若者を狙う『闇バイト』どんな仕事内容が多い?なぜ簡単に請け負ってしまうの?

近年、若者を中心に闇バイトに加担してしまうケースが急増しています。なぜこれほど注意喚起されているのに請け負ってしまうのでしょうか。本記事では、闇バイトの実態や恐ろしさ、注意点などをまとめているので、「自分は関係ない」と思わずにチェックしてください。

若者を狙う『闇バイト』はどこで遭遇するの?

近年、検挙数が急増している『闇バイト』は、主に若者がターゲットにされやすい傾向がみられます。若者を狙う闇バイトは、以下のような場所で遭遇する確率が高いと発表されているので、若い人のみならず、10〜20代のお子さまがいる方も注意してください。

  • SNS
  • 求人サイト
  • コミュニティサイトや掲示板

特に、XやInstagramといったSNSで募集ポストを見かけたり、DMで誘われたりといったケースが急増しています。手軽に応募できてしまうという利便性が闇バイトの増加に拍車をかけているのです。

若者が狙われやすい『闇バイト』の仕事内容とは

若者が狙われやすい闇バイトには、どのような”仕事内容”があるのでしょうか。ここでは、若者が加担させられやすい闇バイトの役割を紹介します。

特殊詐欺の一端を担う役割

最もよく耳にするのは、特殊詐欺でしょう。特殊詐欺の一端を担う役割として、以下のような役目が設定されます。

  • 受け子:被害者から現金やキャッシュカードを受け取る役割
  • 出し子:盗み取ったキャッシュカードを使い、ATMから現金を引き出す役割
  • かけ子:被害者に電話をかけて騙す役割

このように役割を細分化することで、警察が黒幕への足がかりを掴めないように企てられているのです。

違法な物品や現金を運搬する役割

薬物や盗品といった違法な物品や現金を運搬する役割を担う「運び屋」と呼ばれる役目も闇バイトに存在します。

恐ろしいのは、本人に運び屋として加担させられている自覚なく、通常のバイトとして加担してしまっているケースが報告されているということです。

ただのバイトだと思って運搬していたら、その中身が違法薬物だった……というケースもあるので、求人募集は慎重に見極めなければなりません。

犯罪が行われる前に下見する役割

犯罪が行われるターゲットの自宅や現場を事前に下見する役割も存在します。「住人が不在の時間帯を調査する」といった内容や、指定された店舗の指定された時間帯の状況を調べるといった内容で闇バイトが行われるケースが横行しています。

強盗の実行犯

近年、闇バイトの中でも最も恐ろしい犯罪として注意喚起されているのが「強盗」です。店舗や一般の住居に強引に押し入り、物を盗むだけでなく、時には殺人まで犯すという非常に恐ろしい手口が横行しています。

実際に実行犯が逮捕されると、その実行犯は犯罪組織の末端であり、個人情報を握られて脅され、強盗を実行するしかなかったと供述する犯人もいるというから恐ろしいです。

口座や携帯電話を契約して提供する役割

「口座を開設するだけ」「新たに携帯電話を契約し、その端末を提出してください」といった内容の求人募集で闇バイトが成立してしまうケースも増えています。

これは、何も知らない一般の人に口座や携帯電話を契約させ、その口座や携帯電話で犯罪を働くという非常に悪質な手口です。知らぬ間に加担させられ、突然警察が家にやってくるという事件も頻発しているので、怪しい求人募集には応募しないようにしましょう。

注意喚起されているのに請け負う若者が多い理由

連日のようにテレビやSNSで闇バイトに関する注意喚起が流れているのに、なぜ若い人たちは闇バイトに手を染めてしまうのか、と疑問に思う方もいるでしょう。

それは、闇バイトの求人募集情報や誘導する巧みな話術に騙されてしまうからです。一見、わかりにくい募集要項に飛びついてしまい、闇バイトから逃れられなくなり、加担せざるを得なくなる若者が後を絶ちません。

中には、応募の段階で氏名や住所、電話番号、家族構成、マイナンバー情報などを提示しているため、家族を人質に脅されるといったケースも発生しています。

闇バイトの求人募集にみられる特徴

闇バイトに加担しないためには、求人募集の段階で怪しさを見極めることが重要です。

  • アプリやSNS上で個人情報の提示を求められる
  • 記載されている仕事内容が「運ぶだけ」「受け取るだけ」など曖昧
  • 応募できる性別が限定されている
  • 給料が明らかに高額(「即日高額」「〜するだけで◯万円稼げる」などの文言)
  • 「即日即金」「即日払い」など、すぐに給与が支払われることを強調している
  • 「ホワイト案件」など安全であることを強調している
  • 連絡のやり取りがSNSやネット上だけで完結する

上記のような内容が1つでも紛れていた場合、どれほど魅力的な募集案件であっても応募することはやめましょう。また、話が進んでいる段階で「これは怪しい」と思ったら、早めに警察に相談してください。

少しでも怪しいと感じたら応募せずに警察へ通報を

闇バイトは、「自分には関係ない」と思っている人ほど狙われやすい傾向にあります。特にSNSを使った巧みな募集や誘いに乗ってしまうと、実は闇バイトだったというケースが急増しています。少しでも怪しいと感じたら応募せず、警察に通報してください。

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