コーヒーかすを捨てるなんて勿体ない?23種類もある再利用方法を一挙紹介!

Milled coffee sediment, residue with espresso machine handle isolated on white background

ドリップコーヒーを淹れたあとの、コーヒーかすをどうされていますか。捨ててしまえばゴミになってしまうコーヒーかすですが、たくさんの再利用法があります。特に脱臭・消臭効果があることは有名です。ゴミを減らして、有効活用を考えていきましょう。

そもそもコーヒーかすとは?

灰色の背景に空の白いコーヒーマグ
コーヒーかすとは、コーヒーをいれた後にでる豆のかすのことを指します。コーヒーかすには脱臭・消臭効果などがあり、いろいろなことに再利用できるアイテムです。

さまざまなシーンで活躍してくれるコーヒーかすを、そのまま捨てるのはもったいないと思う人もいるでしょう。ここでは、捨ててしまっていたコーヒーかすの活用法を紹介していきます。

【種類別】コーヒーかすを利用した活用法23個

アイデアの概念的なイメージ

スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社では「コーヒー豆かすリサイクルループ」を提唱しています。各店舗で大量に出る、コーヒーかすを有効活用しようという動きです。

この「リサイクルループ」は乳牛の飼料や、野菜の肥料にリサイクルするシステムです。このように、コーヒーかすにはいろいろな有効活用法があります。

コーヒーかすの脱臭性を利用した9個の活用法

コーヒーかすには脱臭・消臭効果があるといわれています。焙煎したコーヒー豆には、表面に小さな孔が開いていて、そこに匂いが吸収されるのです。

これは「活性炭」の消臭効果と同じ仕組みです。湿ったままのコーヒーかすには「活性炭」の約5倍の脱臭効果があるそうです。

ここからは、この特性をいかした9つの活用法を詳しく見ていきます。ぜひ参考にしてみてください。

脱臭性の活用1:部屋の脱臭

コーヒーかすを乾燥させて、空き瓶などに入れて部屋に置いておくと、お部屋の消臭が出来ます。コーヒーかすを入れる空き瓶を、オシャレにリメイクすると、素敵なインテリアにもなります。

部屋の脱臭に使用したものは2週間くらいを目安に入れ替えてください。においがとれない容器があれば、その容器にコーヒーかすを入れてみてください。お部屋の消臭と容器の脱臭が両方出来るので、一石二鳥でしょう。コーヒーの香りがするので、芳香剤も不要です。

脱臭性の活用2:冷蔵庫の脱臭

冷蔵庫には食品の臭いがこもりがちです。まずは庫内の掃除をして、臭いの元となる汚れを取り除きましょう。そしてコーヒーかすをお皿に載せて冷蔵庫に入れておけば、冷蔵庫内の脱臭ができます。

脱臭に使用したものは、2~3日で効果が無くなるので、交換してください。コーヒーを淹れた後、残ったコーヒーかすは冷蔵庫に入れるという習慣をつければ、忘れることは無くなります。

活用3:食器棚の脱臭

食器棚は、においがこもりがちで、カビ臭いにおいがするときもあります。乾燥させたコーヒーかすをお皿に広げて、そのまま食器棚に並べてみてください。こうすることで、消臭剤の代わりになります。

また、コーヒーかすをお茶パックに入れて、ポプリのように使用することも可能です。ガーゼなどにくるみ、使用することも出来ます。乾燥させたものは、2~3週間を目安に取り換えるようにしましょう。

脱臭性の活用4:電子レンジの脱臭

電子レンジも食品の臭いがこもりがちな場所です。電子レンジのお皿に湿ったコーヒーかすを広げて、加熱してください。そうすると2~3分で、きれいに乾燥するでしょう。

加熱することで、電子レンジ庫内のにおい消しにもなります。電子レンジ内の消臭と、コーヒーかすの乾燥が同時に出来るので、一石二鳥です。さらに電子レンジで乾燥させたものは、他の場所の消臭に利用することが出来ます。

脱臭性の活用5:グリルの脱臭

魚焼きグリルは、なかなか魚のにおいがとれないものです。そんな時は、コーヒーかすで脱臭するといいでしょう。

グリルに乾燥させたコーヒーかすを敷いておくだけで、魚の臭い防止になります。さらにグリルを洗うときに、使っても脱臭効果が期待できます。受け皿のあるグリルの場合は、受け皿に乾燥させたものを敷いておくといいでしょう。

脱臭性の活用6:ゴミ箱の脱臭

ゴミ箱に捨てるだけでも、ゴミ箱の脱臭になります。コーヒーかすをキッチンペーパーにくるみ、ゴミ箱の内側に貼り付けるという方法もあります。この方法ですと、常にゴミ箱を消臭することが可能です。

貼り付けたままでも、数日間の脱臭効果が期待できます。しかし、湿ったものは白カビが生えやすいので、2日程で交換するように心がけてください。

脱臭性の活用7:灰皿に入れる

タバコに含まれるアンモニアやタールは、嫌な臭いの原因になります。灰皿にコーヒーかすを敷いておくだけで、タバコの嫌な臭いをとってくれます。特に自動車の中の灰皿には、効果のある消臭方法です。

この時、コーヒーかすは湿ったままでも大丈夫です。タバコの火を消すのにも使えて安心です。もちろん、乾燥したものを使用しても、消臭効果は変わりません。

脱臭性の活用8:靴やブーツの脱臭

靴やブーツは一度履くと、内側も汗などで汚れてしまいます。汚れたままの靴を下駄箱にしまうと、嫌なにおいの原因になります。雨で濡れてしまった靴なら、なおさらにおいは強くなるでしょう。

乾燥させたコーヒーかすをお茶パック等に入れて、靴の中に入れてみてください。こうすることで、嫌なにおいを抑えることが出来ます。

特にブーツはにおいがこもりやすいので、コーヒーかすで作った脱臭剤を入れることをおすすめします。

脱臭性の活用9:下駄箱の脱臭

コーヒーかすに含まれるコーヒー酸とキナ酸には消臭効果があるといわれています。乾燥させたコーヒーかすを、新聞紙やキッチンペーパー等にくるんで、靴箱の隅に置くようにしてください。

靴の蒸れた、特有の嫌なにおいを抑えてくれます。特にブーツの季節には、消臭効果を発揮してくれます。コーヒーかすを靴の中と靴箱の両方に入れると、高い脱臭効果が期待できます。ビンなどに入れる場合は、フタをしないようにしてください。

コーヒーかすの残留成分を利用した8個の活用法

コーヒーかすには、脱臭・消臭以外の有効活用法も多々あります。香りを利用して、防虫や猫除けとしても使えるのです。

一方、コーヒーに含まれているカフェインやポリフェノールを利用して、美容目的で使っている方も多いでしょう。スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社のように、植物の肥料として使っている園芸家もいるでしょう。

ここではコーヒーかすの残留成分を利用した活用法を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

残留成分活用1:入浴剤

とある温泉には、コーヒー風呂があるそうです。コーヒーには疲労回復やリラックス効果、美肌効果があるといわれています。

このように、入浴剤として利用することも可能です。ペーパーフィルターに入ったコーヒーかすを、ストッキングや細かいネットの袋に詰めて、中身が出てこないように縛ってください。そのまま入浴剤として、使用できます。

この時に、タオルに色がついてしまう可能性があるので注意してください。

残留成分活用2:ボディソープに混ぜる

コーヒーに含まれているカフェインには、燃焼効果があるといわれています。ボディソープに少量混ぜて使用すると、カフェインの作用により、セルライト対策・むくみ防止になるそうです。

さらにスクラブ効果もあるので、美肌効果や体臭に対する消臭効果も期待できます。

残留成分活用3:シャンプーに混ぜる

コーヒーかすをシャンプーに混ぜて髪を洗うと、サラサラの髪になります。抜け毛防止や育毛の効果もあるといわれているので、性別・年齢問わずおすすめです。

シャンプーした後に、髪にもみ込んでみてください。コンディショナーで流すと、つややかな髪になります。コンディショナーの後、コーヒーかすを浸したお湯で、髪を流しても効果が期待できます。

残留成分活用4:コーヒースクラブでスキンケア

市販のスキンケア用品には、カフェインを使ったものがあります。コーヒーかすに含まれているカフェインを利用して、オリジナルのコーヒースクラブを作ることが出来ます。

作り方は、バージンオリーブオイルとコーヒーかすを混ぜるだけです。さらにこのコーヒースクラブにヨーグルトを混ぜると、顔のパック剤として使うことが可能です。

コーヒーに含まれている「クロロゲン酸」は、老化スピードを抑制する効果があるといわれています。

残留成分活用5:防虫剤

コーヒーかすを防虫剤として使用することも出来ます。蚊や虫は、コーヒーの香りが苦手だといわれているからです。

まず、コーヒーかすを乾燥させて、お皿の上に広げて火を付けます。炎が立つことはありませんが、煙が上がります。これで虫を撃退出来るのです。屋外での虫よけにおすすめですが、虫を殺す作用は無いようです。

蚊の他、蟻やアブラムシ、コバエ、ナメクジ除けにもなります。最近はシロアリ駆除にも効果があるといわれています。

残留成分活用6:猫除け

犬猫はコーヒーの強い香りを嫌うといわれています。その習性を利用して、野良猫が庭に入ってくるのを防ぐことが出来ます。

庭先や玄関先に撒いておくだけで、効果が期待できます。コーヒーかすは土と見分けが付かないので、庭に撒いても見た目が悪くなる心配はありません。野良猫のフン害に悩んでいる方に、おすすめの猫除け方法です。

残留成分活用7:肥料

コーヒーかすは植物の肥料として利用できます。肥料に使用するには、コーヒーかすと土を混ぜて、十分に発酵させる必要があります。発酵させていないコーヒーかすには植物の成長抑制効果があるので、注意が必要です。

従来の肥料の匂いが無いので、室内にある観葉植物の肥料に適しています。また香りによって、防虫の効果も期待できます。

残留成分活用8:雑草駆除

コーヒーかすには、雑草の成長抑制する効果が期待できます。この抑制効果は半年ほど続くといわれていますが、一般家庭で一度に大量のコーヒーかすを撒くのは難しいでしょう。少量ずつ、毎日継続的に撒くように心がけてください。

発酵させると肥料になってしまうので、使い方を間違えないよう注意してください。

コーヒーかすのそれ以外にもある4個の活用法

ここまでは再利用方法を紹介してきました。しかし、コーヒーかすには、それ以外にも有効な活用方法があります。

スクラブ状なのを利用して、研磨剤の代わりに使うことができたり、豆に含まれている油分を利用して、ワックスの代わりにもできます。知っていると便利な使い道がまだまだあります。

ここからは4つの活用法を詳しく紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

その他活用1:鍋やフライパンの研磨剤

コーヒーかすはスクラブ状になっています。ですから、鍋やフライパンの研磨剤として使うことができます。軽い汚れなら、洗剤を使わずにコーヒーかすで擦るだけで、汚れは落ちるでしょう。

洗剤を使わないので泡も無く、とても地球に優しくエコな使い方です。ただし強い油汚れは、コーヒーかすのみではなかなか落とせないでしょう。

その他活用2:水筒の水垢取

洗いにくい水筒やペットボトルの場合、洗剤と両方使うことで、キレイに洗うことができます。洗剤とコーヒーかすを水筒の中に入れて、よく振ってください。これだけで臭いや汚れが落ちるでしょう。あとは水洗いをしてください。

内側の消臭にもなり、とても衛生的な洗い方です。グラスなども洗剤を使わず、コーヒーかすで擦るだけでキレイになります。

その他活用3:針刺し

針刺し(ピンクッション)の中綿にコーヒーかすを入れると、針のサビ止めになります。そしてコーヒーかすに残っている油分が針を保護してくれるので、布の滑りがよくなります。

針刺しを可愛く手作りして、プレゼントにしても喜ばれるでしょう。

の他活用4:コーヒーワックス

コーヒーかすにはほんの少し、油分があります。この油分のおかげで、靴を磨くとピカピカになります。

コーヒーかすの水気を切って、少し湿った状態のところをガーゼで包みます。それで磨いたらワックスの代わりになります。靴以外にも、フローリングのお手入れなどに使えます。

少し手間をかけたコーヒーかすの3個の活用法

コーヒーかすを利用した、おしゃれな有効利用法も紹介いたします。コーヒー染や石鹸、キャンドルなどです。

どれも市販されているものですが、DIYできることをご存知でしょうか。本来はゴミだったコーヒーかすが、カスタマイズ出来るのです。

簡単な作り方も交えて紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

手間をかけた活用1:コーヒー染

草木染という染め方の中に、コーヒー染めというものがあります。コーヒーかすで布を染めると、アンティークな雰囲気の色に染まります。

コーヒーかすに含まれる「ポリフェノール」が、布に色を付けてくれるのです。煮汁の濃さで、染め上がりの色合いが変わるといわれています。

手間をかけた活用2:コーヒー石鹸

コーヒー石鹸は市販されていますが、自分で手作りすることもできます。まず固形石鹸を細かく刻んで溶かします。そこにコーヒーかすを混ぜて、固め直すとできあがります。

ポリフェノールの一種「クロロゲン酸」は、肌のしわやシミを予防する効果があるといわれています。コーヒーかすが入っているので、スクラブ効果もあります。

h4-コーヒーかすのその他活用3:コーヒーキャンドル

アロマキャンドルの一種であるコーヒーキャンドルは、手作りすることが可能です。見ているだけで、癒されるキャンドルですが、コーヒーかすを入れることで、リラックス効果が高くなるといわれています。

まず溶かしたロウソクのロウにコーヒーかすを混ぜ込みます。次に、お気に入りの器に溶けたロウをいれ、芯を中心に入れます。そのまま固めて再形成すると、できあがりです。

コーヒーかすの3つの乾かし方を紹介

使用済みコーヒーかす

コーヒーかすを脱臭などに利用する時は、湿ったままなら2~3日、乾燥していたら2週間くらいでの取り換えが必要です。コーヒーかすを保存したい場合は、乾燥させる必要があります。

湿ったままだと、白カビが生えやすいからです。自然乾燥が一番楽ですが、悪天候の日などは時間が掛かるので電子レンジやフライパンなどを使って乾燥させる方法もあります。

ここでは効率のいい乾燥方法を見ていきましょう。ぜひ参考にし、挑戦してみてください。

乾かし方1:ストッキングなどに詰めて自然乾燥

一番簡単なコーヒーかすの乾かし方は、天日干しです。まず、水切りをしてからバットに広げて放置します。天気のいい日なら1日で乾燥できます。

屋外で乾燥させるときは、風に注意してください。風で飛んで行かないようにストッキングなどに詰めて乾燥するといいでしょう。室内乾燥だと時間はかかりますが、干している間に室内の消臭もできます。

乾かし方2:フライパンで乾煎

コーヒーかすを早く乾燥させたいのなら、フライパンでの乾煎をおすすめします。

乾煎させる手順としてはフライパンで水分が無くなるまで、コーヒーかすを煎るだけです。弱火でじっくりと、焦がさないよう注意してください。コーヒー5杯分くらいのコーヒーかすならば、約5分で完成します。

乾かし方3:電子レンジで乾燥

電子レンジでコーヒーかすを加熱して、乾燥させましょう。お皿に広げて加熱します。2分ほどで乾燥できるでしょう。コーヒーかすの乾燥と、レンジの中の消臭も同時に出来るので、一石二鳥です。

ただしレンジのワット数が高いと、コーヒーかすが飛び散る可能性があります。まず500ワットくらいで試してみてください。乾燥させたコーヒーかすは、密閉容器で保存してください。

自分に合ったコーヒーかすの利用法を知ろう!

天然肥料のコーヒーかす

これまで、再利用法いくつかを紹介してきました。コーヒーかすにはいろいろの用途があります。単に庭先に撒くだけでも、消臭・脱臭作用があります。

コーヒーかすはそのまま捨ててしまうと、単なるゴミになってしまいます。一人ひとりが再利用を心がけることで、大きなゴミ削減につながります。

この記事を参考に、コーヒーかすを乾燥させたり用途に合わせていろんなところで再利用してみてください。

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