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夏場の車内は冷房必須!でもなかなか涼しくならない…
夏場に車を運転するときは、車内にも熱気が充満しているのでエアコンの冷房が必須ですよね。しかし、いざエアコンをつけても車内がなかなか涼しくならない……という経験はありませんか。
日本の真夏は気温が35℃を超える酷暑日が続くため、駐車していた車の車内温度も短時間で40〜50℃を超えると言われています。この状態の車内に乗り込み、運転するのはさすがに酷です。
また、運転中も徐々に車内の温度が上がっていき、軽い熱中症になってしまうリスクが懸念されます。なぜ夏場の車はエアコンが効きづらいのか、対策はあるのかチェックしましょう。
車がエアコンですぐに涼しくならない5つの原因
車がエアコンで涼しくならない理由には、以下のような原因が考えられます。
1.車内温度が過度に上昇しているため
夏場に屋外の直射日光が当たる場所や暑さが厳しい場所に車を駐車していた場合、車内温度が40〜50℃を超えていることもあります。
このように車内温度が過度に上昇している状態では、エアコンの冷房を入れても車内の空気の温度がなかなか下がらず、涼しくなりません。ある実験によると、エアコンだけで車内温度を下げようとすると、約10分かかるという結果が出ているほどです。
2.低速・停車によりコンデンサーが冷えていない
車は走行速度が遅くなるとエアコンのコンデンサーと呼ばれる部分が冷却しにくくなります。
コンデンサーは気化したエアコンガスを液体に戻す役割があり、走行中に発生する風で冷却される仕組みです。そのため、走行速度が落ちるとコンデンサーを冷やす風が十分に取り込めず、冷却効果が弱まってしまうため、エアコンの効きが悪くなります。
また、アイドリングストップ機能が作動するとエンジンが停止するため、コンプレッサーが止まり、冷房ではなく送風機能に切り替わってしまうことも。これではなかなか車内を継続的に冷やすことができません。
3.エアコンフィルターが汚れている
エアコンのフィルターが汚れていると、エアコンの効果が最大限発揮できません。また、エアコンのフィルターが目詰まりを起こしている場合は、冷風が車内にうまく運ばれないため、いくらエアコンを入れていても効果が実感できない原因になります。
4.エアコンガスが不足している
エアコンガスが不足していると、エアコンの温度が下がりにくくなり、なかなか車内が冷えない原因になります。一般的にエアコンガスは、業者に依頼して補充してもらわなければなりません。
また、エアコンガスが漏れている場合もエアコンガス不足に陥り、エアコンの効きが悪くなります。「なかなか車内が冷えないな」と思ったときは、エアコンガスが漏れていないか確認することも大切です。
5.エアーコンプレッサーの故障
エアコン内にはコンプレッサーやブロアモーター、エバポレーターなどさまざまな部品が使われています。これらの部品が故障してしまった場合、エアコン機能に支障をきたし、エアコンが十分に機能しなくなってしまいます。
部品の故障は自分で対処することができないので、早めに車を点検に出し、必要箇所を修理してもらいましょう。
車のエアコンを効かせるためにすべき対策は?
車のエアコンを効率的に効かせるためには、以下の対策を取り入れてみてください。
- 駐車中はサンシェードなどで車内温度の上昇を抑える
- 走行前に窓を開けて中の空気を換気する
- 取り付け型の扇風機で空気を循環させる
- エアコンの内気循環を活用する
- アイドリングストップ機能を一時的にオフにする
- エアコンフィルターを清掃・交換する
- 専門業者に点検してもらいエアコンガスの補充や故障箇所の修理を依頼する
まずは少しでも車内温度が上昇しないよう対策しましょう。サンシェードを使ったり、断熱シートをガラスに貼ったりすることで、少しは温度上昇を和らげることができるかもしれません。他にも直射日光が当たらない場所に駐車するなど、意識して駐車場所を選んでください。
また、エアコンだけで車内温度を下げようと考えるのではなく、窓を開けて換気しながらエアコンを使いましょう。換気することで車内に篭った熱気を屋外へと排出し、効率的にエアコンの冷房効果を出すことができます。
最終的には、専門業者に点検してもらい、必要な部品を交換したり故障箇所を修理してもらいましょう。
車のエアコンを効率的に効かせるための対策を実践しよう
夏に車のエアコンがなかなか効かないときは、紹介したような対策を駆使して、なるべく効率的にエアコンが効くように工夫してみてください。それでも冷房が効かない場合は、点検業者に依頼して必要な修理や交換を行ってもらいましょう。