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新玉ねぎの旬の時期
旬の時期は3~4月
新玉ねぎは、干して乾燥させてから出荷される皮が茶色っぽい一般的な玉ねぎを早取りしたもの、旬の時期は春の3~4月ごろと言われています。皮を乾燥させずに収穫後すぐに出荷されるため、皮が薄くみずみずしさを保っています。
新玉ねぎは産地のブランドで旬の時期が異なる
新玉ねぎにはいくつかブランドがあります。早いものだとまだ寒い冬の時期から出荷されるものもあります。
中でもふっくら可愛らしいハートの形に見える新玉ねぎの「ハートオニオン」は、8月末に植え付けて11月には収穫できるものもあり、日本一早い極早生玉ねぎとして、話題になったこともあるそうです。他にも「空飛ぶ玉ねぎ」「フルーツ玉ねぎ」など人気のブランドがあります。
産地でいえば、静岡県から出回り、熊本県、愛知県などから出荷され、1月から6月下旬位まで味わうことができます。
旬の新玉ねぎの選び方
旬の美味しい新玉ねぎを見分けるには以下の点をチェックしましょう。
形をチェックする
丸っこい球状の形が良いです。平たい楕円形は収穫時期が合わず傷みが早いです。
重さをチェックする
ずっしりと重たいもののほうが、実が詰まっています。
色をチェックする
真っ白過ぎない少し青みのある方が新鮮です。
皮の状態をチェックする
パリッと乾燥していてツヤがあり、身との間に隙間がないものが良いです。
上の部分をチェックする
首の部分の締りが良く、硬いものを選びます。
産地をチェックする
収穫直後は鮮度が保たれているため、地元産のものがより新鮮です。
新玉ねぎの旬の美味しさを保つ保存方法
常温保存
みずみずしい新玉ねぎは水分が多いため、傷みやすいので普通の玉ねぎと違い長期保存には向いていません。
常温保存する場合は、直射日光が当たらない風通しの良い場所でネットなどにいれて吊るしておくのがベストです。
この状態で上手に保存できれば1ヶ月程度保存することも可能です。ですが気温や湿気が高くなったり、風通しが悪く密着した状態でおかれていると、1週間程度しか持たないことも多いです。
冷蔵保存
冷蔵保存する場合は、野菜室に入れるのがおすすめです。すぐに使う予定がある場合は保存袋などに入れて野菜室で保存します。そのまま冷蔵保存すると傷みが早くなるためすぐに使う場合でも保存袋に入れておくのが良いでしょう。
少しでも長く保存したい場合は、1つずつ新聞紙で包んでから野菜室で保存します。少々手間はかかりますが、新聞紙で包むことで1週間くらい保てます。
また、使いかけの余った新玉ねぎは、切り口が空気に触れることで劣化していくため、空気が入らないようにラップで密閉します。野菜室に入れる際は、切り口を上にして置くようにしましょう。
冷凍保存
新玉ねぎをそのまま冷凍保存はおすすめできません。解凍した時に風味や食感が大きく損なわれてしまいます。
もし使い切れず冷凍保存する場合は、丸ごとではなくスライスしたり、みじん切りにした状態で保存しましょう。なるべく平らにして空気を抜いてフリーザーバッグに入れます。こうすれば1ヶ月以上保存しておくことができます。また、炒めた状態で冷凍保存するのも良いでしょう。
長期保存に加え料理をする際、時短でできるのもメリットです。粗熱が取れたら、同じようになるべく平らにして空気を抜いてフリーザーバッグで保存しましょう。
新玉ねぎの旬の美味しさを味わうおすすめの食べ方
生のまま
辛味が少ない新玉ねぎは薄くスライスしてサラダやサンドイッチに使う生食がおすすめです。水にさらす場合は、食べる直前にさっとさらす程度でよいでしょう。
そのままポン酢をかけて食べるシンプルな食べ方も良いですし、醤油・ごま油(またはオリーブオイル)・酢を同じ分量で混ぜ、鰹節をトッピングして食べるおニンスライスサラダなどおすすめです。また、にんにくのすりおろしを加えたり、ツナと一緒に和えるとボリュームも出て食べ応えもあります。
丸ごとレンジ蒸し
新玉ねぎを丸ごとレンジで蒸して食べるレンジ蒸しです。基本的な手順を覚えておくと、調味液やソース、などトッピングを変えていろいろと楽しめます。
- 玉ねぎは皮をむきヘタを落しておきます。
- 上のほうに深さ1/2程度の十文字の切り込みを入れます。
- 耐熱皿に置き、料理酒大さじ1とバター10gを切りこみ部分にのせます。
- ふんわりとラップをかけて電子レンジ600Wで5~6分程加熱します。
醤油と鰹節をかけたりポン酢ジュレを使ったりなど、お好みでアレンジしてみてください。肉みそなど添えるのもおすすめです。
ドレッシング
旬のフレッシュな新玉ねぎで作るドレッシングは、さっぱりとしてサラダ以外にも、肉料理や魚料理と幅広く使えます。
辛みの少ない新玉ねぎは、スライスのままドレッシングにしても、すりおろしてもどちらもそれぞれの良さが味わえます。1週間くらい保存もきくので作り置きしておくと便利です。
スライス新玉ねぎのドレッシングの作りかた
材料
- 新玉ねぎ:1個
- みりん:大さじ5
- 酒:大さじ5
- しょうゆ:大さじ4
- 砂糖:大さじ1
- サラダ油:大さじ1
作り方
- 新玉ねぎは縦に半分に切ったものを、横薄切りにします。
- 水にさらして、キッチンペーパーで水気を拭きとり耐熱ボウルに入れます。
- 小さ目の鍋にみりんと酒を入れて火にかけ、アルコールを飛ばします。
- 2の耐熱ボウルにしょうゆ、砂糖、サラダ油を加え、3を熱いまま注ぎます。
- よく混ぜて、粗熱が取れたら保存容器に移して完成です。
すりおろし新玉ねぎのドレッシング
材料
- 新玉ねぎ:大1個
- にんにく:1かけら
- オリーブオイル:200CC
- 酢:150CC
- しょうゆ:大さじ3
- 砂糖:大さじ3
- レモン汁:大さじ1
- 塩コショウ:小さじ1
作り方
- 新玉ねぎの少量をみじん切りにします。
- 残りの新玉ねぎとにんにくをすり下ろし、耐熱皿に入れます。
- 電子レンジ500Wで2分加熱します。
- 調味液などを混ぜ合わせておきます。
- 加熱した新玉ねぎとにんにくのすりおろしを4の中に入れて再びよく混ぜ合わたら完成です。
新玉ねぎの栄養
新玉ねぎは普通の玉ねぎと同じように、ビタミンB1、B2、C、鉄、カルシウムなどの栄養価があります。また、玉ねぎには独特の香りを放つ「硫化アリル」という成分が含まれています。硫化アリルは血液の流れを良くする効果や免疫力を高める効果が期待できます。
その他にも、ビタミンB1の吸収を促進させて疲労回復効果や新代謝を良くする効果も期待できます。ただ硫化アリルは、水溶性のため水にさらすことでせっかくの成分が流れ出てしまうことと、熱にも弱いため加熱調理することでかなり失われてしまいます。
辛みが少なくみずみずしいのが特徴の新玉ねぎは、生食で食べるやすいため硫化アリルの成分をしっかりと摂取できるのがメリットです。
最後に
新玉ねぎは辛みが少ないのが特徴ですが、それでも辛みが苦手という人もいるかもしれません。切り方を工夫することで、水にさらしたときに辛み成分が流れ出てツンとした香りも軽減します。
切り方は繊維を断ち切るように1、2㎜の薄切りにして水にさらしてみましょう。あまり長く水にさらすと栄養素が流れ出てしまうので、辛みが気になる人は切り方で工夫してみて下さい。