目次
洗濯物にシワができてしまう理由
洗濯物がシワになる理由を知ることで、適切な対策ができます。原因を知って、毎日の洗濯の悩みを減らしましょう。
- 脱水時間が長すぎる
- 洗濯物を濡れたまま長時間放置する
- 洗濯機に詰め込みすぎる
- 洗濯物が絡まった状態で脱水される
- シワを伸ばさずに干す
- 素材の特性でシワになりやすい
シワを防ぐためには、これらの原因を避けることが大切です。毎日の洗濯習慣を少し見直すだけで、シワの悩みはかなり減ります。
洗濯物のシワをきれいにする方法9つ
洗濯物のシワは、アイロンがなくても簡単な工夫で伸ばすことができます。特別な道具がなくても実践できる方法を中心に紹介しますので、参考にしてください。
①干す前にしっかり振って伸ばす
洗濯物が脱水されると、生地が圧縮されシワがつきます。そのシワは、脱水後にすぐに衣類を振りさばくことで解消されます。水分を含んだ状態で振ると繊維が伸びやすいため、大きなシワもある程度伸ばせます。
干す前にやるべき動作は次の通りです。
- 1. 肩やウエスト部分を持って数回大きく振る
- 2. 目立つシワを手で軽く叩いて整える
②脱水時間を短く設定する
脱水時間が長いと洗濯物は強く圧縮され、シワが深く固定されてしまいます。短めに設定することで、洗濯物の水分の重みがシワを自然に伸ばしてくれます。
脱水のポイントは以下の通りです。
- 綿・麻は1分以内を目安に脱水する
- デリケートな衣類は15〜30秒程度で十分
- 洗濯物が多いときは、シワが気になる衣類を先に短く脱水し、残りを通常通り脱水する
③浴室の蒸気を使って伸ばす
お風呂の蒸気を利用すれば、アイロンなしで簡単にシワが伸ばせます。蒸気が繊維を柔らかくし、生地が自然に元の状態に戻りやすくなります。
やり方は簡単です。
- 1. 入浴後の蒸気が充満した浴室を使う
- 2. 換気扇を切り、水滴が直接かからない場所に洗濯物を吊るす
- 3. そのまま15〜30分ほど置く
④シワ取りスプレーを使う
市販のシワ取りスプレーは、手軽にシワを伸ばせる便利アイテムです。スプレーに含まれる成分が繊維に浸透して繊維の動きを滑らかにし、シワが伸びやすくなります。
使い方のポイントは次の通りです。
- シワが気になる箇所にまんべんなくスプレーする
- 軽く手で引っ張りながら形を整える
- 自然乾燥か、ドライヤーの弱い風で乾かす
※衣類によって使えない素材もあるので、表示をよく確認しましょう。
⑤乾燥機に氷を入れてスチーム効果を利用する
裏技的な方法ですが、乾燥機に氷を入れて回すことで、即席のスチーム効果を得られます。氷が溶けるときに発生する蒸気が繊維をゆるめ、シワを伸ばします。
やり方は次の通りです。
- 1. 乾燥機にシワが気になる洗濯物と氷を2〜3個入れる
- 2. 高温設定で10〜15分程度回す
ただし、これは軽いシワ向けの方法なので、深いシワはほかの方法を試してください。
⑥霧吹きとドライヤーで手軽にシワ伸ばし
アイロンがない場合でも、自宅にある霧吹きとドライヤーを活用することでシワを伸ばすことが可能です。衣類に直接水分を与えることで繊維が柔らかくなり、シワが伸びやすくなります。また、温風と冷風の併用により形状が固定され、シワが戻りにくくなります。
方法は次の通りです。
- 1. シワが目立つ部分に霧吹きで軽く水を吹きかける
- 2. シワを手で伸ばしながらドライヤーの温風をあてる
- 3. 最後にドライヤーの冷風を当てて仕上げる
⑦厚手のハンガーや洗濯ネットでシワ予防
干すときのハンガーの選び方や洗濯ネットの使い方にも、シワ予防効果があります。洗濯物の生地への負担を軽減し、型崩れやシワがつくのを防ぎます。
ポイントは以下の通りです。
- シャツやジャケットには厚みがあるハンガーを使い、肩部分の型崩れを防ぐ
- 洗濯ネットは衣類1枚につき1つ使用し、軽く畳んでから入れる
- ズボンやスカートはピンチ付きのハンガーで吊るして干す
⑧柔軟剤を使ってシワを予防する
柔軟剤には繊維同士の絡まりを防ぎ、シワがつきにくくなる効果があります。洗濯時に柔軟剤を加えるだけで、乾燥後のシワが軽減できます。
柔軟剤使用時のコツは以下の通りです。
- パッケージ記載の使用量を必ず守る
- 衣類を入れすぎず、洗濯槽の7~8割程度の量に抑える
柔軟剤の入れすぎは吸水性を低下させる原因となるため注意しましょう。
⑨素材に応じたシワの予防と対策
衣類の素材ごとにシワの原因や対策方法は異なります。素材の特徴に応じた対策をすることで、洗濯後の仕上がりが格段に向上します。
素材別の注意点を以下に示します。
- 綿・麻:脱水時間を短く設定し、干すときに重みを利用してシワを伸ばす
- ポリエステル・ナイロン:比較的シワになりにくいため、短時間の脱水で十分
- ウール:アイロンを使う際は低〜中温スチームが有効。スチームを当てると簡単に回復する
- シルク:洗濯表示を必ず確認し、低温のアイロンを当て布の上から使用する
衣類の素材に合わせた工夫をすることで、日々の洗濯がぐっと楽になります。
まとめ
洗濯物のシワは、衣類を適切に扱う習慣を身につけるだけで予防できることがほとんどです。また、毎回アイロンをかける手間を省きたい人には、「形状記憶素材」や「シワになりにくい加工が施された衣類」を選ぶのも効果的です。
洗濯だけでなく衣類の選び方にも気を配れば、より手軽にきれいな状態を保つことができます。ぜひ実践してみてください。