『AIが発達すると無くなる』と言われている５つの仕事　無くならない職業とは？

AIの発達・普及で人々の職業にも大きな影響が出ている

近年、AIの目覚ましい発達と普及により、我々の生活はとても豊かに、そして便利になりました。しかしその一方で、AIが発達したことにより、将来的に人間が行う業務が奪われる可能性も現実味を帯びています。

実際、2015年に実施された野村総研の調査によると、「日本の労働人口の49%が人工知能やロボットなどで代替可能になる」という試算になったと発表されました。

企業でも続々とAIを導入する会社が増えてきているため、現在ある仕事の中には、将来的に人間の手が必要なくなる仕事も多いと予測されています。

AIの発達により影響を受けやすい仕事の特徴として、単純作業やデータ収集や分析などの簡単なコンピューターシステムが活かせる仕事、人間味を必要としない仕事が該当します。では、どのような仕事がAIの普及により無くなる可能性を指摘されているのでしょうか。

一般事務は、データ入力作業や電話対応、書類作成などのコンピューターシステムを使った単純作業がメインです。こうした作業はAIによって、人間よりも正確に、そしてスピーディーに遂行できるため、一般事務員という仕事は無くなる可能性が高いと言われています。

実際、すでにスキャナーを使用してデータを読み込んだり、電話対応を自動音声に切り替えたりと、人工知能やコンピューターシステムに切り替えている会社も増えています。

AIは情報を収集したり分析したりする作業が得意です。そのため、ライターのように情報を収集し、分析し、文章を作成する仕事は、AIと非常に相性が良く、将来的に人間の手が必要なくなる可能性が指摘されています。

ただし、AIは生身の人間の感情を代替することは難しいため、体験や感情をベースにした記事や折り込んだ考察・分析は、今後ライターの腕とAI進化の行方で変わることが考えられるでしょう。

コンビニやスーパーマーケットのレジ係は、現段階で少しずつ業務内容が減少傾向にあります。レジが自動化されたことにより、皆さんの通っている店舗にセルフレジが導入されているケースも増えているでしょう。

AIシステムの発達により、今後はより人間の手ではなく、正確性の高いレジの全自動化が進む可能性が考えられます。

レジ係だけでなく、フロントスタッフもAI導入によりセルフ化されているところが少しずつ増えているので、将来的に人件費削減のため、仕事が無くなる可能性も否めません。

企業の電話対応を担うコールオペレーターは、すでに自動音声通話に切り替えている部分も増えています。問い合わせへの応答や単純な回答などは、データ収集と分析により、AIが人間の代わりに答えることが可能です。

また、最近では、コールオペレーターの代わりにチャットボットを導入する企業も増えています。こうしたさまざまなツールを活用して代替できてしまうため、コールオペレーターの業務は少しずつ減少していく可能性が高いでしょう。

運転士こそ人の技術が必要なのでは、と考える人もいるかもしれません。しかし、実際に自動運転技術が電車に使われている路線も登場しているため、今後は人口減少に伴い、運転士も自動運転化される可能性が見えてきました。

最近では、バスやトラックといった分野でも自動運転技術の研究や試験的な走行が行われています。今後は電車だけでなく、さまざまな運転士の代わりに自動運転システムが導入されることが考えられます。

AIの発達によって、人の仕事が奪われてしまう可能性が指摘されている一方で、AIの影響を受けにくく、将来的にも無くならないだろうと予想されている職業もあります。

上記のような携わる側が人間である必要性の高い職業が影響を受けにくいと言われています。

人の心や育成、治療に関わる職業だったり、情報技術や人工知能システムを活用する側であるITエンジニア、人間が主体となって取り組むことに意味があるスポーツ選手や芸術家などは、AIがどれほど発達したとしても求められる職業と言えるでしょう。

今後、ますますAI技術の発達が進むと予測される現代において、AIに関する知識やスキルを習得することは非常に重要です。「無くなるかも」と言われる職業でも、AIスキルを活かせば自分の輝ける場所を確保できるので、ぜひ今からAIに関する知識を学んでいきましょう。