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部屋を換気しないと起こりやすい変化

換気が不足すると、CO2やニオイ、化学物質などが室内に残り、湿気も逃げにくくなります。
CO2が室内にたまりやすくなる
人が室内で過ごしていると、呼吸によって二酸化炭素(CO2)が増えていきます。換気されていれば外へ排出されますが、閉め切った状態では室内にたまりやすくなります。
CO2濃度は、室内の換気状態を知る一つの目安としても使われています。ただし、一般的な室内でCO2が増えたことを、そのまま「酸素不足になって頭痛が起こる」などと単純に結び付けることはできません。
なお、息苦しさや頭痛などの体調変化にはさまざまな原因があるため、換気不足だけが原因だと決めつけないことが大切です。
湿気がこもり、結露やカビが生じやすくなる
室内では、人の呼吸のほか、料理や入浴、洗濯物の部屋干しなどでも水蒸気が発生します。換気が不足すると、この湿気を外へ逃がしにくくなります。
湿度が高く、窓や壁などの表面温度が低い条件では結露が生じやすくなり、カビが発生する原因にもなります。カビやダニ由来の物質は、アレルゲンになる場合もあります。
ただし、結露やカビは換気だけで決まるものではありません。室温や外気、住宅の断熱性能、水蒸気の発生量なども関係するため、換気とあわせて湿度や結露の状態も確認しましょう。
生活臭や調理臭が残りやすくなる
料理、部屋干し、ペット、人の体臭など、日常生活の中ではさまざまなニオイが発生します。換気しない状態では、こうしたニオイを外へ排出しにくくなります。
部屋の空気がこもっていると感じるときは、消臭剤だけに頼らず、ニオイを含んだ空気そのものを外へ出すことも意識しましょう。
建材や家具から出る化学物質が室内に残りやすくなる
住宅の建材や家具などからは、ホルムアルデヒドをはじめとした化学物質が放散することがあります。換気には、こうした物質を外へ排出し、室内の濃度を下げる役割もあります。
シックハウス対策として、建材への規制や住宅への機械換気設備の導入が進められてきました。「換気しないとシックハウス症候群になる」と単純に考えるのではなく、住宅に備わっている換気設備を適切に使い、室内で発生する物質をため込みにくくすることが大切です。
開放式のストーブなどを使うときは一酸化炭素中毒に注意する

石油ストーブやガスストーブ、開放式のファンヒーターなど、室内の空気を使って燃焼し、排気を室内へ出す暖房器具では、通常の換気不足とは別の注意が必要です。
換気が不十分なまま燃焼を続けると、室内の酸素が減って不完全燃焼が起こり、一酸化炭素(CO)が発生する危険があります。一酸化炭素は色やニオイで気づきにくく、高濃度になると命に関わります。
開放式の燃焼器具を使う場合は、自己判断で換気量を決めず、その製品の取扱説明書に記載された換気方法や使用上の注意を優先してください。
まず自宅の換気の仕組みを確認する

「換気しなければ」と思ったら、まず自宅で空気を入れ替える仕組みが正しく使えているかを確認しましょう。
24時間換気は止めずに使う
住宅に24時間換気などの常時換気設備がある場合は、基本的に運転したまま使います。2003年7月以降に着工された住宅では、シックハウス対策として機械換気設備の設置が原則として必要とされています。
電気代や外気の寒さが気になるからと電源を切ると、本来想定されている換気量を確保できなくなることがあります。自宅に24時間換気があるか分からない場合は、スイッチや取扱説明書などを確認してみましょう。
給気口と排気口をふさがない
24時間換気が動いていても、外気を取り込む給気口や、室内の空気を出す排気口がふさがれていると、空気が流れにくくなります。
家具やカーテンなどで給気口を隠していないか、フィルターや排気口にホコリがたまっていないかを確認しましょう。掃除やフィルター交換の方法は、設備の取扱説明書に従ってください。
一般的な家庭用エアコンは換気の代わりにならない
一般的な家庭用エアコンの多くは、室内の空気を取り込み、温度を調整して再び室内へ戻す仕組みです。そのため、冷房や暖房をつけているだけでは、室内の空気を十分に外へ排出できません。
換気機能を備えた機種もあるため、すべてのエアコンに当てはまるわけではありません。自宅のエアコンに換気機能があるか分からない場合は、取扱説明書を確認しましょう。
エアコンを使っているときも、24時間換気や換気扇、必要に応じた窓開けなどを別に考えることが基本です。
窓開け換気は空気の通り道をつくる

窓を使って換気するときは、単に窓を開けるだけでなく、室内に入った空気が外へ抜ける経路をつくることがポイントです。
窓の数や間取りによって方法は変わります。自宅の部屋に合う形で、空気の入口と出口をつくりましょう。
離れた窓やドアで空気の入口と出口をつくる
複数の窓やドアを使える場合は、離れた位置にある開口部を利用すると、室内に空気の通り道をつくりやすくなります。
たとえば、対角線上にある窓やドアを開ける方法は一例です。ただし、「必ず窓を2ヶ所開ける」「何cm開ける」と一律に考える必要はありません。
風向きや間取り、住宅の換気設備によって空気の流れは変わるため、入口だけでなく出口も確保されているかを意識しましょう。
窓が1つならドアや換気扇を組み合わせる
窓が1ヶ所しかない部屋では、ドアを開けて別の空間とつなぎ、空気が移動できる経路をつくります。
換気扇を利用できる場合は、室内の空気を外へ排出する流れをつくりやすくなります。扇風機やサーキュレーターを使う場合は、室内の空気を動かすだけで終わらず、窓や換気扇など外へつながる排気経路へ空気を送ることを意識しましょう。
窓がない部屋はドアと換気設備で空気を流す
窓がない部屋では、窓開けによる換気はできません。ドアを開けて隣の空間とつなぎ、住宅の24時間換気や換気扇などを利用して、室内の空気が最終的に外へ排出される流れをつくります。
ただし、窓がない部屋の換気方法は住宅の間取りや設備によって異なります。ドアを開けたり扇風機を回したりするだけで必ず十分な換気ができるとは限らないため、備え付けの換気設備や住宅の取扱説明書も確認しましょう。
花粉や暑さ・寒さに合わせて換気方法を調整する

花粉が多い時期や、真夏・真冬などは、窓を大きく開けることに抵抗を感じる場合があります。
そのようなときも、「窓を開けにくいから換気しない」と考えるのではなく、住宅設備を活用しながら換気方法を調整します。
花粉が多い時期は窓の開け方を調整する
花粉が気になる時期も、換気そのものをやめるのではなく、24時間換気や換気扇を使いながら、窓の開け方を調整します。
窓を大きく開けすぎないようにしたり、レースカーテンを利用したりすると、室内への花粉の流入を抑えながら換気する方法の一つになります。
花粉の量は時間帯や天候によっても変わるため、外の状況を見ながら換気方法を調整しましょう。
暑さ・寒さが気になるときは換気設備を活用する
真夏や真冬に長時間窓を開け続けると、室温が大きく変わることがあります。こうした時期は、まず24時間換気などの設備を正しく使い、そのうえで必要に応じて窓開けを組み合わせます。
エアコンを運転している場合も、室温調整と換気は別に考えましょう。窓を開ける場合は、自宅の設備や外気の状況に合わせて方法を調整します。
換気で迷ったら、まず24時間換気や給排気口が正しく使われているかを確認しましょう。自宅の設備や窓の数、外気の条件に合わせて換気方法を選ぶことが大切です。










