やってはいけないお酢のNGな使い方7つ!逆効果になる理由を解説

お酢は料理だけでなく、健康や掃除にも活用できる便利な食品です。しかし、使い方を間違えると健康を害したり、掃除の効果がなくなることも。意外と知られていないお酢のやってはいけない使い方と、安全に活用するポイントをご紹介します。

お酢を使う前に知っておくべきこと

お酢には酢酸という酸性成分が含まれていて、さまざまな効果があります。料理の風味付けや疲労回復、掃除まで幅広く使われています。

ただし、使い方を間違えると健康や家の掃除に逆効果となることもあります。安全で効果的に使うためには、「なぜ間違った使い方がダメなのか」を理解する必要があります。

ここでは、身近にあるけど意外と知られていない「お酢のNGな使い方」を詳しく解説していきます。

やってはいけないお酢のNGな使い方

お酢は多くの場面で役立ちますが、使い方を誤ると逆効果や健康リスクを生み出します。なぜそれが間違いなのかを具体的に見ていきましょう。

①塩素系漂白剤と混ぜて掃除に使う

お酢を掃除で使う際に絶対にやってはいけないのが、塩素系漂白剤と混ぜることです。塩素系漂白剤に含まれる次亜塩素酸ナトリウムと、お酢の酢酸が混ざると、有毒な塩素ガスが発生します。

塩素ガスを吸い込むと、せきや呼吸困難などを引き起こし、重症の場合は病院に搬送されることもあります。毎年、日本国内で300件以上の事故が発生しています。お酢を掃除に使う場合は、必ず単独で使用しましょう。

②空腹時にお酢ドリンクを飲む

お酢には疲労回復や血圧改善など多くの健康効果がありますが、空腹時に飲むのはおすすめできません。お酢は強い酸性のため、胃腸が空っぽの状態で飲むと胃の粘膜を強く刺激してしまいます。

その結果、胃が荒れて胃痛や胸焼けを引き起こすことがあります。また、食欲が刺激されて食べ過ぎにつながることもあるため、食後に飲むのが安心です。健康のために取り入れるなら、食後に5〜10倍に薄めた状態で飲むのが理想的です。

③お酢ドリンクを飲んだ後に口をゆすがない

お酢には酸が含まれており、歯の表面を覆っているエナメル質を溶かす可能性があります。食事にお酢が含まれている場合は噛むことで唾液が出て酸が中和されますが、お酢ドリンクの場合、飲むだけで唾液が十分に出ません。

そのままにしていると酸が歯に残り、歯が弱くなったり虫歯になりやすくなったりします。お酢ドリンクを飲んだ後は水で軽く口をゆすぐことで、歯のダメージを防げます。寝る前に飲んだ場合は、特に注意が必要です。

④カビ取り目的でお酢を使う

お酢は掃除にも使えるため、カビにも効果的だと思われがちですが、実はカビ取りにはあまり向いていません。お酢の主成分である酢酸は、細菌や一部のカビには効果がありますが、浴室などでよく見られる黒カビにはあまり効き目がありません。

黒カビの胞子は酸性に強く、お酢をかけても表面的な汚れは取れても、根を張った深部のカビは残ったままです。湿った状態が続くとむしろカビが増殖することもあります。浴室や洗濯槽のカビを効果的に落とすには、酸素系漂白剤や専用のカビ取り洗剤を使用しましょう。

⑤洗濯槽の掃除にお酢を使う

洗濯槽の汚れには石けんカスや水垢が多いため、お酢で掃除したくなることがあります。しかし、洗濯機メーカーではお酢を使った掃除を推奨していません。その理由は、洗濯機内部には金属部品があり、酸性のお酢が金属部分を腐食させる可能性があるためです。

また、お酢では洗濯槽にこびりついたカビを除去できず、汚れが取り切れないばかりか、逆に雑菌の繁殖を促すこともあります。洗濯槽の掃除には、専用のクリーナーや酸素系漂白剤を使うと安全で確実に汚れを落とせます。

⑥調味酢や飲むお酢を取りすぎる

調味酢や飲むお酢は美味しく飲みやすく調整されているため、つい摂り過ぎてしまいがちです。しかし、こうした調味酢や飲むお酢には、砂糖や果糖ぶどう糖液糖といった糖質が多く含まれており、摂り過ぎると血糖値が急激に上がります。血糖値が頻繁に急上昇すると糖尿病などの病気のリスクが高まります。

お酢を健康のために取り入れたい場合は、添加物が少なく糖質も少ない黒酢や純米酢、りんご酢などを選ぶのがよいでしょう。また、摂取量も1日大さじ1〜2杯程度が健康維持には最適です。

⑦お酢を加熱しすぎる

料理にお酢を使う際、熱を加えすぎるとせっかくのお酢の風味や酸味が飛んでしまいます。お酢の酸味を生かしたい料理や、疲労回復効果を期待して使う場合は、加熱の仕方に注意が必要です。

お酢は118度以上で酸味が揮発してしまうため、火を止める直前や料理の仕上げのタイミングで加えるのがポイントです。特に揚げ物や炒め物など高温で調理する料理では、最初から入れるのではなく、最後にかけるようにしましょう。

まとめ

お酢は昔から調味料として使われてきましたが、近年では健康や掃除にも幅広く活用されています。便利な反面、使い方を誤ると健康被害や掃除効果の低下を招くこともあります。

安全に使うためには成分や特性を理解しておくことが大切です。なお、お酢は食後に摂ると血糖値の急激な上昇を抑える効果もあるので、食後の習慣にすることもおすすめです。正しい知識を身につけてお酢を上手に活用しましょう。

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