目次
大根には甘い部分と辛い部分がある!
みなさんは、大根の「甘さ」や「辛さ」を意識したことはありますか?
料理の初心者さんは、大根の性質をまだよく理解できていないかもしれません。大根おろしに使う部分、漬物として食べる部分、おでんの具や煮物に使う部分。その区別がおそらくついていないのではないでしょうか。
区別がつかないとカット売りの大根をスーパーで購入するときに困ってしまいますよね。大根おろしにしようと思っていたのに辛い部位を買ってしまった失敗談、実は主婦の人たちのなかでよくある話です。
そこで今回は、大根の初心者講座ということで、「甘さ」と「辛さ」のある部位について紹介していきたいと思います。
大根の甘い部分は上下どっち?
大根の甘・辛を見分けるのは簡単です。結論から言うと、大根で甘い部分は「葉っぱ」側、つまり「上(頭)」のほうになります。
なぜ大根の上側が甘いの?
大根は、下に向かって成長していく植物です。つねに地面に向かって伸び続けていきます。大根の「辛み成分」は成長していく最先端部分に集中しています。
逆に「甘味成分」は葉っぱ側に集中しています。不思議なもので大根の甘・辛は、両端の上下でハッキリ分かれているのですね。
大根の真ん中あたりも甘い?
甘味成分が多い大根の上部分と、辛味成分(イソチオシアネートと呼ばれています)が集まっている下部分。では、その中間にあたる部分はどの程度の甘味や辛味があるのでしょう?
甘くなければ辛くもない、中間の味わい
だいたい中間くらいだと言われています。大根の真ん中部位は、水分量もほどほどで、固さもちょうどいいので、よくサラダなどに使われています。
甘いかと言われればそうではありませんが、かといって辛いわけでもない。大根の真ん中は、「中間」という表現がピッタリだと言えるでしょう。
大根は種類によっても甘さが変わる
大根はいくつか銘柄や種類があります。それぞれ向いている料理がありますので、使い分けるとよりレベルの高い料理ができるでしょう。スーパーの売り場に産地や銘柄が書いてあるので参考にしてみてください。
辛味大根
産地は主に京都。一見すると「カブ」のような球体状の大根です。みなさんもスーパーでよく目にすることがあるのではないでしょうか。その名の通り、辛さの引き立つ大根です。
大根おろしで大活躍します。おろし方にコツはありません。ご自宅にあるおろし器を使えばOKです。
青首大根
全国で栽培されているもっともポピュラーな大根。上の部分・中間部分・下の部分それぞれの特性を活かして様々な料理に使うことができます。
桜島大根
産地は鹿児島。「コマ」のような独特な形をしたとても大きいのが特徴。そのインパクトのある見た目とは裏腹に、辛味が少ないマイルドな味わいです。基本的にどんな料理でも相性バッチリです。甘口の大根おろしにも使えます。
より甘い大根の見分け方とは?
葉っぱの状態で見分ける
どの野菜にも言えることですが、大根の葉っぱ部分のみずみずしさや大きさで甘さを判別することができます。一本丸ごと買うなら葉っぱの状態が良好なものを選びましょう。
カット売りされているときは、大根の白さや表面のツヤ感で判断します。白ければ白いほど甘いといわれています。
重量感で見分ける
しっかり育った大根は、中身がたっぷり詰まっているので重量感があります。その分だけ甘味が増すので一本売りの場合でもカット売りの場合でも、甘い大根を選ぶ際の判断材料になります。両手に大根を持って比べる方法が合理的。「より重いほうが甘い」と考えればOKです。
大根の甘い部分を上手に使う調理法
居酒屋風の大根サラダ
居酒屋で食べる大根サラダは絶品ですよね。「家でも作れたらなあ」と思ったことはありませんか? だったら自分で作ってしまいましょう!気軽にできるのでオススメです。
材料
- 大根の上側部分~真ん中部分をお好みで用意
- しょうゆ:適量
- ごま油:適量
- 酢:適量
- みりん:適量
- 砂糖:適量
- すりごま:適量
- 鰹節:適量(多めのほうが美味しいです)
- きざみのり:適量
レシピ
- 大根を千切りして冷水に浸します。
- 水気をしっかり切ってお皿に盛りましょう。平たいお皿よりも、サラダボウルの方が居酒屋っぽくて雰囲気が出ます。
- 適量用意した調味料を混ぜ合わせてドレッシングを作ります。
- 作ったドレッシングを大根にかけ、しっかりと混ぜ合わせます。
- 最後に鰹節ときざみのりをかけて完成です。
日本酒のお供に!シャキッと大根サラダ
大根は、日本酒の肴にバッチリ合うおつまみのひとつです。ヘルシーなので太る心配がまったくないのも嬉しいですよね。大根を使った日本酒にピッタリのサラダレシピを紹介します。
材料
- 大根の上側部分~真ん中部分をお好みで用意
- かつお節:適量
- きざみのり:適量
- めんつゆ(3倍濃縮):適量
- ポン酢醤油:適量
- ごま油:適量
- 和風だしの素
レシピ
- 大根を千切りにします。
- 冷水に浸します。
- 水気をしっかり切って、好みのお皿に盛りつけます。日本酒でクイっとやるなら小皿のほうがいいでしょう。
- 調味料を合わせてお皿に盛った大根の上にかけます。
- かつお節ときざみのりをかけて完成です。
- お好みで「とろろ」をかけるのも最高ですので、ぜひお試しください。
パパッと作れる晩御飯のおかず!酒の肴にもなる豚バラ大根の煮物
材料
- 大根の上側部分~真ん中部分をお好みで用意
- 豚バラ肉薄切り
- 生姜
- 粗びき黒胡椒:適量
- ごま油
- だし汁
- 砂糖:適量
- 醤油:適量
レシピ
- 大根の皮をむき、好みの大きさに切ります。切り方に迷ったら定番の「半月切り」がオススメです。
- 豚バラ肉を好みの大きさに切ります。わりと大きめに切っておくと食べ応えがあって美味しいです。
- フライパンにごま油と生姜を入れて中火にかけます。
- 火が通ったら豚バラ肉を投入して炒めます。
- 豚バラ肉に火が通ったら塩少々・コショウ少々を加えます。
- それからさらに大根をフライパンに投入して合わせて炒めます。
- 大根にも火を通したら、だし汁をフライパンに入れて煮込み状態にします。アクが出てくるので、すくっておきましょう。
- アクをある程度すくったら、落とし蓋をして中火で15分煮込みます。
- 15分後、砂糖を加えてそこからさらに5分ほど煮込みます。
- その後、醤油を加えて煮込み続けます。5分ほどで完成です。
大根の辛い部分を上手に使う調理法
超お手軽!大根の漬物
大根を一本買いしたときは、大根の下部分(辛い部分)を使ってぜひとも大根の漬物を作っておきましょう。とっても簡単なので、オススメです。
材料
- 大根の下部分(辛いところ)を適量
- 砂糖:適量
- 塩:適量
- 酢:適量
- 味の素
- かつお節:適量
レシピ
- ジップロックやフリーザーバッグなどに調味料を入れます。
- 大根を好みの大きさに切ります。切り方は自由です。
- 切った大根を袋に入れて、調味料とよく混ぜ合わせます。
- 袋を冷蔵庫に入れてひと晩寝かせます。
- 翌日、袋からお皿に取り出して完成です。
たくさん作ってポリポリ食べよう!歯ごたえで楽しむ大根の漬物
材料
- 大根の下部分(辛いところ)を適量
- 醤油:適量
- 酢:適量
- 砂糖:適量
- 輪切り唐辛子
レシピ
- 大根を好みの大きさに切ります。半月切りやイチョウ切りがオススメです。切ったら冷水に浸します。
- 調味料をすべて鍋に入れ、中火にかけます。
- 沸騰を確認したらボウルに調味料を入れます。そこに大根も入れましょう。
- ボウルの中身を冷ましたら保存容器に入れます。
- 保存容器を冷蔵庫に入れてひと晩寝かせます。翌日に完成です。
まとめ:大根の甘い部分を使って美味しい料理を作ろう
みなさんいかがでしょうか。
大根は部位によってそれぞれ甘味や辛味が異なり、その特性を使い分けて料理をすることができる便利な野菜です。しかも料理は簡単なので、初心者にも十分扱えます。
ぜひ大根料理に挑戦してみてくださいね。