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フードコートは「みんなで回す」食事スペース

フードコートは、いろいろなお店の料理を同じ場所で食べられる便利なスペースです。レストランのように席へ案内されるわけではなく、席探しも片付けも基本はセルフになります。
そのぶん自由に見えますが、利用者の動きひとつで混雑感が変わりやすい場所でもあります。ひとりの小さな行動が、周りの「座れない」「使いにくい」につながることは意外と多いです。
フードコートでやってはいけないNG行動6選

ここからは、フードコートで「よく見かけるけれど、実は困らせやすい行動」を整理します。迷ったときは、次の3つから外れていないかを見ておくと判断しやすくなります。
- 席を必要以上に占有しない
- 汚れやゴミを残さない
- 禁止されていることをしない
1. 食事が終わっても席に居座り続ける
フードコートが混み始めるのは、だいたい昼どきや夕方です。席を探す人が増える時間帯に、食べ終わっているのに席でスマートフォンを見続けたり、長いおしゃべりを続けたりすると、席が空きません。
本人は「ちょっと休憩しているだけ」でも、席を探している側からすると、トレーを持ったまま立ち尽くすことになります。
居座りは、行為そのものより混雑時に席の回転を止めやすい点が問題になりやすいところです。
2. 分かりにくい席取りをする
席を確保したい気持ちは分かりますが、置き方が分かりにくいと周りが困ります。
たとえば飲みかけのペットボトルや紙コップを置いてある席は、席取りなのか置き忘れなのか判断がつきません。「空いているのに誰も座らない席」が増えると、実際の席数以上に混雑して見えます。
席取りは席を取ること自体より、周囲を迷わせることがトラブルの火種になりがちです。
3. 何も頼まずに席だけを利用する
フードコートは「そこで買ったものを食べる場所」として作られていることが多いです。
だからこそ、何も注文しないまま席を使い続けると、周囲の目が気まずくなりやすいポイントになります。休憩だけの利用を認めている施設もありますが、混雑時に席を占有している状態が続くと、食事を買った人が座れません。
「注文していないのに座っている」状況は、誤解や摩擦を生みやすいと考えておくと安心です。
4. ゴミや食器を放置したまま立ち去る
フードコートは、食事が終わったら食器を返却口へ戻し、ゴミはゴミ箱へ捨てるのが基本です。
ここを省くと、次に座る人がテーブルを使えなかったり、テーブルの汚れが残って不快に感じたりします。片付けが追いつかない状態が続くと、空席があっても座りづらくなります。
結果として「席が足りない」感覚が強くなり、混雑が余計にストレスになります。置きっぱなしは、次の人の時間も気分も止めてしまう行動です。
5. 大声や走り回りなど、安全を損なう行動
フードコートはにぎやかな場所でも、声が大きくなりすぎると周りの食事の邪魔になりやすいです。
さらに注意したいのが、通路で走る、急に立ち上がる、スマートフォンを見ながら歩くといった動きです。フードコートでは、料理や飲み物を持って歩く人が多くいます。ぶつかれば、こぼれて服が汚れたり、熱いものだと危なかったりします。
「ぶつからない前提」で人が動いている場所だと考えると、行動の優先順位が変わってきます。
6. ルールで禁止されている飲食物を持ち込む
フードコートへの持ち込みは、多くの施設で制限されています。外で買った食べ物を持ち込むと、フードコート内の店舗の利用を前提にした運営から外れてしまうためです。
ただし、離乳食やアレルギー対応の食事など、事情があって例外が認められるケースもあります。大切なのは「自由に持ち込める」と思い込まないことです。
入口付近やフードコート内の掲示に書かれている内容が、その施設でのルールになります。
フードコートで迷いやすい「ルール」と「マナー」

フードコートでは、何がルールで何がマナーなのか、境目が分かりにくいことがあります。
持ち込みのように施設が禁止を明確にしているものもあれば、居座りのように「状況次第で迷惑になりやすい」ものもあります。
ここが混ざると、本人は普通のつもりでも周りは不快に感じ、すれ違いが起きやすくなります。
掲示に書かれていることは「ルール」
持ち込み禁止や喫煙禁止など、施設が掲示で示している禁止事項はルールです。書かれている以上、知らなかったで通りにくく、注意される対象になりやすい点は押さえておきたいところです。
周りが困るかどうかで変わるのが「マナー」
居座りや分かりにくい席取り、荷物で席をふさぐ行動は、禁止と書かれていなくても周囲を困らせやすいものです。
フードコートは人の出入りが多いので、混雑しているときほど影響が大きくなります。周囲の状況に合わせて少し譲るだけで、摩擦が起きにくくなります。
まとめ

フードコートは、気軽に使えるぶん「少しだけならいいか」が積み重なりやすい場所です。居座りや分かりにくい席取りは、席数そのものを減らしてしまい、結果的に自分も落ち着けなくなります。
片付けをしないと、次の人が座れず、混雑が余計にストレスになります。大声や走り回りは事故につながりやすく、持ち込みは施設のルールに触れることがあります。
迷ったときは「席を減らさない」「汚れを残さない」「禁止に触れない」の3つを基準にすると、気まずさもトラブルも避けやすくなります。









