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そもそも光触媒って?意味はあるの?
光触媒は、光を吸収する事で化学反応を促す物質のことです。光は太陽の光でもいいし、室内電球の光でも効果を発揮します。
そのため、光触媒は主に塗料に混ぜて屋内外どちらでも使用することが可能です。タイルや家の壁、または観葉植物に使います。光触媒を塗る意味は一口にいうと「空気を浄化する」ことです。
例えば、光触媒の塗られた壁やタイルに光が当たることで、その表面で化学反応を起こした光触媒が酸化作用を起こします。光触媒の量や大きさにもよりますが、化学反応を起こした光触媒の周辺の空気中にある有害な物質や細菌を浄化してくれるのです。
光触媒の原理は紫外線がエネルギー源!
光触媒はなぜ空気の環境を整える力があるのでしょう?そのプロセスをざっくりと説明します。光触媒が効果を発揮するには「紫外線」が必要です。なので、より高い効果を期待するなら、日当たりの良い場所に光触媒を設置するのが好ましいでしょう。
光触媒が周りの空気を浄化できるのはズバリ「自分の身を安定させるために、有害物質を破壊する」この為です!光触媒は紫外線を吸収することにより、表面の電子が無くなってしまいます。
無くなった電子を補おうと、近くにある空気中・水中に含まれる有害物質や有機物の電子(細胞に近い)を奪うのです。そして、電子(細胞)を奪われた有害物質や有機物などはバラバラに分解されてそのまま水分や二酸化炭素となって霧散します。
これが、光触媒が空気を浄化するという原理。光触媒が自身の為に有害物質を破壊するのは、失った電子を取り戻すためにそこら中の物質から必要な物を奪って、結果的にそれが環境の浄化になっているということですね。
光触媒を使ったフェイクグリーンとは
家に観葉植物を置くのであれば、どうせなら光触媒の塗ってある「フェイクグリーン」はいかがですか?光触媒のフェイクグリーンなら家のどこにでも設置できてその効果を得られることができます。
壁やタイルと違って、好きな場所に移動ができるのでベストなポジションを選べるでしょう。最近のフェイクグリーンは「本物か!」と見間違えられるほどにリアルな仕上がりなので、部屋のインテリアを崩す心配もありません。
光触媒の主な効果
光触媒の効果は主に5つあります!それぞれ、お部屋や家にどんな恩恵をもたらしてくれるのでしょうか。それではご覧ください。
抗菌作用
家の中には雑菌や細菌が溜まりやすい環境ってありますよね?トイレやお風呂、キッチンなどジメジメした場所などがそうです。雑菌や細菌はカビや嫌なにおいの元となり家を不衛生な状態にしてしまいます。
しかし、光触媒なら周辺の雑菌や細菌を破壊してくれます。それを活用してキッチンやトイレの壁に光触媒を塗装するかフェイクグリーンを近くに置きましょう。また、室内干しする場合は洗濯物を光触媒の近くに干して置けば生乾きによるにおいを防ぐことができます。
消臭作用
私たちの身近には「嫌な臭いの元」がたくさんありますよね。タバコの臭いや生ごみの臭い、もしくは雨で洗濯物を部屋に干した時の「部屋干し臭」。これらの悩みも、光触媒なら解決してくれます。
光触媒を、室内のカーテンや壁紙などに塗りつけると有効でしょう。もちろん光触媒のフェイクグリーンを臭いの元となる場所付近に置くだけでも効果は期待できます!
大気中の空気を綺麗にする
自動車からでる排気ガスや工場からでる煙など、煙に含まれる有害な物質を浄化してくれます。実際に、道路と建物が面した場所には光触媒を使用した遮音壁や工場内部に使われていることも。
ご自宅の場合は光触媒を壁に直接塗装したり、光触媒の塗られたコンクリートを外壁に使用するのがおすすめです。後でも説明しますが、光触媒には汚れ防止機能もあります。なので、外壁に取り付ければ清掃も楽になるでしょう。
浄水効果
光触媒を水道水の近くに設置すれば、水道水に含まれる有害な物質を除去してくれます。空気中だけではなく、水中にも有効というのが驚きですよね。日本の水道水は世界的に見てもとってもきれいで飲むこともできると定評があります。
しかし、住んでいる場所の近くに工場などがある場合は、水道水を飲むことはおすすめしません。なぜなら、工場からでる有害物質がそのまま家庭用の水道に混入してしまうからです。人に与える症状はめまいや、吐き気、頭痛などを引き起こします。
更に有害物質の中には発がんリスクがある成分も!実は浄水器を使用していても微量に有害物質が含まれることがあります。危険な量ではありませんが、光触媒を近くに用意しておけば浄水されて更に安心して飲むことができるでしょう。
汚れ防止
「家の窓がすぐ汚れてしまう…」家の前に車がたくさん通るとか、山や森が近いとか、または隣国から飛来する黄砂が当たる地域など、様々な理由で家の窓や外壁が汚れてしまいます。
ですが、汚れる本当の原因は「油分」というのをご存知ですか?窓の油に砂や埃が引っ付くことで、汚れが溜まっていきます。しかしここでも光触媒は活躍!光触媒が分解・破壊できるのは空気中・水中の有害物質や有機物だけではありません。
窓に付着した「油分」も分解できます。油分がつく場所と言えば窓だけではありませんよね?キッチン周りはお料理に使用した油がそこら中に飛び跳ねています。光触媒で油を分解すれば清掃も楽ちんになるはずです。
光触媒のデメリット
家の中も外もキレイにしてくれる光触媒!生活の頼れるアイテムですが、意外なデメリットや落とし穴もあります。
費用が高め
光触媒を使う上で一番気になるポイントが「費用がかかること」です。他の塗料と違って金額は1.5~2倍以上の金額がかかります。例えば、安価で汚れにくいシリコン塗料は1平方メートルで2,000円前後です。そして、耐久性が高く長持ちするフッ素塗料は1平方メートルで3,500円。
対して、光触媒塗料は1平方メートルでなんと5,000円します!ちなみに1平方メートルとは縦と横1mずつの正方形です。
ただし、光触媒を使用したフェイクグリーンなら金額はピンキリです。同じ大きさの普通のフェイクグリーンと光触媒フェイクグリーンでも見た目を気にしなければほとんど金額に差はでません。
紫外線が無ければ効果は期待できない
光触媒のメリットは、紫外線がなければ発揮できません。なので、せっかく光触媒を塗装した壁も日当たりが良くなければ効果はありませんし、そもそも曇りや雨が続くと意味がないのです。
費用が高くとも光触媒を選ぶのは、他の塗装に比べても高性能だからですよね?しかし、年間を通して雨や曇りが多い地域や日当たりの悪い立地だと無駄に費用対効果が期待できません。かえって高くついてしまうでしょう。
光触媒の効果が期待できる観葉植物3選
光触媒の塗装はリスクが大きい!という方には光触媒を施したフェイクグリーン(観葉植物)がおすすめです。部屋の雰囲気や個人の好みもあると思いますが、「これならどんな部屋もおしゃれに飾れる!」というこだわりのフェイクグリーンを揃えたのでぜひご参考ください!
エンゼルの涙
可愛らしい小鉢に植えられた色鮮やかなお花です。10種類のカラーやデザインがありますが、今回紹介するのはピンクと緑が入り混じる比較的シンプルな見た目の「エンゼルの涙」です。
派手すぎない色なので、ほとんどのお部屋にマッチできると思います。まるで生きた植物、本物とほとんど見分けがつきません。値段は1,000円前後ですがそれにしては高いクオリティを発揮していますね。
胡蝶蘭
胡蝶蘭は名前の通り、蝶が羽を開いているような優雅で目を奪われるほどの色彩が人気のお花です。お祝い事やなどにもよく選ばれるのをよく見かけますよね。
できることならずっと飾っておきたいけれど寿命も短いのが残念なポイント。しかも蘭はお手入れが難しく、気温の変化などですぐに枯れてしまいます。なので、プレゼントとして渡したくても躊躇するお花です。
しかし、このフェイクの胡蝶蘭なら枯れることもなく、光触媒のおかげで家を清潔に保つこともできます。色が派手なので、殺風景になりがちなキッチンや玄関に置くとよいでしょう。
ウンベラータ
お部屋に飾る観葉植物と言えば「ウンベラータ」は外せませんよね。ハートの様に可愛らしく広がる葉っぱ、躍動感のある木の形のウンベラータはシンプルな見た目ながらもどこか芸術的なデザイン。誰からも愛される人気の観葉植物です。
高さが80cmから1m80cmまで選べるので、置きたい場所によって大きさを変えるといいでしょう。小さい80cmサイズなら、どこにおいても違和感がありません。
「光触媒の効果を活用したい場所があるけど、どのフェイクグリーンを置けばいいのか悩む」という人はウンベラータの小さめサイズがおすすめです。
さいごに
以上が光触媒の意味と効果、意外なデメリット面とおすすめの光触媒フェイクグリーンでした。
光触媒はまだ世の中に出て間もないアイテムです。出回っていない分その効果や効能はあまり知られておらず、活用している人も少ないかもしれません。
しかし、光触媒の威力はかなりの高性能です。なにせ「置くだけで」「塗るだけで」周りの空気や水分をキレイにしてくれるのですから。まさに天然の空気洗浄機と言えるでしょう。費用の高さや紫外線が無ければ力が発揮できないという2点は正直気になりますよね。
しかし、光触媒は研究によると20年もの長い期間使用し続けられるという結果がでています。効果も合わせて考えれば十分使用する価値はあるでしょう。
それでも「効果がわからないからためらう」という人は、光触媒を使用したフェイクグリーンを使ってみてはいかがですか?探せば価格がお安いモノのもありますし、非常に精工な作りなので家の雰囲気を彩るのに一役買ってくれますよ!