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パイナップルを選ぶ時のポイント
スーパーや果物店に並んでいるパイナップルはどれも同じに見えますが、実際には鮮度や甘さに大きな差があります。
パイナップルは収穫後に熟成しないため、買った時点で食べ頃のものを選ばなければなりません。そのため、おいしくないパイナップルを避ける方法を知っておくことが大切です。店頭で簡単に見分けるためには、いくつかのポイントがあります。
買ってはいけないパイナップルの特徴
買ってはいけないパイナップルには、いくつかの共通した特徴があります。実際に店頭で見分ける際に役立つポイントを紹介します。
① 葉がしおれている・茶色く変色している
パイナップルの葉は鮮度を判断する重要なポイントです。葉がしおれている、茶色く変色している場合、収穫から時間が経っている可能性が高くなります。
葉が鮮やかな濃い緑色でピンと張りがあるものは、光合成が活発で新鮮な証拠です。また、軽く葉を引いてみて数枚がまとめて簡単に抜けるような場合は、鮮度が落ちているので避けましょう。
② お尻の部分にカビが生えている
パイナップルは底の部分から傷み始めることが多いため、底をよく確認する必要があります。底に白や緑色のふわふわした綿状のカビが生えている場合、内部まで腐敗が進んでいる恐れがあります。
パイナップルの底に見える白い粉状の物質(ブルーム)は天然のもので問題ありませんが、綿状のカビと混同しないよう注意しましょう。カビは見える部分だけ削っても内部まで広がっていることが多いため、避けるのが安全です。
③ 軽くてスカスカしている
パイナップルを手に持った時、見た目よりも軽く感じる場合は、果肉に果汁が十分に詰まっていない可能性が高いです。パイナップルは果汁の多さが甘さやジューシーさに大きく影響します。
同じサイズのパイナップルを手に持って比較し、より重みを感じるものを選ぶのが良いでしょう。軽いパイナップルは乾燥していて甘みが少ないため、避けるのが無難です。
④ 押すと簡単につぶれるほど柔らかい
パイナップルを手に持って軽く押した時に、簡単につぶれてしまうほど柔らかい場合は要注意です。これは収穫からかなり時間が経過し、過熟状態にある証拠です。
過熟したパイナップルは果肉が傷んでいるだけでなく、酸っぱい発酵臭がすることもあり、味が著しく落ちてしまいます。反対に、押しても全くへこまないほど硬すぎる場合も未熟な状態なので、避けましょう。
⑤ 酸っぱい臭いや発酵臭がする
完熟したパイナップルは底の部分から甘い香りが漂いますが、鼻を近づけた時にツンと酸っぱい臭いや発酵したようなアルコール臭がする場合は避けましょう。
こうした異臭がするパイナップルは、熟しすぎて果肉が傷んでいる可能性が非常に高いです。酸味が強すぎたり苦味を感じたりして、おいしく食べることができません。
甘くて美味しいパイナップルの選び方
買ってはいけないパイナップルの特徴が分かったところで、次は甘くておいしいパイナップルを見分ける方法について紹介します。ここでは特に分かりやすい3つのポイントに絞って解説します。
重さを比べて選ぶ
パイナップルは果汁が豊富なほど甘みが強くなります。同じサイズのパイナップルをいくつか手に持って比べ、よりずっしりと重いものを選ぶことがポイントです。軽く感じるものは避けましょう。
葉が元気で濃い緑色をしている
葉の状態も重要なチェックポイントです。鮮やかな濃い緑色でツヤがあり、軽く引くと一枚だけスッと抜ける程度のパイナップルは、食べ頃を迎えています。葉が元気なものは鮮度が高く、甘みがしっかりしている傾向があります。
下ぶくれの形状を選ぶ
果実の形が下ぶくれしていて、お尻の部分がふっくらと膨らんでいるものを選びましょう。このような形のパイナップルは、下の部分に糖分が集中していて甘さがより際立ちます。形が細長いものや均一な円柱形のものよりも甘さが強い傾向にあります。
底にある緑色のカビと白い粉の違い
パイナップルの底にある緑色のカビと、白い粉状の物質(ブルーム)は見た目が似ていますが、実は全く異なるものです。
緑色の綿状のカビは内部まで傷みが進んでいる可能性が高く、食べるのは危険です。一方で白い粉状のブルームはパイナップルが分泌する天然の保護物質であり、全く問題ありません。
見分け方として、ブルームは薄く粉っぽく、軽く拭けば簡単に取れます。緑色の綿状のカビは厚みがあり、こすっても簡単には取れないため、見分ける時の目安になります。
まとめ
パイナップル選びで意外と知られていないのが購入後の保存方法です。実はパイナップルを丸ごと購入したら、葉の部分を切り落として逆さまに保存すると甘さが全体に均一に行き渡り、より美味しく食べることができます。
また、食べきれない場合はカットして冷凍保存すると、スムージーやアイスクリームのトッピングとしても活用でき便利です。おいしいパイナップルを選び、おいしく食べきる工夫もぜひ取り入れてみてください。