運動神経が悪い人の特徴5つ|苦手な動きを克服するための練習法

運動神経が悪い人に見られやすい特徴を、動きの再現やタイミング、力加減、手足の連動、位置関係に分けて解説します。運動を苦手に感じやすくなる要因と、それぞれの苦手な動きを克服するための練習法も紹介します。

運動神経が悪い人によくある5つの特徴

考える男女

「運動神経が悪い」と感じる場面は人によって異なります。球技ではボールとの距離をつかめず、ダンスでは左右の動きを間違えるなど、苦手さが表れる部分も同じではありません。

すべての運動が苦手だと決めつけず、どの動作でつまずいているのかを分けて考えると、自分に必要な練習を選びやすくなります。

1. 見た動きをまねると左右や順番がずれる

お手本を見て動きの内容は理解できても、自分の体で同じ形を再現すると、左右や動かす順番がずれることがあります。

ダンスやフィットネスでは、右手を上げる場面で左手を上げる、体を見本と反対の方向へひねる、途中の動きを一つ飛ばすといった形で表れます。ゆっくり見直しても方向や順番を間違えやすい場合は、まず動きの再現でつまずいていると考えられます。

一方、動きの順番は覚えているのに、音楽が始まると遅れる場合は、再現よりもタイミングの問題に近いでしょう。

2. 合図や道具の動きにタイミングを合わせにくい

動作そのものはできても、合図や周囲の動きに合わせると、始める瞬間が早くなったり遅れたりすることがあります。

大縄跳びに入る瞬間をつかめない、飛んできたボールが届く前にバットを振り終える、ダンスで周囲より一拍遅れて動き出すといった場面が代表的です。

一人で同じ動作をすると問題がないのに、相手や道具が加わると崩れる場合は、動き方を知らないというより、外からの変化に合わせる部分でつまずいている可能性があります。

3. 軽く・強くといった力加減が安定しない

近くへ軽く投げるつもりが強く飛びすぎる、遠くへ届けようとしても手前に落ちるなど、必要な力の強さをそろえにくいことがあります。

同じ場所から同じ目標を狙っているのに、飛ぶ距離が毎回大きく変わる場合もあります。筋力が足りないとは限らず、強く動こうとして腕や肩に力を入れすぎ、かえって動きが小さくなっていることもあるでしょう。

動き出す瞬間は合っていても、結果の強さや距離が安定しない点が、タイミングの苦手さとの違いです。

4. 手足を同時に動かすと動きが乱れやすい

腕だけ、足だけなら動かせても、複数の動作を同時に行うと、片方が止まったり順番が乱れたりすることがあります。

走りながらボールを扱うと足が止まる、腕の振りを意識すると走り方がぎこちなくなる、ダンスで手の動きを加えると足のリズムを忘れるといった状態です。

見本を見ずに一つずつ行えばできるものの、組み合わせた途端に崩れる場合は、動きを覚えることよりも、複数の動作を連動させる部分でつまずいている可能性があります。

5. ボールや周囲との位置関係をつかみにくい

自分とボールの距離、相手との間隔、目的の場所までの方向などを見ながら動くことが苦手な人もいます。

ボールの落下地点からずれた場所へ移動する、キャッチするときに手を出す位置が合わない、人を避けようとして相手と同じ方向へ動くといった場面に表れます。

タイミングよく動き始めていても、立つ場所や進む方向がずれる場合は、周囲との位置関係を捉える部分でつまずいている可能性があります。

運動を苦手に感じやすくなる要因

同じような動きの失敗でも、苦手さを強めている要因は一つとは限りません。どのような条件で動きが崩れるのかを見ると、経験不足、緊張、疲れなどを切り分けやすくなります。

運動経験が少なく動作に慣れていない

初めて行う動作や、これまであまり経験してこなかった運動では、体の動かし方をすぐに再現できないことがあります。

ゆっくりした速さでも動きの順番が分からない、説明を受けてもどの部分を動かせばよいか迷う場合は、まだその動作に慣れていない可能性があります。

反対に、何度か繰り返すうちに動きやすくなるなら、運動全体が苦手というより、その動きを経験する機会が少なかったと考えられます。

失敗を意識すると体に余計な力が入る

一人で練習しているときにはできても、人に見られたり競技形式になったりすると、普段より動きが硬くなることがあります。

失敗を意識すると肩や腕に力が入り、動作が小さくなる、急いで動き始める、覚えていた順番が分からなくなるといった変化が出る場合があります。

一人ではできるのに人前で崩れる場合は、動き方だけでなく緊張しやすい状況も確認した方がよいでしょう。

疲れると姿勢や力加減を保ちにくい

運動を始めた直後はできていても、時間がたつにつれて姿勢が崩れたり、力加減が大きくずれたりすることがあります。

足が上がりにくくなる、腕を振る幅が小さくなる、同じ距離へ投げても届かなくなる場合は、動作の理解より疲れが影響している可能性があります。

最初からできない動きと、疲れた後に崩れる動きでは、必要な取り組み方が異なります。練習するときは、失敗した回数だけでなく、どの時点から動きが変わったのかも確認しましょう。

苦手な動きを克服するための練習法

ストレッチする女性

練習では、5つの特徴すべてを一度に直そうとせず、自分に当てはまる特徴と同じ順番の練習法から選びます。

靴のサイズや道具の重さ、床の滑りやすさなど、動きを妨げる条件がないかも事前に確認しておきましょう。

見本の動きは一部分ずつまねる

左右や順番を間違えやすい場合は、最初から全身の動きを再現しようとせず、腕、足、体の向きに分けます。

ダンスであれば、音楽を止めた状態で右足の動きだけを確認し、次に腕だけをまねます。鏡を使うと左右が混乱する場合は、見本と同じ方向を向いて練習すると分かりやすくなることもあります。

一部分の動きを覚えたら、次の動きを加えます。途中で間違えた場合も最初からやり直さず、ずれた部分だけを確認すると、修正箇所を絞りやすくなります。

一定の合図とゆっくりした速さで練習する

動き出すタイミングが合いにくい場合は、合図と速さを毎回変えず、同じ条件で繰り返します。

大縄跳びなら、縄を回す人に一定の掛け声を出してもらい、決めた言葉で中へ入ります。ボールを打つ練習なら、最初は近い距離から同じ速さで投げてもらい、動き始める瞬間だけを確認します。

タイミングが合うようになってから、速さや距離を一つずつ変えます。最初から相手の動きに合わせようとするより、予測できる条件で成功する感覚をつかむことが先です。

力加減は距離と目標を決めて繰り返す

力の強さが安定しない場合は、立つ場所と目標を固定し、同じ動きを繰り返します。

ボールを投げるなら、床に立ち位置を決め、近い位置に大きめの目標を置きます。届かせることだけを目的にせず、腕を振る幅や力の入れ方をできるだけそろえましょう。

同じ条件で結果が安定してきたら、目標までの距離を少し変えます。強く投げる練習と軽く投げる練習を分けると、力加減の違いもつかみやすくなります。

手足の動きは別々に覚えてから組み合わせる

複数の動作を同時に行うと乱れる場合は、一つずつ練習してから組み合わせます。

走りながらボールを扱うなら、最初は立った状態でボールを動かし、次にボールを持たずに足だけを動かします。それぞれが安定してから、ゆっくり歩きながらボールを扱う練習へ進みます。

一度に二つ以上の動作を加えると、どこで崩れたのか分かりにくくなります。新しく加える動きは一つずつにすると、苦手な組み合わせを見つけやすくなります。

立ち位置やボールの落下地点に目印を置く

距離や方向をつかみにくい場合は、目印を使って「どこに立つか」「どこへ動くか」を見えるようにします。

ボールを受け取る練習なら、立つ場所と落下地点に印を付け、最初は同じ位置へ投げてもらいます。方向転換やステップの練習では、進む方向を床の線や目印で示すと、移動する距離や向きを確認しやすくなります。

目印どおりに動けるようになったら、印の位置を少し変えたり、ボールが来る方向を増やしたりします。静止した位置を確認する練習から、動く対象に合わせる練習へ段階的に進みましょう。

苦手な動きは一つずつ、成功しやすい条件から練習する

ランニングをする女性

運動神経は、一つの特徴だけで決まるものではありません。動きをまねることは苦手でもタイミングは合う人や、球技は苦手でも自分のペースで続ける運動は得意な人もいます。

まずは、左右や順番、タイミング、力加減、手足の連動、位置関係のうち、どの部分で困っているのかを選びましょう。そのうえで、速さや距離、動作の数を下げ、成功しやすい条件を作ります。

最初から苦手な運動全体を克服しようとせず、一つの動きが安定してから次へ進むことが、無理なく練習を続けるポイントです。

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