目次
一般的なテレビの寿命
テレビの寿命は、テレビの種類や製造メーカーによって異なります。主流となるテレビの種類は「液晶」と「有機EL」ですが、この記事では「液晶テレビ」を中心にご説明いたします。
※この記事の「テレビ」とは「液晶テレビ」のことです。
一般的に液晶テレビの寿命は平均7年~10年程度だといわれています。
液晶パネルの寿命が7年~10年の理由
テレビの液晶パネルのバックライトの寿命
液晶テレビの寿命は、「バックライト」と呼ばれる部品の寿命で決まります。「バックライト」の寿命は7年~10年。液晶テレビは、液晶パネルの後から「バックライト」の光を当てることによって映像を映し出しています。「バックライト」が壊れたら映像を映しだすことができませんので、バックライトの寿命が液晶テレビの寿命になります。
テレビ内部の電源やメインの基盤の寿命
液晶テレビ内部の電源や基盤の耐久性は7年~10年です。電源や基盤の劣化・故障はテレビの寿命につながります。
液晶テレビの部品保有期間
液晶テレビを製造しているメーカーは、テレビの製造が終了しても8年間は部品を保有する決まりになっています。メーカーは8年を過ぎると保有していた部品を捨てます。捨てた後に故障しても新しい部品がなければ修理できませんので、この時点でテレビは寿命となります。メーカーが部品を保有しなくなる8年前後を寿命として想定すると液晶テレビの寿命は7年~9年
ということになります。
内閣府の統計情報ではテレビの寿命は9.2年
内閣府が行った「消費者動向調査」ではテレビの寿命は「9.2年」でした。二人以上の世帯のテレビの寿命は「9.3年」で、単身世帯のテレビの寿命は「9.2年」でした。
参考:主要耐久消費財の買替え状況 – e-Stat 政府統計の総合窓口
テレビの種類別の寿命比較
「液晶テレビ」「有機ELテレビ」「プラズマテレビ」の寿命を使用時間で比較します。
テレビの寿命までの「使用時間」比較
- 液晶テレビ:6万時間
- 有機ELテレビ:3万時間
- プラズマテレビ:10万時間
「使用時間」で出す寿命年数比較
- 液晶テレビ:約20年(6万時間÷8時間÷365日)
- 有機ELテレビ:約10年(3万時間÷8時間÷365日)
- プラズマテレビ:約32年(10万時間÷8時間÷365日)
※1日8時間テレビを見る場合の数値です。
※有機ELテレビの寿命は3万時間で計算していますが、技術改良で6万時間まで伸びているようです。今後10万時間に耐えられる有機ELテレビも出るといわれています。
メーカー別液晶テレビの寿命比較
メーカー | 液晶テレビの寿命 |
シャープ | 平均6年~8年といわれています |
ソニー | 平均は8年程度といわれています |
東芝 | 平均は8年程度といわれています |
パナソニック | 平均5年~8年程度といわれています |
テレビの寿命が近いときの症状
テレビの寿命が近づいていることを知らせる症状は5つあります。
①電源が入らない
テレビの電源が急に入らなくなり映らない、たまに電源が入って映る…など、テレビの電源が急に入らなくなる原因として考えられるのは2つあります。一つ目は電源基盤や回路の不具合、二つ目は外部からの衝撃による故障です。
②焦げた臭いがする
テレビの寿命の症状の内、焦げた臭いが一番の危険信号です。液晶テレビで出火したケースがありますので、焦げた臭いがしてきたらすぐ使用を中止しコンセントを抜いてください。出火の原因はさまざまですが、指定の電圧以外のものを使用したり、水が液晶テレビにこぼれて内部まで侵入したことがきっかけになることもあります。
③画面に線が出る
液晶テレビの不具合でよく聞くのは画面に縦線や横線が出てくることです。主な原因は液晶パネルの劣化です。普通に使用していてもテレビの部品は衰えていきます。線が1本か2本ならそのままにしておくかもしれませんが、線が出ている状態のままでテレビを見続けていると画面にモザイクのようなまくがかかったり、色が変わったり、真っ黒になったり…してきます。
液晶パネルの劣化以外の原因として、接触不良の場合があります。液晶接続コネクタ部分にゴミやホコリがついて接触不良をおこしている可能性もあります。ためしに、液晶接続コネクタ部分のゴミやホコリを取った後、ケーブルと液晶接続コネクタを抜いたり差したりしてみてください。
これで解決しない場合はケーブルの寿命の可能性もありますが、ほとんどのケースがテレビの寿命のようです。
④液晶テレビの画面が黒くなる
液晶テレビの画面が真っ暗になる主な原因はバックライトの寿命です。バックライトが無いと何も画面に表示できませんので、バックライトの寿命はテレビの寿命です。
⑤液晶テレビで音が割れる
液晶テレビの音が割れる主な原因はスピーカーの劣化または寿命です。もしスピーカーが原因でない場合は、音をスピーカーに出す回路の不具合かもしれません。いずれにせよテレビの寿命の症状です。
テレビの寿命を延ばす方法
液晶テレビの画面を傷つけない
液晶はとても繊細で傷つきやすいものです。スマホも液晶画面ですが、ちょっと落としただけなのにヒビが入ったり、液晶漏れをしてしまうことがあります。液晶テレビの画面もそれと同じですね。
テレビをつけっぱなしにしない
テレビを見ていないのにつけっぱなしにしていることありませんか?テレビのバックライトや液晶パネルは消耗品です。使用すればするほどテレビの寿命は短くなってきますので、テレビを見ていない時は消しましょう。
テレビの置き場所の注意
テレビは直射日光が当たる場所に置かないでください。直射日光を浴びるとテレビ内の温度も高くなり、熱がこもってしまいます。熱がこもったままですとテレビ内部の部品・半導体などが劣化しますので注意しましょう。また、風通しが悪く湿気が多い場所に置くとカビの原因になることがありますので風通しの良い場所におくよう工夫しましょう。
こまめに掃除する
液晶テレビの掃除をつい後回しにしていると気がついた時には通気口にホコリがべったり…なんてことありませんか?ホコリが詰まるとテレビの寿命を早めることになりますので、こまめに掃除機でホコリを吸引してください。
まとめ
テレビの寿命をご紹介いたしましたがいかがでしたでしょうか?
家電量販店でテレビを買う時は、テレビの新製品がでる6月~9月がおすすめです。新製品が出ると旧製品を早く売りさばかないと在庫になってしまいます。在庫にならないために家電量販店は安く売り出すわけです。
テレビによっては、新製品も1つ前の旧製品もあまり機能が変わらないものもあるそうですので、新作にこだわる必要はないかもしれませんね。テレビを買い替える時は、新作と一つ前の機能を比較することも良いと思います。