目次
アロエを育てる前に
アロエを育てたいと思っても、何から手をつけていいか分からないですよね。ここでは特徴や準備するものをご紹介します。アロエを家に迎えるときには参考にしてみてください。
アロエの特徴
アロエは多肉植物です。種類は多いですが、その品種に共通しているのは、次の2点です。
- 葉が多肉質である
- 葉にギザギザがある
種類によっては高さが20メートルにもなるものや葉の裏表にもトゲ状の突起物があるもの。大きさも小さいものなど複数あります。中には瞬時にアロエと判断しにくいものまで様々です。
また、アロエは薬効があることでも有名です。あかぎれ・ヤケドなどの手当てにはもちろんのこと、内服薬としても重宝されてきました。
例えば、便秘や胃腸炎、喘息によく効くとされています。殺菌効果があるのも特徴の1つです。なお薬として使われているのはごく一部で、殆どのアロエは観賞用として売られています。
《 ポイント 》
- 葉が多肉質でギザギザしているものがアロエ
- アロエには薬効がある
- ほとんどのアロエは観賞用として売られている
アロエを育てるのに必要な道具を準備をしよう
しっかりとした鉢に植えられてるアロエの場合、新たに鉢を準備して植え替える必要はありません。鉢が付いていない場合は、鉢を準備してアロエを植え替えてあげましょう。
【鉢に植えられてる場合に必要なもの】
- 鉢に植えられたアロエ
- ジョウロ
【鉢が付いていない場合に必要なもの】
- 鉢
- 多肉植物の土
- 肥料
- スコップ
- 手袋
鉢は吸水性と通気性に優れているものを選んでください。水はけが悪いとアロエは腐ってしまいます。
《 ポイント 》
- 鉢が付いているものを買う場合の準備はジョウロのみでOK
- 付いていないものは鉢などを準備する
苗の選び方
アロエの苗を選ぶときにチェックしておきたいポイントが3つあります。
まずは葉っぱの形に注目です。葉っぱは短くて肉厚のものを選びましょう。キズがあると見た目も悪いですし、そこから傷んでしまう可能性もあるのできれいなものを選んでください。
葉っぱの色にも注目です。葉の色は濃い緑色で鮮やかなものを選ぶようにしてくださいね。
最後にトゲです。トゲはピンと立っている健康的なものを選ぶようにしましょう。
全体的に太くしっかりとしているものを選ぶと長持ちするアロエを購入することができます。チェックしながら苗を選んでみてください。
≪ポイント≫
- 葉っぱの形・・・肉厚のものを選び
- 葉っぱの色・・・濃い緑色で鮮やかなものを選ぶ
- トゲ・・・ピンと立っているものを選ぶ
アロエの育て方
次にアロエの育て方をお伝えします。ポイント別にご紹介しているので解らないところを重点的に読み込むなどして、役立ててみてください。
置く場所と日当たりは?
アロエは日なたの場所に置くと元気に育ちます。直射日光がよく当たる北向きの部屋の大きな窓の前に置いてあげると元気に育ちますよ。
また、夏場や冬になっても凍らない温度が保たれているのであれば、屋外のベランダに置いても大丈夫です。0℃まで耐える事ができるので、安心して外に出しておくことが可能です。
《 ポイント 》
- 直射日光が届く場所に置くといい
水を与える量とタイミングはいつ?
春〜秋は、土が乾いたら鉢から水が滴れるくらいまで水を与えてあげます。水やりを多少忘れてしまっても枯れることはありません。また、冬は水やりをしなくても良い植物でもあります。逆に水が多すぎると根が枯れてしまうこともあるので、水の量には気をつけましょう。
《 ポイント 》
- 水を与えすぎないようにする
- 冬は水を与えなくてもOK
- 網目がしっかりしたものを選ぼう
肥料の種類やタイミングは?
肥料をあげるタイミングは種類によっても違います。肥料のタイプは2種類です。
- 液体タイプの肥料
- 固形の緩効性化成肥料
液体タイプは根に浸透しやすく、すぐに流れてしまう性質があるので、10日に1回の頻度で大丈夫です。固形の緩効性化成肥料はゆっくり効果が現れるため数ヶ月に1回の頻度で与えましょう。
マメにお世話をして成長を感じたい人は液体タイプを、ズボラであまり世話をしたくない、または世話をしている時間があまりないという方は固形タイプを選ぶようにしましょう。
病気や害虫対策はどうするの?
アロエは品種によって害虫がつきにくい植物です。しかし、カイガラムシやアブラムシなどの害虫がつくことがあるので注意しましょう。
害虫はアロエの栄養分を吸い取ってしまい、枯らす原因になります。すぐに駆除しましょう。アブラムシの場合は殺虫剤を振りかければ完了です。カイガラムシは殺虫剤をかけても効果が出にくいのでブラシで擦って落とします。
また、アロエは病気にもかかりにくい植物といわれていますが、黒斑病という病気にはかかるので覚えておきましょう。症状としては葉全体が黒い斑点で覆われてしまいます。治す方法はないので見つけたらその部分は切り取るようにしましょう。また、土の中にもその病気が広まっていることもあるので、植え替えもしましょう。
《 ポイント 》
- カイガラムシやアブラムシが付くことがある
- 黒斑病にかかることがある
2~3年毎に植替える
アロエは2〜3年のサイクルで植え替えをしてください。3年以上同じ鉢で育てていると、段々と根っこが育つスペースが無くなってきます。そのまま放置してしまうと根が腐るので、きちんとサイクルを守るようにしましょう。
植え替えの時期は5〜9月がベストです。5〜9月はアロエの生育期です。そこで根を張ると寒い冬を越えることが可能です。
《 ポイント 》
- 2〜3年のサイクルで植え替える
- 植え替えは5〜9月がおすすめ
育てたアロエの植替え方法
ここからはアロエの植え替えの方法をご紹介します。植え替えする際は参考にしてみてください。
準備する物
- 植え替えるアロエ
- 大きな鉢
- 培養土
- 鉢底ネット
- 鉢底石
- シャベル
手順
- 大きな張りに鉢底ネット・鉢底石をセットする
- 培養土を鉢の1/4程度まで入れる
- アロエを鉢から抜いて、1週間程度乾かす
- 新しい鉢に移し替える
- 鉢と苗の隙間を埋めるように土を入れていく
- 土を入れ終わったら水やり開始OKです
培養土は自分で作ることも可能です。赤玉土(小)6:腐葉土3:川砂1の割合で混ぜるとうまくいくので試してみてください。
水をあげるときは鉢から水が滴るくらいたっぷり与えて大丈夫です。
《 ポイント 》
- 培養土は手作りしても購入してもいい
- 水やりは鉢から水が滴るくらい
アロエの育て方のQ&A
ここからはアロエのよくあるQ&Aにお答えしていきます。皆さんの疑問にも答えられていることがあるかもしれないので目を通してみてください。
A.アロエの種類は300種類ほどあります。みなさんがイメージするアロエ以外にも一見アロエには見えないものまであるので調べてみると面白いかもしれません
A.キダチアロエです。乾燥に強い多肉植物のため多少水をあげ忘れてしまっても枯れることがないので、初心者でも簡単に育てることができます。他にも、ストリアータ・スザンナエ・オニキリマルが育てやすく人気の植物です。
A.アロエベラとキダチアロエの2種類があります。口内炎や喉の痛み、関節痛などに効く万能薬です。
《 ポイント 》
- アロエは300種類
- キダチアロエは初心者向け
- 健康効果があるのは2種類
育てたアロエの増やし方
アロエを増やしたいときに株分けなどを考える方も多いと思います。しかし、知識がないままやってしまうと枯らしてしまうこともあります。正しい増やし方をご紹介します。
株分け
- 水やりを一週間前にストップさせる
- アロエの根本近くに生える子株を根ごと切り取る
- 子株の土を手で払う
- 植え替え方法と同様に植え付けする
- 植え付けたら直射日光の当たらない場所で4〜5日水やりする
- その後は窓辺に持っていって育てる
水やりを一週間前にストップさせるのは乾燥させるためです。乾燥させると土を払うときにキレイに払うことができます。植え付けるときは植え替えの方法と同じです。
《 ポイント 》
- 株分け前にアロエを一旦乾燥させる
- 植え付け自体は植え替えの方法と変わらない
挿し木
- 葉っぱを1〜2cm切り取る
- 日陰に切った茎を放置して切り口を乾かす
- 土に挿す部分に付いている葉っぱを切り落とす
- 鉢の8割くらい土を入れる
- 土の中心にアロエが入るくらいの穴をあける
- 直射日光の当たらない場所で育てる
切った茎を乾かす期間は5〜6日程度で大丈夫です。
挿し木をしたアロエが根を生やすには1〜1.5ヶ月かかります。そのため、挿し木の適期は育生期の5〜9月がおすすめです。
アロエがうまく立たないときには支柱を使うとうまく立ちます。また、根っこが生えるまでは水やりはストップしましょう。
《 ポイント 》
- アロエの植え替えは育生期に行う
- 水やりはストップする
最後に
今回はアロエの育て方についてお伝えしました。アロエは初心者でも育てやすく、インテリアにもなってとても便利な植物です。また、薬効があるのでいざというときにも使えます。
しかし、元気に育てるには多少の観察も必要。乾いていたら水をあげたり、病気にかかっていたら処置をするなど対処してあげましょう。また、アロエは増やすことが可能です。ぜひ増やして友人などにプレゼントしてみましょう。
この記事を参考にアロエを上手に育ててみてください。