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エアコンを一晩つけっぱなしにした電気代

三菱電機が8畳用エアコン「MSZ-GE2520」を、外気温30℃・外気湿度75%・設定温度28℃・風量自動で8時間つけっぱなしにした実験では、消費電力量は697Whでした。電気料金を31円/kWhとして計算すると約22円です。
また、パナソニックの2026年モデルについて、期間消費電力量から算出された1時間あたりの料金を8時間分へ換算すると、6〜10畳用で約17〜28円になります。
いずれも特定機種や標準条件による例ですが、今回確認したメーカー例では一晩20円台が目安です。
実際の料金は、機種、外気温、設定温度、部屋の広さや断熱性、契約している電気料金単価によって変わります。
一晩の料金は最大消費電力だけでは決まらない
冷房の電気代は、運転中ずっと同じではありません。電源を入れた直後は、室温を下げるために多くの電力を使いますが、設定温度へ近づくと消費電力は小さくなるのが一般的です。
そのため、カタログに記載された最大消費電力をそのまま8時間分掛けると、通常の一晩より高い金額になる可能性があります。反対に、最低消費電力だけで計算すると、実際より安く見えることがあります。
一晩の料金を見るときは、最大値だけではなく、メーカーが公表する期間消費電力量も参考になります。エアコンのアプリや電力モニターで消費電力量を確認できる場合は、その表示値を使って自宅の料金を試算しましょう。
毎晩使った場合の1か月の目安
一晩8時間の電気代を約17〜28円として30日間使うと、夜間の冷房代は約510〜840円になります。おおまかには、1日8時間を30日続けると約510〜840円が試算の目安です。
これは就寝中の8時間分だけを計算した金額です。日中も冷房を使う家庭では、その時間の電気代が別に加わります。
また、猛暑日が続いた月と比較的涼しい月では、同じ設定でも料金が変わります。
自宅のエアコン代を計算する方法
自宅で一晩に使った電気代は、次の式で計算できます。
消費電力量(kWh)×電気料金単価(円/kWh)=電気代
例えば、エアコンのアプリや電力モニターで一晩の消費電力量が0.8kWhと表示され、電気料金単価を31円/kWhとする場合は、0.8kWh×31円で約25円です。
31円/kWhは家電の電気代を試算するときに使われる目安単価です。実際の単価は電力会社や契約プランによって異なるため、より正確に知りたい場合は、検針票や電力会社の利用明細を確認してください。
エアコン一晩つけっぱなしの電気代が変わる理由

一晩の冷房代は、同じ8時間でも家庭ごとに異なります。主な違いは、エアコンの性能だけでなく、部屋の環境やその日の気温にもあります。
機種と対応畳数による違い
エアコンは機種や対応畳数によって消費電力が異なります。一般に、広い部屋向けの機種ほど冷房能力が大きく、運転時に使う電力も多くなります。
ただし、部屋に対して能力が不足しているエアコンも、室温を下げるために長時間強い運転を続けることがあります。単純に小さい機種ほど電気代が安いとは限りません。
自宅の料金を調べるときは、型番を確認し、メーカーサイトやカタログに記載された冷房時の消費電力や期間消費電力量を見てください。
外気温と設定温度による違い
外気温と室温の差が大きいほど、部屋を冷やすために多くの電力が必要になります。夜になっても気温が高い日や、西日で部屋に熱が残っている日は、料金が上がりやすくなります。
設定温度を低くしすぎた場合も運転量が増えます。ただし、電気代だけを優先して設定温度を無理に上げるのではなく、実際の室温や湿度、体調を確認しながら調整することが大切です。
部屋の広さと断熱性による違い
同じ畳数でも、窓の大きさ、建物の構造、断熱性、日当たりなどによって冷え方は変わります。冷気が逃げやすい部屋では、設定温度に達した後もエアコンの運転量が増えやすくなります。
カーテンを閉めて日中の日差しを遮る、窓やドアを開けたままにしないといった工夫も、夜まで室内に残る熱を抑えるのに役立ちます。
契約プランによる単価の違い
同じ量の電気を使っても、電力会社や契約プランによって請求額は変わります。時間帯によって単価が異なるプランでは、夜間の料金が昼間より安く設定されている場合もあります。
記事内の試算は31円/kWhを使用していますが、自宅の単価が分かる場合は、その数字へ置き換えて計算しましょう。
燃料費調整額などが加わり、単純計算と請求額が一致しない場合もあります。
寝るときの冷房と除湿の選び方

冷房と除湿は、どちらが常に安いとは決められません。室温を下げたいのか、湿度を下げたいのかを基準に選びましょう。
暑い夜は「冷房」を選ぶ
室温が高く、寝室全体を冷やしたい夜は冷房が向いています。冷房は室内の熱を外へ逃がし、温度を下げることを主な目的とする運転です。
冷房運転でも空気中の水分が取り除かれるため、室温とともに湿度が下がることがあります。真夏のように気温も湿度も高い夜は、まず冷房で室温を整えると判断しやすくなります。
湿気が気になる夜は「除湿」を検討する
室温はそれほど高くないものの、湿度が高く寝苦しいときは除湿を検討できます。梅雨時や雨の後など、冷房では部屋が冷えすぎる場面にも向いています。
ただし、除湿運転でも室温が下がる機種があります。冷えすぎが気になる場合は、運転方式や温度設定を取扱説明書で確認しましょう。
除湿方式による電気代の違い
除湿には、冷房に近い仕組みで温度を下げながら湿気を取る弱冷房除湿と、冷やした空気を暖め直して室温低下を抑える再熱除湿があります。
弱冷房除湿は冷房より電気代が安くなる場合がありますが、再熱除湿は空気を暖め直すため、消費電力が大きくなることがあります。
メーカー独自の運転方式を採用した機種もあるため、除湿なら必ず冷房より安いとは限りません。
料金だけで決めるのではなく、暑さを下げたい場合は冷房、室温はそれほど高くないものの湿気が気になる場合は除湿を検討しましょう。
寝るときのエアコン代を抑える方法

電気代を抑えるには、エアコンを途中で切るだけでなく、部屋を効率よく冷やして安定運転へ移すことも重要です。
風量は自動にする
冷房を弱風で使い続けると、部屋が冷えるまでに時間がかかり、かえって消費電力が増えることがあります。
風量自動は、室温などに応じて風量を調整する機能です。弱風へ固定するより効率よく部屋を冷やせる場合があるため、設定に迷ったら風量自動を基本にしましょう。
風向きは上向きか水平にする
冷たい空気は下へたまりやすいため、冷房時の風向きを下へ向けると、床付近ばかりが冷えて温度むらができる場合があります。
風向きを上向きか水平にすると、冷気が部屋の上部から自然に下りやすくなります。
ただし、寝ている人へ冷たい風が直接当たり続けないよう、ベッドの位置に合わせて左右の向きも調整してください。
扇風機やサーキュレーターを併用する
室内に温度むらがある場合は、扇風機やサーキュレーターで空気を循環させる方法があります。エアコンから離れた場所にも冷気が届きやすくなり、設定温度を必要以上に下げずに済むことがあります。
風を体へ直接当て続けるのではなく、天井や壁へ向け、室内の空気をゆっくり動かすように使いましょう。
フィルターと室外機周辺を確認する
フィルターにほこりがたまると空気を吸い込みにくくなり、冷房効率が低下します。
使用頻度が高い時期は、2週間に1回を目安にフィルターの汚れを確認しましょう。自動清掃機能がある機種などは手入れ方法が異なるため、取扱説明書も確認してください。
室外機の吹出口や吸込口が荷物、植木、カバーなどでふさがれている場合も、熱を外へ逃がしにくくなります。周辺に物を置かず、空気が通る状態を保ちましょう。
タイマーは室温を見て使う
タイマーで数時間後に冷房を切れば、運転時間が短くなる分、電気代は抑えやすくなります。一方、停止後に室温が上がり、暑さで目が覚めたり、再び冷房をつけたりする場合もあります。
就寝直後だけ冷房を使うか、朝までつけっぱなしにするかは、寝室の温度変化によって判断しましょう。タイマーが切れた後も室温が高くなる部屋では、設定を調整して朝まで運転する選択肢があります。
室温を見ながら朝までの運転を決めよう

夏の夜にエアコンを8時間つけっぱなしにした電気代は、今回確認したメーカー例では約20円台が一つの目安です。
毎晩使用しても夜間分だけなら月約510〜840円の試算ですが、実際の金額は機種、気温、部屋の環境、契約単価によって変わります。
電気代を詳しく知りたい場合は、まず自宅の型番と電気料金単価を確認し、エアコンのアプリや電力モニターに消費電力量が表示される場合は、その数値から計算しましょう。
省エネの目安として示される「28℃」は、リモコンの設定温度を必ず28℃にするという意味ではなく、実際の室温の目安です。設定温度と室温は一致しないことがあるため、枕元に温湿度計を置くなどして寝室の状態を確認してください。
暑い夜は料金だけを理由に無理に冷房を切らず、室温・湿度と体調を見ながら朝までの運転を決めることが大切です。









