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大ピンチ!鍵が回らない
鍵は使っていると、回りが悪くなって、なかなか開かなくなってしまうことがあります。
このような状態になると、仕事や学校から疲れて帰ってきたのに、なかなか鍵が回らなくて、家に入れないということでイライラしたり、焦ってしまったりした経験のある方もいることでしょう。
また、朝の急いでいる時間に、なかなか鍵が回らなくて閉まらないということもあります。
鍵が回らなくなってしまうことには原因があり、回らなくなってしまった鍵は正しい対処をしないと壊れて開かなくなってしまうことがあるので注意が必要です。
鍵が回らない原因
鍵も消耗品なので、回らなくなってしまうことがあります。
やっかいなことに、鍵が回らなくなったからといって、その中身を覗いて原因を確認するのは一般の方にとって難しいものです。
しかし、鍵が回らなくなってしまう原因には定番の理由があり、多くの場合はこれらのどれかに当てはまることがほとんどです。
鍵が回らなくなってきたら、まずはその原因を考えてみることから始めてみましょう。
鍵の異常
鍵が回らなくなってしまう原因は大きく分けると、
- 「鍵」自体に問題がある
- 「鍵穴」の方問題がある
このどちらかになります。
【スペアキーを作る】
鍵と鍵穴のどちらに問題があるかを確認する1つの方法として、スペアキーを使ってみるという方法があります。いつも使っている鍵では回らないが、スペアキーであれば問題なく鍵が開くということがあります。
このような場合は、鍵を毎日のように使うことで鍵が曲がったり、削れたりなどして、鍵が変形してしまって回らない状態になっていることがあります。
【鍵が汚れていないか確認する】
また、鍵は繊細なものなので、鍵の溝に埃などがくっついて回らない状態になっているということもあります。そのため、鍵に問題がありそうな場合は、まず鍵の状態を確認してみましょう。
鍵穴(シリンダー)の異常
スペアキーで試しても鍵が回らないという場合は、鍵穴の方に問題がある可能性があります。
鍵穴に問題がある場合で、よくある鍵が回らない原因の1つは鍵穴の中に溜まった埃です。毎日のように鍵を鍵穴に抜き差ししていると、少しずつ鍵穴の中に埃が蓄積されていきます。
その蓄積された埃が邪魔をすることで鍵が回らない状態になってしまいます。
ドア部品の異常
鍵や鍵穴に問題がない場合は、ドアの部品やドア自体に問題がないか疑ってみましょう。
一般的なドアの構造は、鍵を回すことで突起が出てきて凹みと引っ掛けることでドアを開かなくするというタイプが多いです。
もし、ドアを開かなくする部品がうまく動かなかったり、ドアの部品が微妙に歪んだりしていると、うまく部品が凹みに引っかからないということもあります。
≪ポイント≫
- 鍵に埃が溜まっていないか、曲がっていないか、削れていないか確認する
- 鍵穴に埃や汚れが溜まっていないか確認する
- ドアの部品やドア自体に以上が無いか確認する
家庭でできる鍵が回らない時の応急処置4選!
鍵が回らなくなる原因を把握したところで、ここからは応急処置の方法を見ていきましょう。
多くの方がやってしまいがちなのが、力任せに鍵を回そうとしてしまうことです。後述しますが、力任せに回すのはNG行為の最たるものです。
回らない鍵を無理に回そうとすると、鍵が曲がったり、ドアの部品が壊れたりしてしまう可能性すらあります。そのため、鍵が回らない場合には、無理に開けようとせずに正しい方法で対処する必要があります。
応急処置1:ブラシを使って鍵の汚れを落とす
もっとも多いケースとして、鍵についた汚れが回りにくさの原因となってしまっている可能性があります。そのため、まずはブラシなどで鍵の汚れを落とすことから試してみましょう。
鍵には複雑な凹凸が多くあり、鍵穴とこれらの凹凸が一致しないと鍵は開きません。鍵は繊細な物のため、この凹凸に埃などが詰まっていると、鍵と鍵穴が一致しなくなってしまいます。
鍵の種類によっては目に見えないほどの厚みの汚れの層が、鍵を回らなくしてしまっていることもあります。
応急処置2:鉛筆で鍵を滑りやすくする
鍵が曲がったり、削れたり、鍵穴に汚れが溜まってしまったりなどすると、鍵を回す前に鍵の抜き差しもスムーズにできなくなることがあります。
抜き差しがスムーズにできない場合には、鉛筆で鍵の溝や側面をなぞってみましょう。鉛筆には黒鉛が含まれていて、この黒鉛を鍵に塗り込むことで、鍵と鍵穴の潤滑剤の役割を果たしてくれます。
応急処置3:掃除機で鍵穴のホコリを吸い出す
先に述べた通り、鍵穴の方問題がある場合は、鍵穴の中に汚れが蓄積されている可能性があります。その汚れを掃除機で吸い出すことで、鍵が回りやすくなることが期待できます。
簡単な汚れであれば掃除機で吸い出すことができますが、鍵を抜き差ししている間に汚れが鍵穴の中で圧縮され固まってしまっていることもあります。
そのような場合には、精密機械の埃を飛ばすエアダスターを使うと良いでしょう。
応急処置4:鍵穴専用潤滑剤をスプレーする
もし、鍵穴の汚れが原因で鍵が回らない場合は、掃除機やエアダスターを使って汚れを落とすことで鍵が回るようになることがあります。しかし、また鍵を使い続けていると、同じ理由で再び鍵は回らなくなってしまいます。
そのため、鍵穴を掃除したのであれば、鍵穴専用潤滑剤のスプレーなどを使って、鍵や鍵穴をときどきメンテナンスするようにしましょう。
鍵穴専用潤滑剤などの鍵のメンテンス用品はホームセンターなどで購入できます。
≪ポイント≫
- 鍵と鍵穴に汚れやゴミ等が付かないようにメンテナンスする事が重要
- 鍵が回らなくなった場合は「鍵に使える潤滑剤」で滑りをよくする
絶対NG!誤った対処法
鍵が回らないときには、正しい対処をすれば回るようになることもあります。逆に、間違った対処の仕方をしてしまうと、鍵の状態を悪化させてしまう危険性があります。
また、鍵の状態を悪化させてしまう対処法は、つい鍵が回らないときにやってしまいがちなことも多いため、注意しておく必要があります。
強引に鍵を回す(抜く)
鍵が回らないと、イライラしたり、焦ったりなどして、力任せに鍵を回そうとしてしまうことがあります。
しかし、回らない鍵を無理に回そうとすると、鍵が変形してしまい、さらに回らなくなります。また、無理に鍵を回そうとしたことで、ドアの鍵部品が壊れてしまう可能性もあります。
最悪の場合、鍵が折れてしまって鍵穴に鍵が取り残されてしまい、どうしようもない状況に陥ってしまう可能性もあります。
鍵穴に食用油をさす
鍵の回りが悪いときには、鍵を鉛筆でなぞって潤滑剤の代わりにするという対処方法を紹介しました。
そのため、回りが悪ければ潤滑剤になるものを使えば良いと思って、食用油などを鍵穴にさそうとする人がいます。しかし、油は埃を吸着して固まるので、鍵穴の中でさらに埃を集めて強固になってしまう危険性があります。
潤滑剤を使うのであれば、必ず鉛筆か市販されている鍵穴用の潤滑剤を使いましょう。
鍵穴に市販の潤滑剤をさす
上記で述べた通り、鍵穴には鍵穴用の潤滑剤を使わないと、状態を悪化させてしまう可能性があります。
また、食用油でなく、機械などに使う潤滑油などを使う場合も同様で、成分によっては埃を強固にしてしまいます。そのため、必ず鍵は鍵用の潤滑剤を使うようにしましょう。
鍵用の潤滑剤はホームセンターで扱われていることが多く、1,000~2,000円ほどで購入できます。
身近なもので鍵穴をガチャガチャする
鍵穴に詰まった汚れを掻き出そうとして、爪楊枝や針金などで鍵穴をガチャガチャとほじくってしまう人がいます。
これも無理に鍵を回そうとしたときと同様に、爪楊枝や針金などが折れて鍵穴の中に入ってしまうと、手の施しようがありません。
また、雑に鍵穴をガチャガチャすることで、内部が傷ついてしまい、さらに状態が悪化することもあります。エアダスターを使う場合も、細いノズルが鍵穴内を傷つけないように注意しましょう。
日常でできる鍵トラブルの防止法
鍵は急に壊れることもありますが、徐々に回りが悪くなっていくことが大半です。
鍵の回りが悪くなってきたと感じた場合には、完全に鍵が回らなくなってしまう前に、正しい対処をしておくことで、鍵のトラブルを回避することができます。
難しいことをしなくても、簡単なことで意外に効果的なこともあります。
鍵と鍵穴をこまめに掃除する
鍵が回らなくなってしまう原因でよくあるのは、鍵穴の中で汚れが溜まってしまうことです。
そのため、鍵の回りが悪くなってきたと感じたときには、鍵穴の中に汚れがたまり始めている可能性があります。汚れて鍵が完全に回らなくなってしまわないようにするために、鍵と鍵穴は定期的に掃除をするようにしましょう。
鍵を使う時の力加減に注意する
正常な鍵であれば力を入れることなく回すことができます。
しかし、急いでいたり、癖であったりなどの理由で勢いよく鍵を回したり、まっすぐ鍵を抜き差しできていなかったりなどすることがあります。
これらは鍵を曲げたり、削ったりする原因となり、また鍵穴内に汚れを押し込んでしまったりなどする原因となってしまうことがあるので、鍵は優しく扱うようにしましょう。
どうしても鍵が回らないときはプロに任せよう
鍵が回らなくなってしまう原因には、鍵や鍵穴の汚れなどのように自分で対処できるものもあります。しかし、中には、素人では対応できないことが原因で鍵が回らなくなっていることもあります。
そのようなときは、無理に鍵をいじると壊れてしまうことがあるので、あまり無理をしないうちにプロに頼むことも検討しましょう。
プロに任せるメリット
鍵のことは素人ではわからないことも多いです。そのため、正しい対処ができずに状況を悪化させてしまうこともあります。しかし、プロに頼めば適切な対処をしてもらえるので、確実に問題を解決できます。
また、鍵は防犯対策として非常に大切な装置です。その鍵の防犯対策についての知識や、新しい鍵などの紹介などもしてもらえることもあります。
費用相場はどのくらい?
鍵のプロに作業を依頼すると、その依頼内容によって費用相場が変わります。
まずは鍵のプロを呼ぶ時点で出張費が発生します。また、鍵開けのために呼んだ場合には、その鍵の種類によって作業費用の相場が異なります。
もし、修理や交換が必要な場合には、それらの代金も必要となります。さらに、どこの鍵屋さんに依頼するかでも値段は変わります。
鍵は専門的な分野ということもあり、費用相場はプロに聞かないとわからないことが多いです。そのため、まずは状況を伝えて、電話でどのくらいの費用がかかるか事前に相談しておきましょう。作業が終わると数万円の費用がかかったということも少なくはありません。
- どうしても鍵が回らない場合はプロに任せて確実に直してもう
- 事前に費用の見積もりを取ってからお願いする
鍵と鍵穴も定期的にメンテナンスしよう!
鍵は毎日使う物なので、壊れてしまうと非常に困ってしまいます。
そのため、鍵の回りが悪くなってきたと感じたときには、完全に鍵が回らなくなってしまう前に、原因を考えてメンテナンスを行うようにしましょう。