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そろえておきたい!包丁の種類4つ
ポピュラーな包丁を4点紹介します。
三徳包丁
三徳包丁は、広く普及している万能型タイプ。いわゆる家庭包丁と呼ばれる包丁です。肉・魚・野菜まで何でも切れます。初心者でも上級者でも、幅広く使用できるのが特徴。実は日本の中では歴史が浅く、三徳包丁は戦後に誕生した包丁だと言われています。
戦後は、日本人の肉食文化が家庭に普及していくだろうという前提で作られたため、野菜から肉まで幅広く使えるように設計されているのです。ただし、三徳包丁を肉包丁のように大胆に使うのはあまり向いていません。小さな肉片を細切れにする程度にしておきましょう。
貝印 関孫六 ダマスカス 三徳包丁
「関孫六 ダマスカス」は、上品な光沢のある刃が特徴の三徳包丁です。非常に鋭利に仕上げられており、切れ味抜群。食材への刃の食いつきの良さを実感できます。ちょっと厄介な鶏の皮ごとサクっと切れてしまいます。
不自然に力まなくとも刃が通る感触はこの包丁ならでは。材質はステンレス製で、その中でもプロも認める良いステンレス素材を使用しています。家庭用にしては多少値が張りますが、それに見合った素晴らしい一品。
牛刀
世界的に普及している洋刀のことを日本では「牛刀」と呼んでいます。しばしば「万能包丁」とも。歴史的に肉食が長いヨーロッパで親しまれています。固いスジを切るのに向いていますが、肉だけではなく、魚や野菜などにも普通に使用できます。
それが「万能包丁」と呼ばれるゆえんです。固い肉やスジを切れるという意味では、牛刀は三徳包丁の上位互換と捉えてもけっして間違いではないでしょう。長さは色々ありますが、家庭で使うのであれば18㎝~22㎝が妥当です。
万能包丁 ドイツステンレス
刃渡りが20センチで、家庭用としては手ごろなサイズの牛刀(万能包丁)です。ドイツステンレスを贅沢に使用した一品。プロの料理人も認めるクオリティです。しかもハンドメイド製品なので、プレゼントとしても大変喜ばれます。
これさえあれば、肉、野菜、魚はすべて調理可能。刃の厚みは薄く作られており、まるでメスのようにスッと切り込んでいけます。非常に鋭く、ほとんど力を入れなくとも抜群の切れ味を誇ります。このドイツステンレスには、クロムが練り込まれているので、錆びにも強いのが嬉しいポイントです。大切に使えば、かなり長く切れ味を維持できます。
ペティナイフ
ペティナイフは比較的小さい包丁で、肉や野菜だけでなく、果物を切る時にも使えます。小回りの利く包丁なので、一人暮らしの狭いキッチンなどで活躍できます。作る料理の量が少なく、切る食材が小さい方にはおすすめです。
刃渡りは15㎝ほどですが、小さい包丁といえど、三徳包丁と同様にほとんどの食材を切ることができます。果物をキレイに切りたい方やお菓子作りが好きな方は、一本持っておくと便利ですね。
京セラ セラミック ペティナイフ
セラミック製の刃を使用したペティナイフです。サンドイッチのバンズもサクサク切れるほど、柔らかい食材を切りやすいので、お弁当作りなどでかなり重宝します。
非常に錆びに強いのが特徴。簡単な手入れで切れ味を長く保て、キッチン用の漂白剤で手軽に除菌できるのも嬉しいポイントです。また、ペティナイフの柄の部分も滑らかな曲線を描いており、オシャレなキッチンの雰囲気に相性ばっちり。ぜひ手元に一本置いておきたいですね。
和包丁(出刃包丁)
和包丁(出刃包丁)は、魚を捌くのによく使われます。硬いウロコや頑丈な骨にも対応できるように、刃の厚みがしっかりとしているのが最大の特徴です。丈夫な包丁ですので、大きな魚の頭(かしら)を骨ごと難なく両断できます。ただし、いくら頑丈とはいえ、骨付き肉を切るのには使わないようにしましょう。さすがに刃が傷んでしまいます。
貝印 関孫六 本鋼 出刃包丁
貝印の関孫六シリーズの出刃包丁は、本鋼を使った伝統的な「鍛造和造り」を採用。とても鋭利な仕上がりになっているので、一度使うと手放せなくなります。刃付けは全て職人の手作業で高級感のある一品。プレゼントとしても喜ばれることでしょう。
用途別!包丁の種類4選
まだまだ包丁には種類があります。絶対になくてはならないというわけではないですが、「あったら便利」という類の包丁を紹介します。
菜切包丁
古くから親しまれている「菜切包丁」は、刃が平らで角ばっているのが特徴です。その名の通り、野菜を刻むのがメインです。あらゆる野菜の刻みに対応しているので、野菜料理をよくする方や、鍋物が得意な方におすすめの包丁です。ただし、野菜の刻みに特化しているので、それ以外の食材には使わないようにしましょう。
ラバーゼ 有元葉子の薄刃包丁
料理研究家として有名な有元葉子氏がブランディングした菜切包丁です。多くの菜切包丁は無骨なデザインが多いですが、こちらは上品な雰囲気をたたえています。
柄はオリーブ木材を贅沢に使っており、非常に心地よい手ざわりが魅力的。デザインや意匠にこだわりたい方にはおすすめの一品です。もちろん刃にも強いこだわりがあり、その素晴らしい仕事にはプロの料理家からも高い評価を得ています。
刺身包丁
刺身包丁はその名の通り、刺身のために切り分ける際に使われる包丁です。切り口がキレイなのが特徴です。
濃州正宗作 白木刺身包丁
700年あまりの伝統を受け継いでいる「濃州正宗作」シリーズ。高品質な刺身包丁です。
中華包丁
中華包丁とは古くから中国地方で料理に使われてきた幅広の包丁です。実は中華包丁も、牛刀と同じくたいていの食材に使える便利な刃物。ただし、三徳包丁と比べると重量があるので、扱いには注意が必要です。
中華包丁 ダマスカス包丁
ドイツステンレスを使用した中華包丁です。デザインや刃の文様が非常に美しく、手に取って眺めたくなる一品です。
パン切り包丁
表面の固いパンを切るときに便利なのがパン切り包丁です。刃先のギザギザが特徴で、みなさんの家庭にも一本はあるのではないでしょうか。
AUGYMER パン切り包丁
焼きたてのカリカリパンでもあっさり切れる包丁です。もちろん本場のフランスパンにも対応できます。
素材別!包丁の種類3選
包丁に使われている素材別に紹介します。
ステンレス
ステンレスは非常に丈夫で錆びにくいという点で優れた材質です。手入れもしやすく、長持ちさせやすいので、初心者でも扱いやすいと言えるでしょう。
貝印 関孫六 オールステンレス 三徳包丁
柄と刃が一体成型されているのが特徴です。グリップ力抜群で使いやすいと評判が高い一品。
鋼
切れ味は抜群ですが、しっかり手入れしないとすぐに錆びてしまいます。中級者以上の方に向いています。
伝匠 黒打三徳包丁 青鋼
低価格なのに本格的な鋼包丁を体感できる一品。鋼製の包丁を使ってみたい初心者にもおすすめです。
セラミック
セラミック金属は、丈夫で軽いというメリットがありますが、弾力性が弱く、少々欠けやすいというデメリットがあります。耐久性の他、金属アレルギー持ちの方には向いていません。
セラミックナイフ黒刃
黒光する刃が格好いいセラミック包丁です。三徳包丁として使えるので重宝します。
人気ブランド別!包丁の種類4選
昔から知られている人気の包丁ブランドを紹介します。
GLOBAL
世界的にも名の知れている日本製メーカーです。美しいデザインで高い評価を受けています。
GLOBAL 三徳包丁
余計な力を入れずにサクサク何でも切れる包丁。性能のわりには安価なので、贈り物にも適しています。
藤次郎(とうじろう)
料理人からも高い支持を受けているメーカーです。「プロの切れ味をご家庭で」を合言葉に、様々な逸品を生み出しています。
藤次郎 プロ DPコバルト合金鋼割込 三徳包丁
柄の部分から刃先までオールステンレス。丸洗いできるので手入れもラクラクです。
柳宗理
シンプルながらも職人のこだわりが意匠として表れているメーカーです。工芸的なデザインが好きな人に愛されています。
柳宗理キッチンナイフ
コンパクトなサイズなのに切れ味は抜群。手の小さい方におすすめの一品です。
ヘンケルス(ツヴィリング)
世界的に有名なドイツメーカーです。日本でも40年以上前から親しまれている老舗ブランドとして知られています。
ヘンケルス三徳包丁
食材に刃が真っすぐに通る感触を味わえます。普段使いの包丁としてはこれ一本あれば困りません。
最後に
包丁は食材を切る用途や目的によって、形や材質などが様々で、種類も多くあります。最低でも3種類以上は用意して、料理をより深く楽しみましょう。