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洗濯機の正しい選び方
洗濯機の使用年数は一般的に約7年と言われています。洗濯機の選び方で重要なポイントは設置場所です。1度設置した後は移動させることなく使い続ける家電だからこそ、ご家庭にあったサイズや機種を購入する前にきちんと把握しておく必要があります。
本体サイズを確認する
本体サイズ・寸法
洗濯機を設置する時は「防水パン」もしくは「防水トレー」と呼ばれるスペースに置くのが一般的です。防水パンにもサイズがありますので、設置スペースを確認し、設置が可能なサイズの機種を選ばなくてはいけません。
また、縦横、奥行きの長さだけでなく、給水用水栓の蛇口の位置の確認も必須です。以外に見逃しがちなのが、設置場所までの運搬経路の横幅や高さです。運び込む際に、通過可能な階段なのか、またドアの横幅もチェックし、すべてクリアできるサイズの洗濯機を選びましょう。
扉の開閉方向を確認する
扉の開く方向
手前に扉が開くドラム式は、設置スペースのサイズだけでなく、扉を開閉する方向にも注意が必要です。それによっては使いづらくなる可能性もありますので、しっかりと確認してくださいね。
最新の洗濯機の中には、左右どちらの方向に開閉するかを選べる機種が増えつつありますので、その点も踏まえ事前によく検討しておきましょう。
必要な容量を確認する
洗濯物の量を把握
ご自分のご家庭にはどれくらいの容量の洗濯機が最適なのかについては、1日に出る家族の洗濯物の量を把握したうえで選びます。
家族構成を目安に、一般的には4人家族で6kgと言われていますが、最近は毛布や布団など大きなサイズのものでも自宅で洗える大容量化がすすみ、8~9kgサイズのものが主流となってきています。
洗濯機の容量の目安
6kg以下 | 1~2人暮らしにおすすめ | 洗濯物を溜めると何度かに分けて洗濯する必要があるが、サイズも小さく人気です。 |
7kg | 2~4人暮らしにおすすめ | 家族向け一般的なサイズ 毛布など洗濯する場合は最低限この容量が必要です。 |
8kg | 4~5人暮らしにおすすめ | 家族向け。洗濯物をある程度溜めてする方はこの辺り容量を選ばれます。 |
9kg | 6人以上で暮らす方におすすめ | 一度で洗濯物を全て洗えるので節水にもなります。大きめの布団もお家で洗えます。 |
10kg | 6人以上で暮らす方におすすめ | 学生のお子さんがいる家庭やまとめて洗濯することが多い方におすすめです。 |
11kg以上 | 6人以上で暮らす方におすすめ | もっとも多くの量の洗濯物を一度に洗うことが出来ます。とにかく大きいサイズが良い方向けです。 |
洗濯機の容量の選び方で注意するポイント
4kgの洗濯物を定格容量が5kgの洗濯機と8Kgの洗濯機で洗った場合の電気代と水道代を比較すると、定格容量8Kgの方が共に料金が高くなってしまいます。
省エネを考えた場合、洗濯機が最も効率良く運転できるのは、定格容量の80%程度ですので必要な容量を正しく見極めてから購入すると省エネ対策につながります。
また、乾燥機能をメインに考えている場合、「洗濯の規定容量」と「乾燥の規定容量」は同じではありませんので、「乾燥の容量」に合わせて大きめのものを選ぶとよいでしょう。
洗濯機の種類の選び方
ドラム式タイプと縦型タイプのふたつがあります。
ドラム式(ヨコ型・斜め型)
コインランドリーに設置してあるタイプで、ドラムを回転させることで、持ち上げては叩き落とす「たたき洗い」によって衣類が傷みにくく、きれいな仕上がりになります。少量の水で洗うため、洗剤の密度が濃くなり皮脂汚れに効果を発揮するのと同時に、節水性にも優れています。
乾燥機能が搭載されていますので、干す必要がなく天気や季節に左右されることがなく、頻繁に乾燥機能を使いたい方にはおすすめのタイプです。デザイン性に優れている製品が多く出回っていますが、値段もサイズも大きくなりがちです
縦型洗濯機
通常、洗濯機といわれて思いつくのが、従来の主流タイプでもある縦型洗濯機です。洗濯槽の底にある羽根を回転させ、たっぷりの水で洗剤を泡立てながら、かくはん水流でのもみ洗いなので、洗浄力に優れています。フタは上についているので、フタを開閉するスペースを気にする必要がありません。
また、縦型洗濯機には「乾燥機能なし洗濯機」「簡易乾燥機能付き洗濯機」「洗濯乾燥機」のように多くの機種があり、その中でも「乾燥機能なし洗濯機」値段はリーズナブルで設置場所にも困りません。
二層式洗濯機
全自動洗濯機が主流になる前は、この二層式洗濯機がどこのご家庭にもある一般的な洗濯機でした。年配の方にはなじみの深い「洗濯~すすぎ」と「脱水」を行う槽が分かれているタイプがそれです。
すすぎの後、洗濯物を脱水槽に手作業で移し替えて、それから脱水を開始させます。本体サイズの奥行きは短いものの、二層に分かれている分、横幅は広くなります。
乾燥機を確認する
洗濯乾燥機
「洗濯機」と「乾燥機」の機能が一緒になったタイプです。衣類を乾燥させるためのヒーターを搭載してあるものなので、完全に乾燥させることができ、冬や梅雨時には大変重宝します。
簡易乾燥機能付き洗濯機
ヒーターを搭載していないので「乾燥機」とは言えないものの、風を起こして、脱水状態よりも若干、乾燥させることが出来る洗濯機です。完全乾燥は出来ませんが、生乾きの仕上がりということですので、室内干しの時に少しでも乾いた状態で干したいという方にはおすすめです。
洗濯機の選び方の注意点
運転音を確認しましょう
洗濯機はどちらかというと、運転音の大きい家電製品です。特に、アパートのような集合住宅に住んだことがある方は、近隣住人の洗濯機の音がうるさいと感じたことがあるのではないでしょうか。
特に、集合住宅で夜に洗濯をすることが多い人は、近隣トラブルにならないためにも、お値段はアップしますが、45dB以下の静音対策がしてある洗濯機をおすすめします。また、洗濯機によっては運転音を静かにできるコースを選べるものもありますので、夜に洗濯をするときは、そのようなコースを利用するとよいかもしれません。
搬入経路を確認にましょう
最近の洗濯機はかなり大きくなっていますので、本体サイズを確認し、エレベーター、階段、廊下、玄関など、洗濯機が通過する場所の幅や高さ、ドアや手すりの有無も事前に確認しておいてください。参考例として、玄関の幅は本体サイズ+10cmの大きさが必要です。
洗濯機の乾燥機能の違い
乾燥機能には「ヒートポンプ式」と「ヒーター式」の2種類があります。消費電力量だけで比較すると約3倍の差になるのですが、その違いとはいったいはなんでしょうか?
ヒートポンプ式のドラム式洗濯乾燥機
ヒートポンプ式とは、少ない電力で空気中から熱エネルギーを集めて利用する省エネ技術のひとつです。エアコンの他にも冷蔵庫や家庭用給湯器など、身近な家電製品にも取り入れられています。
ヒートポンプ式の洗濯乾燥機は、洗濯機内のヒートポンプによって熱交換した65℃前後の温風で衣類を乾燥させます。洗濯機の中で除湿機が作動しているイメージです。
おすすめドラム式洗濯乾燥機
ヒーター式の縦型洗濯乾燥機
乾燥機内にあるヒーターで、洗濯物を乾燥させます。ヘアドライヤーと同様、電気を熱に変えて温風を作り、追風を洗濯槽に送る方法で洗濯物を乾燥させます。衣類をドライヤーで乾かすようなイメージです。
おすすめ縦型洗濯乾燥機
最後に
洗濯機は機種によって、それぞれに大きな特徴があります。洗濯機を選ぶ際には、それらの特徴や設置する場所やサイズ、ご家族の洗濯量も考慮した上で、選ぶことが必要となってきます。毎日使うものだからこそ、使い勝手がよく、静音性や省エネ性の高いものが望ましいですよね。
ここで紹介した選び方のポイントをチェックして、自分が快適に使用できる製品を選んでみましょう。