目次
さつまいもを洗うときに使うもの
さつまいもを洗うときに、どのような道具を使って洗うのが良いのか確認しましょう。
キレイなさつまいもは水洗いのみ
最近のスーパーで売られているさつまいもは、すでにある程度洗ってあり、ほとんど泥や土はついていません。そのようなキレイな状態のものは、手で洗ったり、指でこするだけで十分です。
スポンジを使って汚れを落とす
表面や芋自体を傷つけないために、手で洗うのが良いですが、泥や土が落ちにくい場合、くぼみに詰まっている土を取り除きたい場合は、食器洗い用のメラミンスポンジがおすすめです。
スポンジの代用となるもの
メラミンスポンジがない場合や、メラミンスポンジで洗うことに抵抗がある方は、さつまいもの皮は丈夫で意外と剥がれにくいので、キッチンペーパーやたわしでも大丈夫です。メラミンスポンジ、キッチンペーパーやたわしがない方は、アルミホイルを軽くくしゃくしゃに丸め、表面の凹凸を利用して、水を流しながら泥や土を落とすことも可能です。
《 ポイント 》
- キレイなさつまいもは手で水洗いで十分
- 手で落としづらい土などはメラミンスポンジで洗う
- メラミンスポンジの代用として、キッチンペーパーやたわしでもOK
さつまいもの洗い方
さつまいもの正しい洗い方を確認しましょう。
洗う前にチェックすること
じゃがいもには毒素を含んだ芽(ソラニン)がありますが、さつまいもはじゃがいもと別の分類です。さつまいもから生えている芽に害はなく、問題なく食べられます。
ただし、芽が生えているとさつまいもから養分を吸い取っていくため、さつまいもの表面がだんだんシワシワになっていきます。その前に取り除いてしまいましょう。
また、表面や断面に黒い部分を見かけることがあります。黒くなっている原因は、ヤラピン、クロロゲン酸、もしくは低温障害です。
ヤラピンとは、さつまいもを切ったときに断面に出てくる白い液体、クロロゲン酸は、さつまいもに含まれるポリフェノールの一種で、アルカリ性のものに反応することで黒や緑っぽく変色します。また、さつまいもは低温で保管すると障害により黒く変色してしまいます。
どちらの理由の場合も、変色している部分を食べて問題はありませんが、硬く感じたり、苦く感じたりするので取り除くことをおすすめします。
洗い方
表面についている泥や土は、手や指でこすって水洗いしましょう。時間がある方は、洗う10~15分ほど前に水に浸しておくと表面に付いた泥や土が浮いてくるため、凹みの部分など落としづらい部分もきれいに落とせます。
《 ポイント 》
- さつまいもの芽は食べても害はない
- 黒くなっている部分は、苦みを感じるので取り除く
- 洗う直前に水に浸しておくと汚れが落ちやすい
さつまいもの洗い方で気をつけること
洗う際に、気をつけなければいけないことを解説します。
水洗いは使う前にする
洗うタイミングですが、一番良いのは食べる直前、料理する直前です。さつまいもは、水気がつくと腐りやすくなるので長期保存ができなくなるためです。
掘りたてのさつまいもは、皮も柔らかく傷がつきやすいので収穫後すぐにすべてを水洗いせずに、軽く土を落とす程度で持ち帰るようにしましょう。食べるときに、食べる分だけ洗っていくのがおすすめです。
擦り過ぎには気をつける
さつまいもの皮は丈夫で剥がれにくいですが、力を入れすぎたり、擦りすぎると薄い皮がはがれます。キレイな色の皮が剥がれると、料理の見栄えや仕上がりが悪くなります。
また、さつまいもの皮にも栄養があるため、皮の部分も大事にし、美味しく食べたい部分です。
《 ポイント 》
- 洗うのは、食べる直前や料理する直前にする
- さつまいのも皮は丈夫だが、擦りすぎると剥がれてしまう
洗ったさつまいもの切り方
さつまいもを料理に使う際の切り方は、さつまいもを横にして端から料理に応じた厚さに切る「輪切り」、輪切りにしたものを重ねて、5~6mm程度の幅に縦切りする「拍子木切り」、拍子木切りしたものを横にして1cmぐらいの幅で切る「角切り」などが一般的です。
煮物や揚げ物に適した「乱切り」もあります。切ったさつまいもは水にさらし、2~3回水を取り替えてアクを取り除きましょう。また、水にさらすことででんぷんが水に流れ出て変色を防ぐ効果もあります。
さつまいもの洗い方に関するQ&A
さつまいもの保存方法について、いくつかのQ&Aを整理してみました。
A.水分を吸っているため傷みやすく長期保存はできません。洗ってしまったさつまいもは冷凍保存するようにしましょう。
さつまいもを使いやすい大きさにカットし、水にさらしてアク抜きをします。水気をよく切り、ジップロックなどに入れて冷凍庫に保管です。丸ごと1本、ジップロックに入れてもいいのですが、使用する際、解凍などに手間がかかります。
A.さつまいもの保存期間ですが、常温ですと1か月が目安です。じゃがいもと同様で常温保存が基本です。新聞紙に1本ずつ包み、段ボールなどに入れて日が当たらない涼しいところに置きましょう。
家に日が当たらない涼しい場所がない場合は、冷蔵庫で保管します。冷蔵庫でも保存期間は1か月です。常温保存のように新聞紙で1本ずつ包み、そのあとに冷気対策や乾燥を防ぐためにビニール袋に入れて口を軽く閉じましょう。
冷蔵庫の野菜室で保存です。野菜室以外は、冷えすぎるため使用しないように注意してください。
A.冷凍保存する場合は、カットしてから冷凍しましょう。冷凍庫で1か月程度保存できます。
調理せずにカットした状態で冷凍することで、調理で使用する際に煮崩れしにくく、変色もしづらいです。カットしてあるので、調理する際もそのまま解凍せずに使用できます。
また、調理して冷凍保存する方法は、マッシュしてから冷凍する方法と焼き芋にして冷凍する方法の2種類があります。こちらも保存期間は同じく1か月が目安。
マッシュにしておくとサラダやコロッケ、スープにすぐに使えて便利ですし、焼き芋は半解凍するだけで美味しいスイーツとして食べることができます。
《 ポイント 》
- 使いきれなかったものは、ジップロックに入れて冷凍保存できる
- 常温、冷蔵、冷凍保存どれも1か月が目安
- カットした状態や調理した状態で保存すると便利
美味しいさつまいもの選び方
日本では数多くのさつまいが栽培されていて、品種により大きさや太さもいろいろありますが、さつまいもの形はふっくらと太くずっしり重いものが理想です。
皮の色については、均一で鮮やかなもの、ツヤやハリがあり、シワがなく表皮に傷や変色、斑点などがないものを選びましょう。
また、ひげが出ているものがありますが、ひげが硬いものは収穫してから時間が経過しているものが多いため、苦い味である可能性が高いです。
蜜が含まれているものを選びたい場合は、触ると蜜でベタついたり、乾燥していても蜜が付着しているものが甘い証拠です。
最後に
さつまいもの洗い方から、切り方、保存方法まで解説しました。
正しい洗い方や保存方法を知ることで、同じさつまいもでも、いつもより美味しく食べることができます。今回紹介した洗い方や保存方法は、手間もかからず、やり方も難しくありませんので、ぜひ、実践してみてください。
ふだん忙しい方は、時間があるときにある程度まとめてカットし冷凍保存しておけば、使いたいときにすぐに使えるので、忙しいときの時短にもなりおすすめです。