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重曹を使った掃除方法
換気扇フィルター
換気扇のフィルターを外したら粉末の重曹をたっぷりと振りかけて2時間程度そのまま放置します。重曹が油を吸着していくため、放置時間の間にも時々フィルターをひっくり返し、重曹が足りない部分には追加で振りかけるとさらに効果的です。
2時間程度放置したら、古歯ブラシなどを使って軽くこすって、ぬるま湯で洗い流し、乾いたら元の位置に戻します。油汚れが頑固な場合は重曹の振りかける⇒時間を置く⇒古歯ブラシでこするという工程を何度か繰り返してみて下さい。
五徳
五徳がつかる鍋に水を張り五徳を入れます。さらに重曹小さじ2杯程度を入れて火にかけます。10分ほど煮込んだらお湯が冷めるまでそのまま放置しておきます。お湯が冷めたら五徳を取り出してスポンジなどで汚れを落とします。
電子レンジ
コップ1杯に重曹大さじ1杯を混ぜて、ラップをかけずに電子レンジで3~5分加熱します。加熱後は扉を開けずに20分ほど放置して、水蒸気と重曹で汚れをふやかしていきます。キッチンペーパーや古布に重曹を入れた水をつけて絞ったら庫内を拭き、最後は乾拭きで仕上げます。
浴室内のカビ取り
重曹1カップと水100mlをよく混ぜて重曹ペーストを作ります。古歯ブラシなどに重曹ペーストをつけてカビ部分をこすっていきます。
タイル目地などの表面のカビは重曹の研磨作用で落とせます。汚れが落ちたら流水で洗い流して、最後は乾いた布でしっかりと水分を拭き取り乾拭きで仕上げます。
この方法で落ちない汚れには、重曹と過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)とぬるま湯を2:2:1の割合で混ぜ10分ほどなじませたペーストを用意します。頑固なカビ部分に塗りラップを貼りつけ3~4時間パックをしてから洗い流してみましょう。
洗濯槽の掃除
45度以上のお湯を洗濯槽の満水のところまで溜めて1カップの重曹を入れます。汚れがひどい時は少し多めに入れても良いでしょう。重曹を投入した後は標準の洗いコースで洗濯機を回し、5時間くらいしたら汚れが浮いてくるので除去します。
再び洗濯機を回しすすぎから脱水まで行い、最後は洗濯槽を完全に乾かします。重曹が最も効果を発揮する45度以上のお湯を使うようにしましょう。
カーペットの掃除
カーペットの汚れや臭いにも重曹は有効です。カーペットに重曹を粉のまま薄くまきます。特に臭いが気になる箇所には重点的にまきましょう。2、3時間そのまま放置して重曹をカーペットに馴染ませまたら、掃除機でいつも通り掃除をして重曹を吸い取ってください。
トイレの掃除
トイレの黒カビやぬめりの酸性汚れには重曹水スプレーが効果的です。便器内の掃除には、重曹水スプレーをふきかけてから数分そのまま放置してからトイレブラシで全体を磨いて下さい。まめに行うことでいつでもピカピカな便器を保つことができます。
重曹の作り方と使い方
粉のまま
もっとも簡単に使え、研磨効果も発揮できる使い方です。汚れに直接振りかけスポンジでこすり洗いが可能です。また水に濡らせないものに直接ふりかけて消臭をすることもできます。
重曹水
スプレー容器に重曹水を作っておくとちょっとした掃除に大活躍です。スプレーボトルに水200~500mlを入れて小さじ2杯程度の重曹をよく混ぜ合わせます。濃度は掃除の汚れ具合によって調整してください。汚れに直接スプレーして使いますが、乾くと重曹の白い粉が残ることがあるため、最後は水ぶきや流水で洗い流して乾拭きで仕上げることをおすすめします。
重曹ペースト
重曹と水を2:1または3:1の割合で混ぜてペーストを作りますが、場所や用途によって水の量で硬さを調節します。壁面の汚れや、重曹を吸着させて汚れを落としたい場所に適しています。汚れの密着度も高まりクレンザーのように使えます。
重曹で掃除をする時の注意点
- アルミ鍋などに使うとアルミニウムと反応して変色させてしまいます。
- 重曹は水に溶けにくく硬い粒子のため、大理石やクリスタル、漆器などに使うと傷がつくことがあります。
- 畳やゴザ、木に使うと黄色く変色することがあります。
- ワックスが塗られたフローリングではワックスを剥がしてしまうこともあります。
- 弱アルカリ性のため、肌が弱い人はゴム手袋を使って掃除をしないと手肌が荒れてしまうことがあります。
重曹の活用方法
下駄箱の消臭
ジャムやコーヒーの空き瓶など口が広い入れ物を用意して、中に重曹を入れ下駄箱の中に置きます。重曹の消臭効果で下駄箱の中のイヤな臭いが消臭できます。3か月くらいを目安に交換してください。重曹と一緒にお好きな香りのアロマを数滴たらすと芳香作用も出るのでおすすめです。
入浴剤
重曹には皮脂汚れを洗い流し、粒子にはスクラブ効果もあると言われています。浴槽に重曹をひとつまみほど入れて入浴すると、古い角質を落として肌がツルツルとなり体臭予防にもなります。重曹と一緒にクエン酸も入れると、発泡効果でシュワシュワと泡の出る炭酸風呂にもなります。
かかとケア
大さじ1杯の重曹にオリーブオイルまたは水を同量入れてペースト状に混ぜ合わせたものを、かかとに塗ってください。優しくマッサージをした後にぬるま湯で洗い流すと、重曹の粒子が優しい研磨剤となりガサガサしているかかとが柔らかくなります。
また4リットルのお湯に大さじ3杯の重曹を入れた重曹水の足湯もかかとのケアにおすすめです。毎日行うと肌に負担がかかることもありますので、肌の様子を見ながら行いケアのし過ぎには気を付けて下さい。
歯磨きや口臭予防
重曹は歯垢による酸を中和して腐食を抑えるため、歯石がたまりにくく口臭を防ぐことが出来ます。重曹を歯ブラシに付けて歯磨きをしたり、水100㏄に小さじ1杯の重曹をいれた重曹水でうがいをすると口臭予防にもなります。
犬のドライシャワー
犬の体臭予防として粉末のまま振りかけて、毛に擦りこむように揉んでください。その後はブラッシングなどでキレイにふるい落とします。
または水500mlに小さじ1杯の重曹を入れてよく混ぜたスプレーを作ります。汚れや臭いが気になる部分に重点的にスプレーをして濡れたタオルなどで優しく拭いてあげると汚れも気になる臭いにも効果的です。
重曹とは
重曹は「炭酸水素ナトリウム」で重炭酸やベーキングソーダとも呼ばれています。アルカリ性の性質を持っているため、油脂を乳化してタンパク質を分解する働きや、酸性の物が持っている臭いを吸着する働きがあります。
クレンザーを使うと傷つけてしまう素材でも重曹の柔らかすぎず硬すぎない硬度と研磨効果で汚れを落とすことができるなどさまざまな効果があります。
医療用、食用、工業用と大きく分けると3つに分類できます。医療用の重曹は点滴や火傷の治療、胃薬などに用いられ、食用の重曹はお菓子作りの時の膨らまし粉や食材を柔らかくするために使うことが出来ます。
家庭での掃除には工業用を使うのがよいでしょう。食用の重曹は肌に触れても安心して使えるため、入浴剤や化粧水を作る材料として使うこともできます。
最後に
色々活用できる便利な重曹ですが、湿気を吸収しやすいため密閉して保存をしておかないと固まりやすい性質があります。袋のまま保存する時は空気を抜いて、袋のチャックをしっかりと閉めて直射日光を避けた場所で保管しましょう。密閉できる保存容器に移し替えておくことのもおすすめです。