冷蔵庫のドアポケットに入れてはいけない食品5つ…あの食材は実はNG!

冷蔵庫のドアポケットに食品を入れていませんか?実は食品を傷ませる原因になることもあります。入れてはいけない食品と、その理由や正しい保存場所を詳しく解説します

冷蔵庫のドアポケットが食品に向いていない理由とは?

冷蔵庫のドアポケットは使いやすく、よく取り出す食品をつい入れてしまいます。しかし、この場所は冷蔵庫の中でもっとも温度が不安定で、食品を傷ませやすい環境です。

ドアを開け閉めするたびに外気が入り込み、温度が上がりやすくなります。また、開閉の際の振動も加わるため、振動に弱い食品には悪影響を及ぼします。

何気なく置いていた食品が、実は傷んでいたということにならないよう注意が必要です。

冷蔵庫のドアポケットに入れてはいけない食品

普段何気なくドアポケットに入れてしまう食品の中には、この場所にまったく向いていないものがあります。入れるとどうなってしまうのか、その理由を具体的に解説していきます。

①卵

卵はドアポケットに収納する専用ケースがついていることもあり、つい置いてしまいがちです。しかし、ドアポケットは卵を保管するには適していません。

卵の殻は非常に薄く、ドアの開閉時に振動で見えないほどの細かなヒビが入りやすくなります。また、ドア付近は温度が上がりやすいため、卵の内部で菌が繁殖する可能性があります。

特にサルモネラ菌が侵入すると食中毒の危険性も高まります。卵は買ってきたパックのまま、冷蔵庫内の棚の奥側に入れて保存しましょう。

②牛乳・ヨーグルト・生クリーム

牛乳やヨーグルト、生クリームといった乳製品もドアポケットでの保存は避けるべき食品です。

ドアを頻繁に開閉すると、その都度外気が入り込み、乳製品が急激な温度変化にさらされます。この温度変化が乳製品を傷ませ、味が変わったり、乳脂肪分が分離したりする原因になります。

特に生クリームは振動にも弱く、ドアの振動で中身がホイップされてしまい、品質が落ちる可能性があります。乳製品を美味しく安全に保つには、冷蔵室の奥やチルド室といった温度変化が少ない場所に収納するのが理想です。

③肉や魚などの生鮮食品

生の肉や魚などの生鮮食品は鮮度が命です。これらの食品をドアポケットに置いてしまうと、温度が高めで不安定な環境のため傷みやすくなり、雑菌が増殖しやすくなります。

また、生鮮食品は温度が少しでも上がると一気に品質が劣化します。傷んだ肉や魚を食べると食中毒を起こす危険性があります。生鮮食品は鮮度を保つために、常に温度が低く安定しているチルド室や冷蔵室の奥側の冷気がよく当たる場所に置きましょう。

④豆腐や納豆などの大豆食品

豆腐や納豆などの大豆製品も、ドアポケットには向きません。これらは温度変化にとても敏感で、ドアの開閉で庫内の温度が上がったり下がったりすると、品質が大きく落ちてしまいます。

豆腐は特に傷みが早く、温度が安定しないと水分が抜け、風味が落ちて食感も悪くなります。納豆は温度が上がることで発酵が進みすぎ、独特の臭いが強くなったり、粘りが弱まったりします。

品質と味を守るためには、温度が安定している冷蔵庫内の棚やチルド室に置きましょう。

⑤炭酸飲料

炭酸飲料は冷やすためにドアポケットに入れることがありますが、これもNGです。

炭酸飲料は振動や温度変化で炭酸ガスが抜けやすく、ドアの開閉による振動や温度上昇の影響を強く受けます。炭酸が抜けると特有の爽快感が失われ、味も薄くなります。

また、温度変化で飲料の容器内の圧力が高まり、開けた瞬間に吹き出してしまう恐れもあります。炭酸飲料の美味しさを保つためには、冷蔵庫内の棚に立てて置くことが望ましいです。

ドアポケットにはどんな食品を入れるのが正しい?

ここまで、ドアポケットに向いていない食品を紹介してきましたが、では実際にドアポケットには何を入れればいいのでしょうか。ドアポケットの特性に合った食品を選んで収納すると、食品の劣化を防ぎ、使い勝手も良くなります。

ドレッシングやマヨネーズなどの調味料

ドレッシングやマヨネーズ、ケチャップなどの調味料は温度変化に比較的強いため、ドアポケットに適しています。

特にマヨネーズは冷やしすぎると分離してしまうことがあるため、ドアポケットの適度な温度環境がむしろ最適です。これらの調味料は頻繁に使うので、取り出しやすいドアポケットに置いておくと非常に便利です。

ジャムやピクルスなどの瓶詰め食品

ジャムやピクルスなどの瓶詰め食品も、ドアポケットの温度環境でも十分に品質を保つことができます。もともと保存性が高く、瓶で密閉されているので温度の変化や振動に強いためです。

よく使うジャムやピクルスをドアポケットに入れると、朝食の準備や料理の際にサッと取り出せて便利です。

まとめ

冷蔵庫のドアポケットは便利なようで、食品を傷めることもあるため注意が必要です。食材をムダにしないためにも、定期的にドアポケットの中身を見直してみることをおすすめします。

食品は買ってきた時が一番新鮮ですが、どこに保存するかで鮮度をキープできる期間は大きく変わります。冷蔵庫内の整理や使い方ひとつで、日々の食卓がより安全で豊かになることを覚えておきましょう。

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