目次
魚焼きグリルの基本的な使い方

魚焼きグリルで魚を焼くときは、まず水を入れる必要があるか、片面焼き・両面焼きのどちらかを確認します。
次に受け皿や焼き網などを準備し、魚を置いて加熱し、焼け具合を確かめて火を止めるのが基本的な流れです。
水あり・水なしは受け皿の準備、片面焼き・両面焼きは裏返す操作に関係します。ガスやIH、自動調理機能の有無でも操作が変わるため、初めて使う機種では取扱説明書を確認してから調理しましょう。
水の要否と片面・両面焼きを確認する
最初に、自宅の魚焼きグリルがどのタイプか調べます。確認するのは、主に次の2点です。
- 水あり・水なし:受け皿に水を入れる必要があるか
- 片面焼き・両面焼き:途中で魚を裏返す必要があるか
水ありタイプでは、使用前に指定量の水を受け皿へ入れます。水なしタイプには入れません。水の要否と水量は、機種の指定を優先することが重要です。
例えば、ノーリツの一部の水あり片面焼きグリルでは約300mLが目安とされていますが、どの機種でも同じ量ではありません。また、「水あり=片面焼き」「水なし=両面焼き」と決まっているわけでもありません。
仕様が分からないときは、本体に記載された型番や品コードを調べ、付属の取扱説明書やメーカー公式サイトの説明書で確認しましょう。
受け皿の水位表示が手がかりになる機種もありますが、表示だけを頼りに判断しないでください。
焼き網やグリル皿を準備して魚を置く
機種の確認ができたら、受け皿・焼き網・グリル皿など、指定された部品を正しくセットします。IHには焼き網を使わず、専用の皿に魚を載せるタイプもあります。
購入後初めて使うときは、魚を入れる前に初回の空焼きを指定している機種もあります。通常の予熱とは目的が異なるため、どちらも取扱説明書の指示に従い、自己判断で空焼きや長時間の予熱を行わないでください。
魚を焼く前は、次の順番で準備すると分かりやすくなります。
- 受け皿や焼き網に、前回の食品かすや油汚れが残っていないか確認する
- 水ありタイプなら、受け皿へ指定量の水を入れる
- 魚の表面に余分な水分があれば、キッチンペーパーで軽く拭き取る
- 必要に応じて塩を振るなどの下準備をして、魚を重ねずに並べる
- 指定された部品が正しく収まっていることを確かめ、扉を閉める
魚の置き方は、形や大きさ、グリルの構造で変わります。例えば、東京ガスは一般的なガスグリルの姿焼きで、魚の頭を奥、尾を手前にして並べる方法を紹介しています。
切り身の皮目の向きや置く位置など、機種の調理ガイドに指定がある場合はそちらに合わせましょう。
加熱を始め、片面・両面に合わせて焼く
魚をセットして扉を閉めたら、ガスグリルでは点火操作、IHでは加熱開始操作を行います。火力の調整方法は、つまみ式や操作パネル式など機種によって異なります。
手動で焼く場合は、片面焼きと両面焼きで次の違いがあります。
- 片面焼き:片側を焼いてから魚を裏返し、反対側も加熱する
- 両面焼き:上下から加熱するため、基本的に裏返さずに焼く
片面焼きは途中で裏返し、両面焼きは基本的に裏返さないという操作の違いを押さえておきましょう。片面焼きで裏返すときは、魚の身が崩れないように菜箸やフライ返しなどで支えて動かします。
「姿焼き」「切り身」「干物」などの自動調理メニューがある機種では、魚に合ったメニューと焼き加減を選びます。加熱時間や火力が自動で調整されるため、手動調理の焼き時間をそのまま当てはめないでください。
調理中は換気を行い、排気口をふさがず、その場を離れないようにします。安全装置が働いて加熱が止まった場合も、すぐに繰り返し点火せず、取扱説明書に従って原因を確認しましょう。
焼け具合を確認して火を止める
焼き時間の目安に近づいたら、魚の焼け具合を確認します。表面に焼き色が付いていても、厚みのある部分まで十分に火が通っているとは限りません。
焼き加減が分からないときは、身の厚い部分を少し開いて中心の状態を確かめ、加熱が足りなければ追加で焼きます。
焼き上がったら、グリルの火や加熱を停止したことを確認してから魚を取り出します。自動メニューでは、火が消えても余熱調理中の場合があるため、終了表示やブザーなどを確認してください。
調理直後の扉や焼き網、グリル皿は高温です。必要に応じてミトンなどを使い、やけどをしないように取り出しましょう。
万一、ガスグリル内の食材や脂に火が付いた場合は、操作ボタンなどを消火の状態に戻し、火が収まるまで扉を開けないでください。
火が収まらない場合は無理に対処せず、避難して消防へ通報してください。
魚焼きグリルで失敗しない焼き方

基本の操作が分かったら、焼き時間と火加減を調整し、網へのくっつきを防ぐ工夫も確認しておきましょう。魚の大きさや機種に合った方法を選ぶことが、仕上がりの違いにつながります。
焼き時間と火加減は魚や機種に合わせる
焼き時間は、魚の種類や大きさ、厚さ、片面焼き・両面焼きの違いによって変わります。すべての魚を「中火で5分」などと一律に決めることはできません。
例えば、ノーリツが案内するアジ4匹の調理例では、有水片面焼きグリルが予熱3分・片側9分・反対側6分の計18分、無水両面焼きグリルが約13分です。これは同社が示す特定条件での例であり、全機種共通の目安ではありません。
別の調理例として、東京ガスでは水なし両面焼きグリルの上下強火で、甘塩鮭3切れは約6分、アジの干物4枚は約5分、さんま4尾は9分以上と案内しています。
いずれも掲載レシピの条件での時間であり、魚の種類だけで焼き時間を決められるわけではありません。
火加減も機種によって異なり、強火を基本として時間で調整するタイプもあります。最初は自宅の機種の調理ガイドにある魚の種類・量に近い条件を目安にすると、焼き時間を決めやすくなります。
調理ガイドが手元にない場合も、最初から長時間加熱するのではなく、様子を見ながら焼け具合を確かめ、中心まで火が通っていなければ追加加熱します。
焼き色が付きすぎる場合は、機種で調整できる範囲で火力や時間を見直しましょう。
網にくっつくときは焼く前の準備と取り出し方を工夫する
焼き網に魚がくっつくと、取り出す際に皮がはがれたり、身が崩れたりすることがあります。焼く前の網の状態と、焼き上がった後の取り出し方を見直しましょう。
機種によっては、焼き網の予熱や、網へ食用油を薄く塗る方法が案内されています。ただし、表面加工のある焼き網や専用皿では扱いが異なるため、対応する方法を確認してから行ってください。
魚を取り出すときは、一点を菜箸で強く引っ張らず、フライ返しなどで身を支えながらゆっくり持ち上げます。
くっつき防止のためでも、ガスグリルで脂の多い魚を焼く際にアルミホイルを敷くと、たまった脂が発火するおそれがあります。敷いてよい機種・位置・食材の条件は、次の章で確認してください。
アルミホイルや専用プレートを使うときの注意点

アルミホイルや蓋付きの専用プレートを使用できるグリルもあります。ただし、どちらも機種・設置位置・調理する食材によって条件が変わります。
便利さだけで選ばず、使用可能な組み合わせを先に確認しましょう。
アルミホイルは敷く位置と食材に注意する
アルミホイルを使える機種もありますが、敷ける位置や調理方法は製品によって異なります。焼き網・グリル皿・受け皿など、どの場所でも自由に敷いてよいわけではありません。
特に、脂の多いさんまなどをガスグリルで焼く際、焼き網の上や下にアルミホイルを敷くと、たまった脂が発火するおそれがあります。アルミホイルに穴を開けても、発火を防げるとは限りません。
また、IHでも使用条件は異なります。パナソニックの対象製品には、焼き網では使えても受け皿には敷けないものがあります。アルミホイルがセンサーの働きを妨げる場合もあるため、製品の指定に反した使い方は避けましょう。
使う場合は、取扱説明書でアルミホイルの使用可否、敷いてよい位置、対応する調理方法を確認してください。受け皿への使用は機種の指定がある場合に限り、排気口はアルミホイルなどでふさがないでください。
クッキングシートやグリル石も、オーブンなどで使えるからといって魚焼きグリルに使用できるとは限りません。指定外のものを庫内に入れないことが基本です。
蓋付きプレートは対応機種と受け台を確認する
魚焼きグリル用の蓋付きプレートや専用調理容器は、対応する機種や使う部品が指定されています。
例えば、リンナイのココットプレート、パロマのラ・クック、ノーリツの専用容器などがありますが、どのグリルでも共通して使えるわけではありません。
使用する前に、次の点を確認しましょう。
- 自宅のグリルがそのプレートに対応しているか
- 焼き網を外し、指定の受け台へ交換する必要があるか
- 蓋を付けるか外すか、調理モードに指定があるか
- 使用できる食材や油の量に制限がないか
実際に、専用の受け台へ交換せず、焼き網の上にグリル容器を置いたことなどが関係する発火事故も報告されています。
プレートが庫内に収まる大きさでも、自己判断で設置せず、グリル本体と容器の両方の説明に従いましょう。
使い終わったらグリルを冷まして掃除する

魚を焼き終えたら、まず消火・加熱停止を確認します。調理直後の受け皿や焼き網、グリル皿は熱いため、十分に冷めてから取り外して掃除しましょう。
基本的な手入れの流れは、次のとおりです。
- グリルの火や加熱が止まっていることを確認する
- 本体と部品が十分に冷めるまで待つ
- 取扱説明書で取り外せる部品を確認し、油汚れや食品かすを除く
- 指定された部品を台所用中性洗剤や柔らかいスポンジなどで洗う
- すすいで乾かし、部品を正しい位置に戻す
水ありタイプでは、受け皿に残った水が冷めてから、脂や汚れをこぼさないように処理します。重曹・メラミンスポンジ・硬いたわしなどは、材質や表面加工によって使えないことがあるため、メーカーの手入れ方法を優先してください。
庫内や受け皿に油脂や食品かすが残っていると、次に加熱した際の発煙・発火につながるおそれがあります。
使い終わったら汚れを取り除き、部品を正しく戻しておくことで、次回の調理にも備えられます。










