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食べごろのかぼちゃは「皮」で見極める!
かぼちゃの皮の色を見比べたことはありますか?
ひとつずつ見ると、どれも同じ色に感じられるかもしれません。しかし、売り場の棚に並べられているたくさんのかぼちゃを見渡してみると、どれも全く同じ色ではないことがわかります。
皮の色が濃いかぼちゃを選ぶ
かぼちゃは、皮の色が濃いものを選ぶと良いです。
まず、皮の一部分が黄色くなっているかぼちゃがあります。一部分だけが黄色くなってしまうのは、その部分が土と接していたからです。
生産者さんの手によって、かぼちゃの向きを変えながら育てられることもあり、土と接している部分が変わるため、黄色い部分がほとんどない、もしくは黄色い部分の色が薄い、というかぼちゃも存在します。
そして、かぼちゃ同士を比べてみると、皮が黒っぽい濃い色をしたものがあります。完熟しており、甘味が強くなっているかぼちゃであるというサインです。
かぼちゃは収獲してから、しばらく時間が経っている方が、甘味が強いです。時間を置くことで、デンプンが糖へと変化するためです。
時間が経つにつれて、皮の色も黒っぽく濃くなるため、皮の色が濃いかぼちゃを選ぶことで、完熟して甘味が強く、食べごろのかぼちゃを手に入れることができます。
皮が硬いかぼちゃを選ぶ
かぼちゃは、皮が硬いものを選ぶと良いです。
皮の硬いかぼちゃは、指で軽く押してみるだけで、硬いことがわかるほどです。皮が肉厚であることや、パンッとハリがあることも確認できます。
購入する前のかぼちゃに行うのは気分が良くない方法なのですが、皮が硬いかぼちゃは、爪を立ててもへこんでしまわないほど硬いです。
未熟なかぼちゃを購入してしまい、完熟するまで待つという場合に、皮の硬さを確認するため、爪を立ててみると良いかもしれません。
購入前は、皮の色が濃く、完熟して甘味の強いかぼちゃを見つけたら、皮の硬さもチャックしてみてくださいね。
皮にデコボコが多いかぼちゃを選ぶ
かぼちゃはデコボコが多く、溝が左右対称に入っているものを選ぶと良いです。
何となくですが、溝が少なく、デコボコが少なく、ツルンっとキレイなものを選びがちではありませんか?
縦の溝がしっかりと入っていて、デコボコが多く、左右対称に溝が入っていることで、「このかぼちゃには栄養が行き渡っていて、食べごろで美味しいですよ!」ということを表しています。
皮の表面がツルンとしているかぼちゃの方が美しく見えるかもしれませんが、デコボコが多いほど美味しいかぼちゃを選ぶことができます。
ヘタの状態にも注目!
かぼちゃは、ヘタがカラカラに乾燥しているものを選ぶと良いです。
そのかぼちゃが完熟していて、食べごろであるというサインです。たくさんのかぼちゃのヘタを見比べてみると、大きさの違いにも気が付くはずです。
食べごろのかぼちゃを選びたいときは、ヘタの大きさが10円玉くらいの大きさであるかぼちゃを選ぶと良いです。
カットされたかぼちゃの食べごろは「色」で見極める!
カットされたかぼちゃを買うとき、すぐに料理に使いたいことがほとんどなのではないでしょうか。すぐに料理に使いたいのであれば、完熟して甘味が強く、食べごろであるかぼちゃを選びたいですよね。
中身が濃い色のかぼちゃを選ぶ
かぼちゃの中身のオレンジ色が一番濃いかぼちゃを選ぶと良いです。
カットされたかぼちゃは、中身の色が見えている状態ですから、中身の見えない一玉丸ごとのかぼちゃよりも、完熟して甘味が強く、食べごろの美味しいかぼちゃを見極めやすいです。
中身のオレンジ色が濃ければ濃いほど、濃厚な味わいで、甘味が強く、栄養価の高いかぼちゃを選ぶことができます。
色が濃いかぼちゃが栄養素が豊富!
かぼちゃには、肌や爪や髪の美しさと健康を維持するために必要な、ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンCなどのビタミン類が豊富に含まれています。また、骨や歯を形成するために欠かせない、カルシウムも豊富です。
さらには、身体の中に取り入れることで、ビタミンAへと変換されるβカロテンや、糖や脂質を身体の外へと排出しやすくしてくれる、食物繊維がかぼちゃの皮に多く含まれています。
このように、中身が濃い色のかぼちゃを選ぶことで、健康と美容に役立つ栄養素を豊富に含むかぼちゃを選ぶことができます。
ふっくらとした種を持つかぼちゃを選ぶ
真っ二つにカットされたかぼちゃの場合、種がそのまま残されていることがあります。種が残されている場合には、ふっくらとした種を持つかぼちゃを選ぶのが良いです。
ふっくらとした種は、そのかぼちゃが、完熟していて甘味が強く、食べごろのかぼちゃであるというサインです。
もし、種が細く薄っぺらいのであれば、完熟する前にカットされてしまった、未熟なかぼちゃですので、甘味や美味しさが欠けるかもしれません。
ワタの状態が美しく乾燥していないかぼちゃを選ぶ
真っ二つにカットされたかぼちゃの場合、ワタがそのまま残されていることがあります。ワタが残されている場合には、ワタが美しいかぼちゃを選ぶのが良いです。また、ワタは乾燥していない方が良いです。
カットしてから時間が経てば経つほど、ワタは乾燥してしまいます。乾燥せずに潤いがあるほど、カットされてからの時間が短く、新鮮なかぼちゃであるというサインです。
かぼちゃの保存方法
一玉丸ごと常温で保存するとき
かぼちゃ一玉丸ごとのままであれば、14℃以下の風通しの良い冷暗所で、1ヵ月から3ヵ月ほど保存することができます。
新聞紙をお持ちであれば、かぼちゃを新聞紙で包むと良いです。新聞紙がなければ、野菜を保存するための保存袋というものが売られています。
室内の温度が14℃以上になる夏場に、かぼちゃを常温で保存することはおすすめできません。
常に冷房が効いており、室内の温度を14℃以下に保つことができるのであれば、夏場の常温保存も可能ですが、保存期間は短めが良いでしょう。
また、冬場も同じように、暖房で14℃以上になる室内では、かぼちゃの保存は適しません。暖房の温度に左右されない室内で保存するようにしましょう。
カットした生かぼちゃを冷蔵で保存するとき
カットされた生のかぼちゃを冷蔵で保存することができる期間は、3日から4日ほどです。
意外と短いなと感じるのではないでしょうか。カットされたかぼちゃに、種やワタが残されている場合には、しっかり取り除いてから保存しましょう。
加熱してから冷蔵で保存する場合も、美味しく保存することができる期間は、3日から4日ほどです。
カットした生かぼちゃを冷凍で保存するとき
カットされた生のかぼちゃを冷凍で保存することができる期間は、3日から4日ほどです。
冷蔵のときと変わらず、驚かれるかもしれません。それほど、カットされたかぼちゃを美味しく食べることができる期間は、とても短いのだということがわかりますよね。種やワタをしっかり取り除き、フリーザーバッグなどの冷凍が可能な容器に入れて保存しましょう。
加熱してから冷蔵で保存する場合も、美味しく保存することができる期間は、3日から4日ほどです。
最後に
これまで、かぼちゃを選ぶとき、皮の色や硬さや溝に注目したことがあったでしょうか。パッと見て、美しいものばかりを選んでいませんでしたか?
完熟していて、甘味が強く、食べごろのかぼちゃの選び方をご紹介しました。
一玉丸ごとのかぼちゃを選びたいとき、真っ二つにカットされた種やワタが残されたかぼちゃを選びたいとき、すぐに調理できるようにカットされたかぼちゃを選びたいとき、ぜひご参考くださいね。