハダニがあります。とくに、ハダニは乾燥した環境を好み、クロトンの葉に寄生します。葉の裏で群生し、栄養素を吸い取ってしまいますので、見つけらすぐに駆除しなければなりません。
少し寄生した程度であれば、拭き取ることができます。水をかけて洗い流しても良いです。群生してしまっている場合には、殺虫剤を使用する必要があります。
また、カイガラムシも同じように、葉に寄生する害虫です。一年を通して発生し、葉や幹に寄生します。クロトンの栄養素を吸い取ってしまう、厄介な害虫です。
寄生したときは、使い古しの歯ブラシを使って擦り落としたり、群生してしまっている場合には、殺虫剤を使用する必要があります。
⑥かかりやすい病気
褐斑細菌病にかかりやすいです。慢性化してしまうと、防除することが難しい病気です。予防することはもちろんですが、早期に発見し、早期に防除するようにしましょう。
曇りの日や雨の日が続く時期、湿度が高い時期にかかりやすい病気です。また、昼と夜の寒暖差が激しい時期や、クロトンの葉が結露してしまう時期にも褐斑細菌病は発生します。
風通しの良い場所に置く、湿度の低い場所に置く、もしくは、菌の侵入を防ぐことができる、保護殺菌剤を使用するなどの予防方法があります。
⑦仕立て直しの作業方法
クロトンは、株が古くなってくると、下の葉がパラパラと落ちるようになります。
あまりにも下の葉が落ちてしまった株がある場合には、切り戻しをしてあげると良いです。そうすることで、新梢(新しく伸びる枝)を出すことができるようになります。
クロトンの楽しみ方とお部屋に合った種類の選び方
クロトンは、100種を超える品種を持つ観葉植物です。葉の形、葉の色、樹形の美しさが人気で、様々な姿を持っています。
その様々な姿の中から、ご自身の好みやお部屋の雰囲気に合ったクロトンを探しに出かけることも、楽しみのひとつです。
豊富な品種の中から、人気の高い品種・育てやすい品種・おすすめの品種をいくつかご紹介しますので、楽しみながら選ばれてみてください。
日本で生み出された品種『アケボノ』
アケボノの特徴は、太陽の光を浴びることで、葉の色が紫へと変化することです。
育て方としては、日光浴をたくさんさせてあげることがポイントです。日当たりの良い室内に置いてあげるのが好ましいです。
もし、葉が紫へと変化することを好まない場合には、太陽の光を浴び過ぎないようにし、半日蔭に置いてあげると良いです。暑さには強いですが、寒さには弱いため、冬の間は保温対策をしっかり行ってあげる必要があります。
葉に「星☆」のような斑点がある『オウゴンリュウセイ』
オウゴンリュウセイという名で流通していますが、和名ではゴールドスターとも呼ばれています。
細長く伸びる葉に、黄色く星のような斑点があることから、このような名で呼ばれるようになりました。英名でもGold Starです。室内の比較的あたたかい場所を好みます。
また、明るい光を必要とするクロトンですので、窓辺に置いてあげると良いです。やや遮光された戸外でも構いません。
鮮やかさが目を惹く『キラセン』
キラセンの特徴は、ハッと目を惹くような、緑色と黄色の鮮やかな葉の美しさです。
より鮮やかな色へと成長させたいときは、太陽の光をたっぷりと浴びることができるよう、置き場所を、日当たりの良い室内や、半日蔭の戸外にしてあげると良いです。
葉の形も特徴的で、その形から、ホコリが付着しやすいです。ホコリは葉の美しさを損なう原因になってしまいますし、拭き取る、または、水洗いして取り除いてあげましょう。
個性が際立つ『エクセレント』
クロトンの中でも、個性的な葉の形を持ち、赤・オレンジ・黄色・緑などのニュアンスカラーが特徴的なエクセレントは、その美しさを眺めることが楽しみのひとつです。
太陽の光を好むため、日当たりの良い場所に置いてあげると良いです。
しかし、葉焼けを防ぐため、夏は半日蔭に置き、直射日光を避けるようにしましょう。寒さに弱いため、冬は10℃以上ある室内の窓辺に置くと良いです。
クロトンをお部屋に置く風水の意味とは
活発な力を持つクロトン
クロトンの葉は、上向きになっているのですが、そのことから、陽の気を発する観葉植物であるとされています。陽の気は、人を活発にする力を持っています。良い気を迎え入れたいときには、玄関に置くのが良いです。
悪い気を追い払いたいときには、キッチンやリビングに置くと良いです。キッチンやリビングには電化製品が多く、悪い気が発生しやすいとされています。
金運をアップさせたいなら…
鮮やかな黄色の葉を持つクロトンには、金運をアップさせる効果を期待することができます。
葉に、黄色く星☆のような斑点を持つ、オウゴンリュウセイ(ゴールドスター)が人気です。また、美しい緑色と黄色の鮮やかな葉を持つ、キラセンもおすすめです。
置かない方が良い場所
風水の考えでは、人を活発にする力を持つクロトンですから、寝室に置くことは、あまりおすすめしません。目がさえてしまい、眠りを妨げてしまうかもしれないからです。
最後に
クロトンの育て方と美しさの魅力についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
100種を超える品種を持つクロトンですから、全てをお伝えすることはできませんが、もっともっと知りたい!と感じていただけたのではないでしょうか。
はじめは、鉢植えされたクロトンを育てることから挑戦し、葉の色の変化を楽しんでみてはいかがでしょうか。慣れてきたら、もっとクロトンの美しさの魅力を楽しむために、植え付け・植え替え・挿し木にも、ぜひ挑戦されてみてくださいね。