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蚊が耳元まで近づく理由

蚊が人へ近づくときの主な手がかりは、吐く息に含まれる二酸化炭素や体温、皮膚のにおいなどです。
人の近くまで飛んできた蚊が耳のそばを通ると羽音がはっきり聞こえるため、「耳元ばかりにくる」と感じやすくなります。
吐く息や体温、においを目印に人へ近づく
人の血を吸うのはメスの蚊です。メスは卵を育てるために必要な栄養を得る目的で吸血し、人が吐き出す二酸化炭素のほか、体から出る熱や皮膚のにおいなど、複数の情報を使って人へ近づきます。オスは人の血を吸わず、植物の蜜などから糖分をとります。
蚊は二酸化炭素だけを追いかけているのではなく、人へ近づく過程で、においや熱などの情報も組み合わせています。そのため、「口や鼻から二酸化炭素が出るから耳へ一直線に飛んでくる」という単純な仕組みではありません。
寝ている間も呼吸によって二酸化炭素は出ていますし、体温や皮膚からのにおいもあります。そのため、眠っている人にも蚊は近づいてきます。
ただし、蚊の種類によって着地しやすい体の部位には違いがあり、人へ近づくことと耳そのものを狙うことは別です。
耳の近くでは小さな羽音も聞こえやすい
蚊が飛ぶときの羽音は小さいため、体から離れた場所を飛んでいると気づかないこともあります。ところが、耳のすぐそばまで来れば「プーン」という音がはっきり聞こえます。
つまり、蚊が耳元にいるときは存在に気づきやすい一方、少し離れた場所を飛んでいる蚊には気づかないことがあります。
耳の近くを通った蚊ほど強く意識に残ることも、「耳元によくくる」と感じる理由の一つです。
夜、耳元で聞こえる「プーン」の正体

夜、耳元で聞こえる「プーン」は、近くを飛ぶ蚊の羽音です。
夜に気になる代表はアカイエカ
日本の住宅地で見られる身近な蚊の一つがアカイエカです。アカイエカは夜に活動しやすいため、寝ているときに耳元で羽音が気になる蚊の代表といえます。
一方、黒い体に白いしま模様があるヒトスジシマカは、主に昼間から夕方に活動します。蚊が活動しやすい時間帯は種類によって異なるため、すべての蚊が夜に飛び回るわけではありません。
「プーン」は蚊が羽ばたく音
耳元で聞こえる「プーン」は、蚊が羽を細かく動かして飛ぶときに発生する音です。蚊は1秒間に何百回もの速さで羽ばたく種類があり、その振動が独特の羽音として聞こえます。
羽ばたきの速さや音の高さは、蚊の種類やオス・メスによって同じではありません。そのため、「蚊の羽音は必ずこの周波数」と一つの数字で表すことはできません。
部屋に蚊がいて眠れないときの対策

耳元で羽音が聞こえて眠れないときは、耳の周りだけを守ろうとするより、部屋にいる蚊そのものへ対処するのが近道です。
すでに蚊がいる場合の対処と、次に侵入させないための予防を分けて考えましょう。
部屋にいる蚊は殺虫剤や蚊取りで対処する
すでに部屋で「プーン」と聞こえているなら、まず室内にいる蚊への対処を優先します。蚊を見つけられる場合は、蚊に使用できる殺虫剤で駆除する方法があります。
姿を見失ってしまった場合は、部屋で使える蚊取り器具や空間用の殺虫剤なども選択肢です。製品によって使用できる部屋の広さや使用方法が異なるため、パッケージの表示に従って使いましょう。
今まさに蚊がいて眠れないときは、侵入防止より先に室内の蚊へ対処することが大切です。
網戸やドアのすき間から蚊を入れない
蚊を退治しても、新しい蚊が入ってくれば同じことの繰り返しになります。窓を開けるときは網戸を使い、網の破れやサッシ周辺に大きなすき間がないか確認しておきましょう。
玄関やベランダのドアを長く開けたままにしないことも大切です。人の出入りに合わせて蚊が室内へ入ることがあります。
虫よけや蚊帳で刺されるのを防ぐ
室内の蚊をすぐに見つけられない場合は、刺されないための対策も組み合わせましょう。
人体用の虫よけを使用する場合は、蚊が対象になっている製品を選び、対象年齢や使用回数などの表示を確認して使います。
寝ている間の対策としては、蚊帳で寝る場所を物理的に囲う方法もあります。薬剤だけに頼らず蚊との接触を防げるため、夜間の吸血対策として使えます。
蚊が耳元にくるからといって、耳だけを狙って対策する必要はありません。部屋にいる蚊へ対処し、侵入を減らし、寝ている間に刺されない環境を作ることが基本です。










