目次
度々発生するテニス選手による『ラケット破壊』

テニスの試合中継を見ていると、時折、ラケットを地面に叩きつけて破壊する選手を目にします。頻繁に発生する行為ではありませんが、度々ラケットを破壊する選手が現れると、たちまちその大会のトップニュースになることもあるほどです。
このラケット破壊は、頻繁ではないものの、度々発生する試合中のトラブルに該当しますが、ルール上、そしてテニスというスポーツのマナーの観点では、タブー視されている行為です。
テニス経験者の中には、ラケット破壊に一定の理解を示す声もありますが、テニスという神聖な試合で使うラケットを粗末に扱う行為に対し、批判的な声をあげる人が多くいます。
テニス選手が『ラケットを破壊する』理由

なぜテニス選手はラケットを破壊するという衝動的な行為に駆られるのでしょうか。主な理由を解説します。
イライラとした気持ちを発散させている
テニスの試合中にラケットを破壊する選手の多くは、自分のプレーに満足できなかったり、思い通りにいかない試合の流れにフラストレーションが溜まり、そのイライラとした気持ちを発散させていると考えられます。
「思うようにプレーできない」「流れが悪い」「相手の態度に腹が立った」など、理由はさまざまですが、コート上には自分と相手選手、そしてラケットとボールしかない状態で、ストレスの吐け口がラケットしかないので、つい破壊行為に走ってしまうのです。
メンタルコントロールのために破壊する選手も
イライラとした気持ちを抱え込んでいることは大前提として、選手によってはメンタルコントロールのためにラケットを地面に叩きつけて破壊する人もいます。
この場合は、破壊しようと思って叩きつけているのではなく、集中できていない状態を切り替えるために、ラケットを地面に叩きつける行為を合図に集中力を取り戻そうとしているのだそうです。
しかし、ラケットを地面に叩きつけたからといって、必ずしもメンタルが正常に戻るわけではありません。選手によっては、余計にフラストレーションが溜まってしまい、その後の試合により集中できなくなってしまうことも。
コート上の「孤独感」が破壊行為に繋がっている
「ラケットを破壊せずとも、自分で感情をコントロールすべきでは?」という意見もあります。
しかし、テニスというスポーツは、集団スポーツとは異なり、基本的には完全な個人戦です。試合中は大きなコートに自分と相手選手のみが立ち、現状や心理状態を仲間と共有することはほとんどできません。
また、テニスは長時間に及ぶこともあり、集中力と体力、忍耐力など多くのスキルが求められます。この状態は極限状態とも言われるほどです。極限状態で一人で戦い続けることで孤独感が募り、普段は温厚な選手でも感情のコントロールが難しくなるのだと考えられます。
「紳士のスポーツ」テニスでラケット破壊はタブー行為

テニスは「紳士のスポーツ」とも言われています。そんなテニスで大事な道具であるラケットを破壊する行為は、原則としてタブーです。
スポーツマンシップに反する行為だから
テニスラケットを破壊する行為がタブー視されているのは、スポーツマンシップに反する行為だからです。
もともとテニスは、他のスポーツよりもマナーを重んじる傾向にあるため、それゆえにラケットを破壊する行為は、テニスに対して、そして運営側や観客、相手選手に対して失礼な行為であると考えられています。
ルール違反に該当し失格処分になることも
実は、ラケットの破壊行為は、テニスの試合場でルール違反に該当することもあります。
基本的には、1回目は警告で済みますが、2回目以降はポイントの喪失、最悪の場合、ゲーム失格や罰金につながるケースもあります。悪質な場合は、一度で失格になる可能性もあるので、選手としては致命的な行為と言えるでしょう。
自分や相手、パートナーに怪我を負わせる危険も
ラケットを地面に叩きつけることで、反動でラケットが跳ね返り、自分が怪我を負う危険もあります。自分だけでなく、ボールボーイや相手選手、ダブルスの場合はパートナーを危険に晒す恐れもあるため、危険性を考慮してもラケット破壊は控えるべきでしょう。
ラケット破壊は「テニスへの冒涜」も…感情コントロールが鍵に
いかがでしたか。ラケット破壊は「テニスへの冒涜」という声もあります。それほど強くタブー視されている行為です。孤独と戦わなければいけない極限状態で容易ではありませんが、メンタル面のコントロールスキルが重要になるでしょう。









