目次
悪気なく発した冗談が周囲を深く傷つけているかも…

複数人で会話している際、その場を盛り上げるために誰かを貶めて笑いを取ろうと冗談を言う人はいませんか。誰かを傷つけるような冗談は、その場を凍りづかせてしまったり、標的にされた人を気づかぬ間に深く傷つけているかもしれません。
その場では笑顔で取り繕っていたとしても、会話が終わった後に心に深く傷を残し、何気なく発した冗談がトラウマになってしまうケースもあります。
場を和ませるため、盛り上げるために言う冗談は、誰も傷つけない穏やかな笑いのみです。誰かを傷つけてしまう冗談は、冗談ではなう「口撃」になるので気をつけましょう。
絶対に言ってはいけない『冗談』5選

どのような冗談を言うと、相手を傷つける「口撃」になってしまうのでしょうか。ここでは絶対に言ってはいけない『冗談』の内容を紹介します。うっかり会話の中で言わないように十分気をつけてください。
1.容姿に関する言葉
容姿に関する冗談は、それを傷つける言葉だと認識せずに発言してしまう人が後を絶ちません。特に女性は容姿に関する言葉に敏感なので、何気ない言葉が相手の心を傷つけてしまうことも……。
- 「太った?」
- 「老けたね」
- 「相変わらず小さいね」
言った本人は軽口を叩いただけだったり、何気ない会話の糸口にしようとしたのかもしれません。しかし、言われた側はその言葉を引きずり、自分の容姿にコンプレックスを抱く原因になることもあります。
2.生死に関わる言葉
生死に関わる発言を冗談で言うことは絶対にやめましょう。小学生などが軽率に生死に関わる相手を傷つける発言をすることがありますが、これは年齢問わず、絶対に言ってはいけません。
相手を傷つけるだけでなく、相手をひどく不安にさせることもあるので、冗談でなくとも生死に関わる内容は慎重に取り扱いましょう。
3.人格を否定する言葉
相手の人格を否定する言葉は、その人そのものを否定しているように捉えられてしまいます。相手の性格や価値観をバカにしたり見下したりするような発言で場を盛り上げようとする様子は、あまりにも幼稚です。
人格を否定された人は、言った本人が思っている以上に重く捉えてしまったり、心にトラウマを植え付けてしまうことも珍しくありません。自己否定につながる発言なので、冗談であっても人格を否定するような発言は避けてください。
4.生まれ持ったものへの差別的な言葉
その人が生まれ持った努力では変えられないものへと差別的な言葉を冗談として発する行為は、非常に危険です。例えば、性格や世代、家族、生まれた地域などが当てはまります。
「女は〜だから」「男は〜するべきなのに」「この世代は〜だよね」など、努力では変えられない部分を一括りにしてイジる人がいますが、これは当てはまる人々を理不尽に傷つける発言です。
冗談では済まされず、該当する人たちを傷つけ、抑圧することにつながりかねないので、絶対にやめましょう。
5.存在を否定する言葉
友人同士で軽口を叩いていると、「お前なんかどっか行けよ」など、乱暴な言葉遣いで存在を否定するような発言をする人がいます。人によっては冗談として捉えられる人もいるかもしれませんが、全員がそうではありません。
言われた人によっては、「本当に嫌われているのかも」「自分の存在が否定された」と感じ、心に深く傷を負ってしまうこともあります。こうした相手の存在を否定するような言葉は、冗談であっても言うべきではありません。
どんな冗談なら周囲を和ませられるの?

冗談で場を和ませたいのであれば、会話の相手はもちろん、その場にいない人も含めて誰も傷つかないような明るい冗談を使うべきです。
- 周りが共感できる軽い自虐ネタ
- 長所をポジティブに誇張した表現
- 前向きな姿勢を大げさに表す冗談
あまりにも重く感じる自虐ネタは、場を凍らせてしまうので、周りが共感できるような軽い自虐ネタ(「これ苦手なんだよね。この前も〜」など)を会話に入れると、共感性の笑いが生まれやすくなります。
また、相手の長所を褒める際に、少し誇張したポジティブな表現を取り入れると、「そんなことないよ!」と場が和ませることができることも。
このような冗談は、誰を傷つけることもせず、周りが共感しやすく場が明るくなるので、ポジティブなネタを冗談にすることを意識しましょう。
誰も傷つけない場を和ませるような冗談を
いかがでしたか。何気なく発した冗談が誰かを深く傷つけていると、次第に周囲との関係に軋轢が生まれてしまいます。冗談を言うときは、誰も傷つけない場を明るく和ませるような話題を持ち出しましょう。









