目次
長期的な親への嫌悪感は子供の強いストレス要因に

子供は小学校高学年ごろから高校生にかけて、思春期と呼ばれる時期に突入します。この時期は、一時的に親への嫌悪感が増幅し、反抗的な態度をとる子供が増えるため、「反抗期」と呼ばれることが多いですよね。
一時的な嫌悪感であれば、自我が育まれ、親の価値観や考え方と相違が生まれている段階なので、成長している証です。
しかし、長期的に親に嫌悪感を抱いている場合は、根本的に親に対して何らかのトラウマを抱いている可能性があり、それは子供に慢性的な強いストレスを与える要因になりかねません。
子供の性格形成や価値観、将来の人生設計にも大きな影響を与えてしまうので、子供の態度に心当たりのある方は早めに自分の言動を省みてみましょう。
子供が親に対して嫌悪感を抱く『7つの行動』

子供が親に対して嫌悪感を抱いてしまう行動をまとめました。親も完璧ではないので、うっかり以下の行動をとってしまうこともあるでしょう。意識的に改善していくことで、少しずつ子供と適切な距離感や関係が築けるようになります。
1.過干渉気味であらゆることに口出しする
我が子のことは、つい口出ししてしまう親がとても多くいます。これは、「我が子には良い人生を歩んでほしい」「こんな大人になってほしい」「傷ついてほしくない」といった親心からくるものです。
しかし、子供の視点から見ると、親の過干渉さに「信用してもらえていない」と感じ、鬱陶しく感じてしまいます。行きすぎると「うざい」と感じ、親に嫌悪感を抱く原因になることも。
2.子の行動や考えを頭ごなしに否定する
自分の考えと、子供の行動や考えが合わないとき、頭ごなしに「ダメだって言ってるでしょ!」と否定していませんか。これでは子供が「自分を否定された」と感じてしまい、親に対して嫌悪感を抱いてしまいます。
自分と考えが合わないとしても、それは自然なことです。まずは子供が自分とは違う人間だと理解し、子供の話を最後まで聞いてみましょう。
3.子の行動や興味関心に理解を示さない
我が子が興味を持っていることや熱中していることに「よくわからない」と、どうしても理解できないこともあるでしょう。親と子は別の人間なので、興味関心の対象が違うのは当然です。
しかし、興味を持てないからといって、子供の好きなことや熱中していることを馬鹿にするような態度をとったり、理解を示さない態度をとることは控えてください。この言動は「自分を否定された」「馬鹿にされた」と感じ、親に対して不信感や嫌悪感を抱く原因になります。
4.不機嫌な様子をあからさまに出す
親も人間なので、その時々で感情が上下することはあるでしょう。しかし、不機嫌な様子をあからさまに子供の前で見せるのはやめてください。場の空気が悪くなり、子供が親に気を使うようになってしまいます。
すると、成長するに従い、子供は親に対して「幼稚だな」「面倒だな」と感じるようになり、嫌悪感を抱くようになるのです。
5.子の前で怒りを感情的にぶつける
感情をうまくコントロールできない親の姿は、子供にとって衝撃的であると共に、強い不安や嫌悪感につながります。子供の前で怒りの感情を撒き散らしたりぶつけたりすると、最初は恐怖でコントロールできていない子供も、やがて親に対して強い嫌悪感を抱くようになるでしょう。
6.過度な期待を寄せてプレッシャーを与える
子供にポジティブな言葉をかけることは良いことですが、あまりにも過度な期待を寄せてしまうと、それがプレッシャーになってしまい、「うざい」「面倒くさい」と嫌悪感につながってしまうことも。
期待すること自体は悪いことではありません。しかし、「絶対100点とってね!」「将来は〇〇になるのよ!」など、親の理想を押し付けるような過度な期待は逆効果です。
7.子の味方をせず周囲の顔色ばかりを窺う
日本は謙遜する文化が浸透しているため、親の中には我が子を貶すような発言をする人もちらほら見かけます。大っぴらに自慢するのも周囲との関係性を考えると難しいですが、わざわざ貶すことはありません。
また、我が子と別の子がトラブルになったときなど、周囲の顔色を伺い、我が子の味方をせず、、相手の味方をしてしまう行動も状況によっては「裏切られた」と子供が悲しみと怒りを感じてしまいます。
周囲からの評価ばかり気にして、子供の気持ちに配慮しない行動は、親への不信感や嫌悪感に繋がるのでやめましょう。
親子仲を悪化させる原因になりやすい言葉かけ

他にも親子仲を悪化させる原因になりかねない言葉かけにも注意すべきです。以下のような言葉は、うっかり言いがちな言葉ばかりですが、子供には強い不信感や恐怖感、そこから嫌悪感に繋がるので、意識して発言しないように気をつけましょう。
- 「あなたはダメな子ね」
- 「どうせあなたには無理なんだから」
- 「お母さん(お父さん)の言うことを聞いていれば大丈夫」
- 「どうして親の言うことを聞かないの!」
- 「〇〇ちゃんはできるのに」
- 「〜しなさい!」
上記に心当たりはありませんか。子供自身を否定するような声かけは、強いトラウマを植え付けてしまい、自己肯定感が下がる原因になります。
また、つい「早くしなさい!」「勉強しなさい!」と言いがちですが、命令口調は親への嫌悪感を増幅させてしまいます。「今日は宿題ないの?」「やらなくていいの?」など、子供の自主性を重んじた言い方に変えてみるなど、工夫してみましょう。
子供に嫌悪感を抱かせないために親が意識すべきこと

子供に嫌悪感を抱かせないために、親はどのような接し方を意識すべきなのでしょうか。
- 親はあくまでサポート要員であることを自覚して、見守りに徹する
- 子供が助けを求めてきたときは味方したり手を貸したりする
- 子供の話は最後まで聞いて、共感した後に親の意見やアドバイスを伝える
- 不機嫌な態度をとってしまったときは、後で素直に謝る
過干渉気味な親にとって、上記の接し方は「少し放置しすぎなのでは」と不安を感じる方もいるでしょう。しかし、この距離感こそ、子供の成長を促したり、子供自身の考えや価値観を尊重することにつながります。
とはいえ、全くノータッチでは子供も不安なので、子供からSOSが出た時は、快く相談に乗ったり、ヒントを与えたりして手助けしましょう。「普段は自分の意思で行動できるけれど、いざという時は頼れる親が近くにいる」という状況を整えてあげてください。
親は過干渉せず子供の見守りに徹することが大事
いかがでしたか。親が干渉しすぎると、子供の自主性が育たないだけでなく、子供自身も「信用されていない」「自由に行動できない」と感じ、親に対して嫌悪感が育ってしまいます。
子供が就学前になったら、過干渉になりすぎず、少しずつ適切な距離を取りつつ子供の見守りに徹することを意識しましょう。









