子どもの添い寝はいつまで?年齢の目安と卒業を考えるタイミング

子どもの添い寝は何歳頃まで続けるもの?4歳頃から小学校入学前後をひとり寝を考え始める時期の一例として、幼児・小学生の就寝実態を紹介。添い寝を続けるか決める目安、寝かしつけを段階的に変える方法、赤ちゃんの睡眠安全も解説します。

添い寝は4歳頃から小学校入学前後に卒業を考える

眠る子ども

子どもの添い寝は、4歳頃から小学校入学前後(6〜7歳)が、ひとり寝の練習を考え始める時期の一つの目安になります。

これはひとり寝の練習開始に関する助言で、添い寝を卒業する家庭が多い年齢や、必ず卒業すべき期限を示すものではありません。

実際には、5歳でも保護者と同じ寝具で眠る子どもが多く、小学校に入ってからも家族と同じ部屋で寝る子どもはいます。小学校入学までに必ず添い寝をやめる必要はありません。

また、親子が同じ布団で寝ること、同じ部屋で別々の寝具を使うこと、寝付くまで親が付き添うことは、それぞれ異なります。

添い寝の卒業を考える際も、どの寝方を変えたいのかによって方法が変わります。

5歳児の調査では約7割が保護者と同じ寝具

文部科学省委託の「幼児教育に関する大規模縦断調査」の2024年調査では、5歳児の保護者7,632人に、子どもが寝付いた後の就寝状況を尋ねています。

その結果、71.6%が「保護者と同じ布団・ベッド等で寝る」と回答しました。また、22.8%は「寝具は別だが保護者と同じ部屋で寝る」と答えています。

これは5歳時点の就寝状況を示すもので、添い寝を卒業した年齢を調べたものではありません。5歳でやめるべきという意味ではなく、幼児期の実態を知る参考として捉えましょう。

小4〜6年生の調査では一人寝が25%

小学生になっても添い寝を続けていると、周囲より遅いのではと気になるかもしれません。

博報堂教育財団こども研究所が2025年に公表した調査では、全国の小学4〜6年生300人のうち、「ひとりで寝ている」と回答した割合は25.0%でした。残る約4人に3人は、家族などと同じ部屋で寝ていることになります。

ただし、これは「誰と同じ部屋で寝ているか」を尋ねた結果です。親と同じ布団で寝ている割合ではなく、5歳児の調査とも寝方の定義が異なります。

小学生になったという理由だけで、添い寝を卒業しなければならないわけではありません。実際に寝方を変えるかどうかは、子どもの希望や親子の睡眠状況も踏まえて考えましょう。

添い寝をやめるきっかけは子どもの希望と親の負担

添い寝を続けると自立心が育たないのでは、と心配する人もいるでしょう。

しかし、添い寝と子どもの発達に関する研究では対象や結果が異なり、添い寝そのものが自立を妨げるとは断定できません。

自立への影響が気になる場合も、添い寝の有無だけで判断するのではなく、子どもが普段の生活で困っていることはないか、一人で寝ることを望んでいるかなど、実際の様子を見て考えましょう。

添い寝をやめるきっかけとして分かりやすいのは、子ども自身が寝方を変えたがっているときと、親の睡眠や生活に負担が出ているときです。

子どもが一人で寝たいと言い始めたとき

「自分の布団で寝たい」「一人で寝てみたい」と子どもが話し始めたら、新しい寝方を試すきっかけになります。

まずは、親と別の布団を使いたいのか、自分の部屋で眠りたいのかを聞いてみましょう。希望によって必要な準備も変わります。

例えば、自分専用の布団に興味を持ったなら、同じ寝室に子ども用の寝具を用意する方法があります。親が近くにいる環境を残しながら、自分の場所で眠ることを試せます。

小学生になって親と一緒に寝ることを嫌がるようになった場合も、本人の希望を聞き、寝る場所や付き添い方を見直しましょう。

親が添い寝を続けたいと思っていても、子どもの気持ちを尊重することが大切です。

親の睡眠や生活に負担が出ているとき

子どもが添い寝を望んでいても、親が十分に眠れなかったり、寝かしつけに時間がかかったりするなら、今の寝方を見直すきっかけになります。

例えば、子どもの寝返りで何度も目が覚める、子どもが眠るまで親も布団から離れられない、家族の就寝時間が違って寝室を使いにくいといった場合です。

部屋数が限られている家庭では、子ども専用の寝室を用意できないこともあります。きょうだいがいる場合は、それぞれの寝る場所も考える必要があるでしょう。

そんなときは、添い寝を完全にやめることより、何が負担になっているのかを先に確かめましょう。

寝具が狭いなら別々の布団にする、寝かしつけが長いなら付き添い方を変えるなど、困りごとに合った方法を選べます。

親が添い寝をつらいと感じている場合も、子どもから卒業を申し出るまで待つ必要はありません。子どもの気持ちを聞きながら、親子の両方が休みやすい環境を考えましょう。

添い寝のやめ方は寝具と付き添い方を少しずつ変える

添い寝を卒業したいときは、今の寝方に合わせて変えやすいところから始めましょう。

親と同じ布団で寝ることをやめたいのか、寝付くまでの付き添いを減らしたいのかによって、進め方は異なります。以下は主に幼児期以降の子どもを想定した方法です。

同じ部屋で寝具を分ける

親子が同じ布団で寝ている場合は、同じ部屋に子ども用の布団を用意することから始められます。

例えば、これまでは親の隣で眠っていた子どもが、自分の布団で寝るようにする方法です。寝室を変えずに、親子それぞれの寝る場所を作れます。

子どもが興味を持っているなら、シーツや寝具を一緒に選ぶのもよいでしょう。自分の寝る場所について話し合うきっかけになります。

寝具を分けた後も、子どもが寝付くまで親がそばにいることはできます。まず同じ布団で寝る習慣を変え、付き添いについては別に考えることも一つの方法です。

寝かしつけの付き添い方を変える

子どもが眠るまで親が添い寝している場合は、寝る前の習慣を整えながら、付き添い方を少しずつ変える方法があります。

まず、歯磨きや絵本など、寝る前の流れをある程度そろえます。そのうえで、子どもと相談しながら、次のように親のいる位置を変えていく方法を試せます。

  • 最初は子どもの隣で横になる
  • 慣れてきたら布団のそばに座る
  • 少し離れた場所から見守る
  • 子どもが望むなら、寝付く前に部屋を出ることも試す

これは決まった順番で進めなければならない手順ではなく、付き添い方を変える一例です。

「今日は隣に座ってみるね」など、変える内容をあらかじめ子どもに伝えておくと、親子で進め方を確認できます。

子どもが寝付いた後に親が離れることと、親がいなくても子ども自身が寝付けることは同じではありません。

寝かしつけの負担を減らしたいのか、一人で寝付けるようになることを目指すのかによって、試す方法を選びましょう。

子どもが嫌がったら進め方を見直す

新しい寝方を試しても、子どもが嫌がったり、夜中に親の布団へ戻ってきたりすることがあります。

その場合は、何が嫌だったのかを確かめましょう。別の部屋が怖かったのか、寝付くときに親がいないことが寂しかったのかによって、対応も変わります。

別室で寝ることが難しかったなら、同じ部屋で別々の布団を使う方法に戻せます。親が離れることを嫌がる場合は、寝る前の付き添いを残し、離れるタイミングを調整する方法もあります。

一度できた寝方が続かなくても、最初からすべてやり直す必要はありません。子どもと話し合い、続けられるところから再開しましょう。

1歳未満の赤ちゃんは親と同室・別の寝床で眠る

添い寝

1歳未満の赤ちゃんについては、添い寝をいつ卒業するかよりも、今の寝床が安全かどうかを優先してください。

こども家庭庁は、1歳未満の赤ちゃんについて、大人と同じ部屋で赤ちゃん専用の寝床を使うことを勧めています。親と同じ部屋で眠ることと、同じ布団やベッドで眠ることは区別する必要があります。

赤ちゃんの寝床では、特に次の点を確認しましょう。

  • 原則として、あおむけに寝かせる
  • 硬めで平坦な寝具を使う
  • 掛け布団やぬいぐるみ、タオルを寝床に置かない
  • 大人とは別の安全な寝床を使う

あおむけ寝は、医学上の理由で別の指示がある場合を除き、1歳になるまで推奨されています。寒さへの対応は、掛け布団ではなく衣服や室温の調整を基本にしましょう。

また、大人と同じ寝具では、体による圧迫や寝具の隙間への挟まり込みなどに注意が必要です。

飲酒後や眠気を引き起こす薬の服用後、赤ちゃんが早産・低出生体重で生まれた場合などは、親子同床の危険性が特に高まります。

赤ちゃんは親と同じ部屋でも、専用の安全な寝床で眠れるようにすることが基本です。ベビーベッドなどを使う場合は、製品の対象年齢や使用方法も確認してください。

1歳を過ぎれば、どのような寝具でも安全になるわけではありません。

こども家庭庁は転落事故の防止のため、2歳になるまではできるだけ大人用ベッドを使わず、ソファでも寝かせないよう注意を呼びかけています。

乳児期から幼児期へ移る間も、年齢だけで寝具の安全性を判断せず、子どもの成長や寝具の使用条件に合った環境を整えましょう。

添い寝を続けるかは親子の眠りやすさで決める

添い寝の卒業時期は、年齢だけで決める必要はありません。今の寝方で困っていることがあるか、変えたい部分があるかを確認しましょう。

  • 親子とも困っていないなら、無理に卒業を急がない
  • 子どもが一人寝を望むなら、寝具や寝る場所を一緒に考える
  • 親の負担が大きいなら、寝具や付き添い方を見直す

ただし、赤ちゃんの場合は親子の眠りやすさよりも安全な睡眠環境を優先してください。

幼児や小学生の添い寝を見直すなら、今夜はまず、親子で今の寝方について話してみましょう。変えたいのは「同じ布団で寝ること」なのか、「寝付くまで付き添うこと」なのかが分かれば、最初に試す方法を選べます。

今の寝方を続ける場合も、少しずつ変える場合も、親子が十分に休めることを大切にしましょう。

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