目次
ニラの保存方法
ニラは冷凍保存もできる
ニラは乾燥に弱く傷みが早いので、買ってきたら早目に使い切るのがおすすめです。
冷蔵保存していても、数日で葉先からしなびて、みずみずしさが失われてきてしまいます。ニラの保存温度は0℃から5℃のため、冷蔵保存する場合は野菜室で保存しましょう。
そのまま保存するよりも切った状態で保存したほうが保存期間は長くなります。また、ニラは冷凍保存することも可能なためすぐに使わない時は、最初から冷凍保存するのがおすすめです。
傷んだニラの状態とは
冷蔵で保存できる期間が長くないため、うっかりいたませてしまうこともあります。ニラがいたんでくると、葉がちぎれやすくなったり、ドロドロになりいたみが進むと次のような状態になります。
- 異臭やくさいニオイがする
- ぬめりが出て溶けてくる
- 変色し過ぎている
これらの状態は腐っている可能性もあるので注意しましょう。
ニラの冷蔵保存
冷蔵保存の方法
すぐに使う場合の保存方法です。
- 濡らしたキッチンペーパーを根本部分にあてます。
- 全体を新聞紙または乾いたキッチンペーパで優しく包みます。
- ビニール袋に入れるかラップで包み、野菜室で立てて保存します。
包むときには葉が傷んだり、折れたりしないよう気をつけましょう。折れるとにおい成分であるアリシンが発生するのと傷みやすくなります。
野菜室で立てて保存する際も、折らないように注意して下さい。ニラは長いためビニール袋に収まりきらないこともあります。その際は上からもかぶせて、できるだけ乾燥から守るようにしましょう。
余った場合の冷蔵保存の方法
次に余った場合や、数日以内に使う予定の保存方法です。そのまま立てて保存するよりはみずみずしさが保たれた状態で保存できます。
ただし切って保存することでニラに含まれているビタミンCやカリウムがなどの栄養素が流れ出やすいというデメリットも考えられます。
- ニラを使いやすい長さにカットします。
- 保存容器にカットしたニラを入れ、かぶるくらいの水を注ぎます。
- 蓋をして野菜室で保存しましょう。水は2、3日おきに取り替えて下さい。
冷蔵保存の保存期間
そのまま切らずに保存する場合は3日以内に使いましょう。切って水に浸して保存する場合は、1週間前後はみずみずしさを保てるでしょう。
ニラの冷凍保存
冷凍保存の方法
- ニラを洗います。
- しっかりと水気をふき取ります。
- 使いやすい長さにカットします。
- フリーザーバッグに入れて、いったん寝かせた状態で冷凍庫に入れます。
- 凍ってきてニラがパラパラになったら、袋は立てて保存しましょう。
切り方はざく切りでも小口切りでもお好きなカット方法で良いです。ニラは水気にも弱く、水分を含んでいると固まってしまいます。洗った後は丁寧に水分をふき取るようにしましょう。
冷凍ニラの保存期間と使い方
冷凍したニラの保存期間は約1ヶ月です。調理に使う場合、解凍するとべチャッとした状態になるため、冷凍のまま使いましょう。ニラ玉など混ぜて固める料理がおすすめです。また、熱いスープや味噌汁に加えても数秒で火が通りますので手軽に使えます。
新鮮なニラの見分け方
葉の色は葉先まで緑色が濃く、ツヤがあるものを選びます。葉の幅も広く、厚みのあるものが良いでしょう。鮮度が落ちてくると緑色が薄くなり、黄色に変色していきます。ツヤもなくなり乾燥しているニラは避けましょう。
また、束の根元を手で持った時に、葉先までまっすぐなハリがあり大きく曲がらないものが新鮮です。鮮度が落ちるとしなびて先がだれるように曲がってきます。
途中の葉が折れているとその部分から傷みはじめますので、葉先までまっすぐ立っているか見て下さい。さらに、根元の切り口もチェックしましょう。収穫の時に刈り取られた切り口が、みずみずしく新しいものがより新鮮です。
ニラを長期保存できるニラ醤油の作り方
ニラ醤油とは
ニラに醤油、みりん、ごま油などの調味料を加えて簡単に作れ、長期保存が可能な万能だれです。作っておけばニラの食感などは変わってきますが、冷蔵庫の保存で1ヶ月以上保存ができます。
ニラの風味が醤油にしみ込み、お豆腐や納豆、卵かけごはん、冷しゃぶなどとの相性も抜群です。ニラを消費したいときにはおすすめのレシピです。
材料
- ニラ:1束
- 醤油:大さじ4
- みりん:大さじ2.5
- ごま油:大さじ1
- お好みで唐辛子:1本
- お好みでにんにく:1かけ
作り方
- みりんはアルコールを飛ばしておくため、耐熱容器に入れラップをし600Wで1分~1分半加熱します。
- ニラを細かく小口切りにします。
- ボウルにニラとその他の材料を全て入れて混ぜ合わせます。
- 調味液と混ぜ合わせていくとニラのかさが半量くらいになります。
- 清潔な保存容器に入れて冷蔵庫で保存します。
ニラは洗って準備しておきますが、この時に水気をしっかりと取っておきます。ニラの葉に水分が残っていると、調味液につけ込んでも腐りやすくなります。また、ニラはできるだけ新鮮なものを使いましょう。
ニラ醤油の保存方法
ニラ醤油は水滴と水気に弱いため、使う時は常に清潔なスプーンやお箸を使ってください。保存期間中もニラが調味液に浸っている状態が望ましいです。ニラが出ているようであれば、調味液に浸し直してください。
保存期間は1ヶ月程度ですが、漬け込んであるニラはできるだけ早目に食べきるのがおすすめです。
お手軽なニラポン酢もおすすめ
ニラ醤油ほど長期保存はできませんが、ニラ醤油よりも簡単に作れるニラポン酢もおすすめです。
作り方は小口切りにしたニラをポン酢と合わせて漬け込むだけです。清潔な保存容器に入れれば1週間程度は保存ができます。使い方は同じように冷奴や肉や魚のソースとして使えます。
ニラの美味しい時期と栄養素
ニラの美味しい時期は春
ハウス栽培も多く通年を通してスーパーで売られているニラですがニラにも旬の時期はあります。スタミナ料理のイメージもあり、真夏にも収穫できるニラは夏の野菜と間違われることも多いようですが、最も美味しい時期は春です。
春に初めて伸びてきた葉は柔らかく香りも良くとても美味しいと言われています。ニラは一度はえると収穫後、新しい葉が伸びてきてとても栽培しやすい野菜です。春から夏にかけて3回ほど収穫ができたら、そのまま冬を越して翌年も収穫できます。
独特の香りはアリシン
にんにくにも似た臭いのするニラの原因はアリシンという硫化アリルの一種の物質です。このアリシンはビタミンB1の吸収を助けて、疲労回復効果や滋養強壮効果が期待できます。また、免疫力を高めるとも言われています。
βカロテンとビタミンEも豊富
ニラには緑黄色野菜に含まれるβカロテンも多く含まれています。このβカロテンは体内でビタミンアAに変換して、皮膚粘膜を丈夫にしてくれるそうです。
また、視力の維持、アンチエイジングや免疫力アップ、がんの予防にも役立つなど、健康を保つためのさまざまな効果が期待できると言われています。
さらに、強い抗酸化作用があると知られているビタミンEも多いです。強力な抗酸化作用は体内の不飽和脂肪酸の酸化を防ぐ働きで生活習慣病の予防に役立つと言われています。
最後に
ニラは前述した栄養素が豊富ですが、葉の部分と根元の部分で含まれる量が異なっています。独特の香りのもとのアリシンは根元の部分に多く、葉の部分に多いのがβカロテンとビタミンEです。
また、ビタミンB1の活性を高める作用のあるアリシンは、ビタミンB1が豊富な豚肉と一緒に調理するとより疲労回復効果が期待できるでしょう。豚肉との調理では根元の部分まで使いましょう!