目次
牛肉を冷凍するメリット
長期保存が可能
牛肉を冷凍保存することで、細菌の繁殖や酸化を抑えながら、1ヵ月ほどの長期保存が可能です。
特売日にまとめ買いしたいとは思っても、賞味期限や消費期限はあっという間にきてしまいますね。食べきることができなかったとき、処分してしまうのは、もったいないです。新鮮な牛肉を買ってきたら、すぐに冷凍保存しておきましょう。
調理を楽に簡単に時短
使う分だけ小分けにしてから冷凍保存しておけば、調理前の準備が楽です。
下味をつけてから冷凍保存しておけば、調理の手間が省けます。調理をしてから冷凍保存しておけば、忙しい朝のお弁当や朝食の準備を時短することができます。
牛肉の冷凍保存の方法と注意点
冷凍保存するときは、酸化や細菌の繁殖を防ぐため、牛肉を素手で触れることのないようにしましょう。
トングや菜箸や割り箸などを使っても良いですし、使い捨てできる食品用の手袋もあります。必ず食品用の手袋を選ぶようにし、着脱がスムーズにできる、ポリエチレン製のものがおすすめです。
生肉のまま保存する場合
牛肉に付着している水分のことをドリップと言うのですが、この余分な水分を必ず拭き取ってから冷凍保存してください。
キッチンペーパーを使い、牛肉に押し当てるようにして優しく吸い取るようなイメージです。ドリップには、牛肉の肉汁なのですが、タンパク質などが含まれています。
付着したまま冷凍保存してしまうと、牛肉の旨味や風味を変えてしまったり、臭みが出る原因になってしまいやすいです。
臭みの原因
冷凍保存しておいた牛肉を解凍したとき、何だか変なニオイがする、と感じたことはありませんか?
おそらく、ドリップが付着したまま冷凍保存してしまったからです。
余分な水分をキッチンペーパーで拭き取ったら、小分けにし、ラップに包み、冷凍保存用の袋(フリーザーバッグ)に入れて冷凍保存します。
牛肉が入れられていたパック(白いトレイ)を再利用するのはやめましょう。
ラップに包むとき、細切れ肉はそのまま包み、薄切れ肉(すき焼き用)は1枚ずつ包み、焼き肉用の肉は平に包むと良いです。後から解凍や調理がしやすくなります。
下味をつけて保存する場合
「準備や調理の時間を短縮したい」
そんなときは、牛肉に下味をつけてから冷凍保存しておくのがコツです。
フリーザーバッグに調味料と牛肉を入れておくだけで、しっかり味を染み込ませることができます。冷凍保存する前に、フリーザーバッグの空気をしっかり抜いてから、冷凍庫に入れるようにしましょう。
空気が入ったままだと、調味料と牛肉が上手く絡み合わず、味の染み込み具合にバラつきが出てしまうことがあります。味付けで迷ったときは、焼き肉のたれに漬け込むのがおすすめです。お弁当のおかずとしても人気の味付けです。
加熱調理して保存する場合
牛肉を加熱調理してから冷凍保存しておけば、忙しい朝のお弁当作りや朝食作りも楽です。前日のよるに冷凍庫から冷蔵庫に移し、自然解凍させておきましょう。
後は、お弁当箱に詰めるだけです。牛肉を加熱調理し、粗熱を取り、ラップに包んだら、フリーザーバッグに入れて冷凍保存しましょう。
加熱調理した牛肉を美味しく冷凍保存するコツは、なるべく水分を飛ばすということです。そのため、味付けはソースやタレではなく、塩や塩コショウなどのシンプル味付けがおすすめです。
解凍したときにも、水分でビチャビチャになりづらいです。
ひき肉を保存する場合
おかずやお弁当など、何かと便利に使えちゃう牛肉のひき肉ですが、ひとかたまりままではなく、小分けにして冷凍保存します。小分けにし、なるべく平になるようにし、ラップに包みます。そうすることで解凍しやすくなります。ラップに包んだら、フリーザーバッグに入れて冷凍保存しましょう。
牛肉の解凍方法
自然解凍する
冷凍保存しておいた牛肉は、基本的には、自然解凍させます。常温ではなく、冷蔵庫に入れて、自然解凍しましょう。
早く解凍しようとすると、ドリップ(液漏れ)によって、牛肉の旨味が逃げてしまうことがあります。そのため、冷蔵庫の中で、ゆっくりと時間をかけて解凍するのが良いです。
氷水解凍する
氷水解凍とは、0℃に近い水の中へ冷凍保存した食品を入れることで、食品へのダメージを抑えることができ、品質を保ちながら解凍することができる方法です。
冷凍保存しておいた牛肉を解凍したいときにも、牛肉を冷たい状態のままで解凍することができるため、牛肉の変色を防ぎ、旨味や風味を逃すことなく解凍することができます。
大きめのボウルの中に氷と水を入れ、0℃に近い状態にしてから、フリーザーバッグのまま入れます。フリーザーバッグに空気が入っていると浮いてきてしまいますので、しっかり空気を抜き、水が入り込まないよう、再びしっかり閉めてから行ってください。
レンジで解凍する
お急ぎのときは、レンジで解凍してもOKです。お使いのレンジに解凍という機能がある場合には、ぜひ利用しましょう。
解凍という機能がない場合には、加熱によるムラができてしまうことを防ぐため、牛肉を裏返しにしたり、解したりしながら行いましょう。一気に解凍しようとするのではなく、こまめに牛肉の様子や解凍具合を確認しながら行うのがコツです。
常温での自然解凍は絶対にやめましょう!
常温で自然解凍しようとすると、細菌の繁殖の原因になってしまいます。牛肉が大腸菌やサルモネラ菌にさらされてしまいます。たとえ、寒い冬場であっても、常温での自然解凍は避けてください。
冷凍牛肉の保存期間
冷凍保存した牛肉の保存期間は、基本的には、3週間を目安にすると良いです。どんなに長く保存しておきたい場合にも、1ヵ月以内には使い切ってしまいましょう。
肉の状態 | 保存期間 |
生肉 | 2~3週間 |
下味つけ後 | 2~3週間 |
加熱調理後 | 3~4週間 |
ひき肉、薄切り肉 | 2~3週間 |
角切り肉、厚切り肉 | 3週間 |
ブロック肉 | 1ヵ月間 |
一度、解凍してしまった牛肉を、再度、冷凍保存することはおすすめできません。再度、冷凍保存しなければならない状況になってしまわないために、牛肉を小分けにして、冷凍保存してほしいのです。
冷凍と解凍を繰り返すことで、牛肉の細胞がダメージを受けます。食感も悪くなってしまいますし、旨味や風味がどんどん損なわれてしまいます。また、冷凍焼けの原因にもなってしまいますので、控えるようにしましょう。
冷凍牛肉を使った簡単レシピ
下味をつけて冷凍保存して簡単調理!『牛肉と玉ねぎの甘辛炒め』
材料
- 牛肉
- タマネギ
- 砂糖
- しょうゆ
- お酢
- フリーザーバッグ
※食材や調味料や使用量は、人数やお好みで調整してくださいね。
- フリーザーバッグに牛肉を入れます。
- 玉ねぎをお好みの大きさや形に切り、フリーザーバッグに入れます。
- 牛肉と玉ねぎが入ったフリーザーバッグに調味料を加えます。
- フリーザーバッグになるべく空気が入らないようにし、しっかり閉めます。
- 冷凍保存し、調理する前に冷蔵庫で自然解凍します。
- 必要なときに調理して、美味しく召し上がってください。
細切れ牛肉で簡単!甘辛ダレの『プルコギ』
材料
- 細切れ牛肉
- コチュジャン
- すりおろしニンニク
- 砂糖
- しょうゆ
- ごま油
- ニラ
- 玉ねぎ
- ピーマン(緑赤黄を使うとカラフルで見た目も美しいです)
- 白ごま
※食材や調味料や使用量は、人数やお好みで調整してくださいね。
- 冷凍保存しておきた細切れ牛肉を冷蔵庫の中で自然解凍します。
- 牛肉が入ったフリーザーバッグの中へ調味料(コチュジャン・すりおろしニンニク・砂糖・しょうゆ・ごま油)を入れます。
- 牛肉に調味料が染み込むように揉み込み、10分程度おきます。
- ニラや玉ねぎやピーマンなどの食材をお好みの大きなや形に切ります。
- フライパンに少量のごま油を入れ、食材を炒めます。
- お皿に盛り付けたら、白ごまをかけて出来上がりです。
最後に
牛肉は、特売日にまとめ買いをしたり、大容量のパックで購入することで、うんと安くお得に購入することができます。食費の節約にもなり、家計にも優しいです。しかし、一度に使い切ることはできないですよね。
牛肉をたくさん買ったときは、鮮度や旨味を損なわないよう、正しく冷凍保存しておきましょう。生の牛肉はもちろん、下味をつけても冷凍保存できますし、加熱調理後にも冷凍保存できます。
牛肉は、冷凍保存することで、安く美味しくし調理を簡単に楽しくしてくれる、万能な食材です。