目次
革靴の臭いを取る方法
革靴が臭い原因は雑菌が繁殖することです。では、革靴が臭いと感じたらどのような対策をすればよいのでしょうか?
革靴の臭いを防止する為にできることは、まずは通気性、消臭効果が共によい蒸れにくい革靴を選ぶこと、そして革靴の中を常にきれいにしておくことが大切です。
消臭剤を使う
靴用の消臭グッズはさまざまな種類が販売されていますが、なんでもいいわけではありません。パッケージを確認し、しっかりと除菌の効果がある消臭剤を選びましょう。
そして、いつでも簡単に使えるスプレータイプのものや、備長炭や重曹を中に入れておく袋タイプのものなどを使って革靴の臭いを取り除きましょう。
内側をエタノールで除菌する
革靴の内側の雑菌には、消毒用エタノール(アルコール)が効果的です。
薬局には「消毒用エタノール」と「無水エタノール」の2種類がありますが、濃度が違うだけで除菌効果はかわりませんので、除菌スプレーを手作りする場合はどちらを使っても大丈夫です。
「消毒用エタノール」はそのまま使えますが、無水エタノールを使用する場合は水道水1に対して0.3~0.5程度の無水エタノールを加え、スプレー容器に入れます。
アロマオイルを数滴入れて玄関先に置いておき、布に染み込ませて拭いたり、臭いが気になったときにスプレーすることで香りも楽しめるでしょう。
インソールを洗うまたは交換する
革靴から嫌な臭いがしているということは、汗を吸い込んだインソール(中敷)に大量の雑菌が繁殖しています。
その場合は、インソールを洗うか交換し、雑菌を取り除いてしまいましょう。防臭効果や抗菌作用の素材を使ったインソールを靴の中に使用することで、雑菌の繁殖を抑えることができます。
木製のシューキーパーや新聞紙を入れる
革靴の臭いを防止するには吸湿性が重要なポイントになります。
木製のシューキーパーには、型崩れ防止はもちろんのこと、靴の中にこもりがちな湿気を吸収する効果もありますので、臭いの発生を抑えたり、カビを予防したりする効果があります。
また、靴の中の湿気を取り除く方法として、靴の中に除湿剤を入れたり、除湿剤の代わりに新聞紙を丸めて靴の中に入れるとよいでしょう。
ただし、カーボン(炭)が原材料の新聞紙の黒インクは脱臭効果を発揮してくれますが、濡れた革靴の中に入れてしまうと、黒いインクが靴に色移りすることがあるので注意しましょう。
革靴を履いていないときは、革靴の中を乾燥させることが大切です。新聞紙は湿気を吸い取る力が強く、さらに黒インクのカーボン(炭)に消臭作用もあるので、履き終わった革靴の中に詰めておくといいでしょう。
靴のクリーニングに出す
嫌な臭いを消す確かな方法として、革靴のクリーニング業者に依頼する方法があります。
自分では洗えない素材やメンテナンスの方法がわからないものでも、スペシャリストに安心して任せられるので、何より効果的です。
革靴のクリーニング業者では、専用の洗剤を使うので嫌な臭いはほぼなくなります。近くに靴を扱うお店がない場合は宅配クリーニングを利用することもでき便利です。
道具を揃えて自分でニオイを取るよりも割高ですが、自分でできるかどうか心配な方は、ぜひ利用してみましょう。
《 ポイント 》
- 除菌消臭剤、備長炭や重曹を中に入れておく袋タイプを使って臭いを取り除く
- 内側の雑菌には消毒用エタノールが効果的
- インソールを洗うか交換するかして除菌する
- 木製のシューキーパーには型崩れ防止と除湿の効果がある
- 革靴のクリーニング業者に依頼すると臭いはほぼなくなる
革靴の臭いを重曹で取る方法
革靴の臭いを消すためには重曹を使う方法もあります。アルカリの性質を持つ重曹は、臭いの原因となる酸性の皮脂汚れを分解して、簡単に消臭、脱臭することが可能です。
重曹の消臭袋を靴に入れておく
重曹を使った革靴の臭いの対策方法として、通気性がある袋(例えば使い古したストッキングや靴下など)に100gほどの重曹を入れて口を縛り、革靴の中に入れておくことで日常的な脱臭、消臭に効果を発揮してくれます。
重曹が効果を発揮する期間は2~3ヶ月、それを過ぎたら新しい重曹を入れ替えて、袋は再利用します。
重曹スプレーで消臭する
また、重曹水スプレー(水200mlに重曹小さじ2杯)を作り、革靴の中に直接振りかける方法だと、重曹の中和作用が働き、嫌な臭いを消してくれるのでおすすめです。
ちなみに重曹スプレーは臭いを消す効果はそれほど強くはありませんので、臭いが強い場合は思ったような脱臭、消臭効果が得られない可能性がありますので注意してください。
《 ポイント 》
- 重曹はアルカリ性なので臭いの原因となる酸性の皮脂汚れを分解する
- 重曹を入れた袋を利用したり、重曹水スプレーを直接振りかける方法がある
革靴の臭いを予防する方法
足を清潔に保つ
革靴の臭いの予防として、まずは足を清潔にすることから始めましょう。
誰しもがそうであるように、足の指の間や爪の両脇は雑菌がたまりやすいところです。爪用ブラシで念入りに洗ったり、爪を清潔に切り揃えたりすることを常に心がけておくことも靴の臭いの予防に繋がります。
もしかしたら、革靴の臭いの原因は、足自体の臭いだった可能性もありますよね
通気性の良い靴下をはく
足裏には多くの汗腺があり、1日にコップ1杯分の汗をかくと言われています。こんな環境なのですから、靴を脱ぐと独特な蒸れた臭いがするのも仕方がないのかもしれませんね。
そこで重要になってくるのが靴下選びです。通気性が良く、蒸れにくい消臭効果がある靴下は、さまざまなメーカーから発売されていますので、そのような機能性靴下を履くのもよいアイデアです。
革靴をローテーションする
毎日続けて同じ革靴を履くと雑菌はどんどん繁殖してしまいます。それを防ぐためにも、3~4足くらいの革靴をローテーションさせて履くのがおすすめです。
1日履いた革靴の中は、湿気や汗で蒸れているはず、なのにそのまま次の日も履いてしまったら、雑菌が増えるのは当然のことです。
履いた次の日には、風通しが良い日陰に干して空気にさらして、靴の中の空気の入れ替えをしてあげましょう。
また、履いていないときには乾燥剤の他に、銅で作られた10円玉を靴の中に入れておくことで、殺菌効果と雑菌を分解する効果を発揮してくれるでしょう。
《 ポイント 》
- 足の指の間や爪の両脇は雑菌がたまりやすいので清潔を心がける
- 通気性が良く、蒸れにくい消臭効果がある靴下をはくようにする
- 3~4足くらいの革靴をローテーションさせて履き、風通しが良い日陰に干しておく
- 10円玉を靴の中に入れておくと殺菌効果と雑菌を分解する効果を発揮
革靴の臭い対策の便利アイテム
グランズレメディクールミント 50g
ニュージーランド生まれの靴専用の強力な除菌・消臭パウダーで、嫌な臭いの元となるバクテリアを根源から除去します。
靴底に1日1回、粉末をまんべんなく振り入れ普通に革靴を履きます。4~5日の使用で約100日、7日間の使用で180日間、消臭、除菌、抗菌作用が持続します。
アイリスオーヤマ 靴乾燥機 シューズドライヤー カラリエ
・玄関でそのまま手軽にくつ乾燥ができます
・伸縮するダブルノズルであらゆるシーンでくつ乾燥ができます
・先端が二股形状になっており、2足同時に乾燥することができます
・オゾン脱臭機能付きで、気になるニオイ物質を分解し脱臭します。他に除菌効果もあります
・便利な3つのモード(標準・革靴・低騒音)機能付き
・標準モード:約50℃の温風、スニーカーなどを乾燥するときに使用
・革靴モード:約40℃の温風、革靴を乾燥するときに使用
・低騒音モード:約40℃の温風、夜間など静かに運転したいときに使用。標準モードに比べて乾燥するまでの時間はながくなります。
・濡れた靴もパワフル乾燥、タイマー付きなので乾燥時間をセットして乾燥可能
・コンパクトサイズで使い終わったら下駄箱などへ簡単収納
columbus クリーム ブートブラックシルバーライン サドルソープ
皮革用せっけんの滑らかな泡が、ホコリや古いクリームなどの汚れをしっかりと落としてくれます。ホホバオイル配合なので汚れを落とすのと同時に油分が失われるのを防ぎます。
革靴の臭いに関するQ&A
A.革靴の臭いの原因は雑菌の繁殖によるものです。毎日履いている革靴の中は雑菌が繁殖しやすい環境になっていますので、このことが靴の臭いの原因です。
A.スニーカーなどに比べると、革靴の中は密閉されています。通気性が悪いということは、同じ空気が充満して蒸れてしまうので、臭わないようにするには、通気性を持たせることが重要でしょう。
A.臭いのしにくい通気性の高い革靴として、革にゴアテックスを使っている革靴や、内部の湿度を外に逃がす機能を持っている革靴などがあげられます。
グッドイヤーウェルト製法orマッケイ製法で作られている革靴などがあります。
また、価格は高めですが、アッパーの革とソールを縫い上げて作る製法のグッドイヤーウェルト製法や、マッケイ製法の革靴も通気性がよく、靴内の湿度が下がりやすいので嫌な臭いがしにくい革靴と言えるでしょう。
《 ポイント 》
- 革靴の臭いの原因は雑菌の繁殖によるもの
- 革靴の中は密閉されているので臭いがきつい
- ゴアテックスなどの機能性革靴は臭いがしにくい
革靴の正しいお手入れ方法
用意するもの
- 馬毛ブラシ
- 靴磨き用クロス2枚
- 革靴用クリーム
手順
- ブラシをかける
馬毛ブラシをかけて靴についているホコリなどの汚れを落とします。ホコリがたまりやすい縫い目や小さな隙間の細かいところまで、ていねいにブラッシングします。 - クリームをつける
クリームを米粒2つ分くらいとって布になじませ、少しずつ伸ばして保湿していきます。クリームをつけすぎると、逆に革を痛めてしまいますので気を付けてくださいね。 - クロスで磨く
靴にクリームがなじんできたら、準備してあるもう一枚のクロスで磨き、ツヤを出していきます。
《 ポイント 》
- 馬毛ブラシを使い細かいところまでていねいにブラッシングする
- 最後にもう一枚のクロスで磨いてツヤを出す
最後に
いかがでしたでしょうか?この記事では、くさい革靴の臭いをとる方法や臭いをつけないための対策などを紹介しました。
臭いの発生を抑えるために、まずできることは通気性や消臭効果がよく蒸れにくい革靴を選ぶこと、そして消臭グッズや重曹、消毒用エタノールを活用してケアをすることが、予防するのに効果的だということがおわかりいただけましたか?
ちょっとしたケアを習慣化することで革靴の臭いを抑えることができますので、革靴のニオイに悩んでいる方は、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。