温泉が嫌いな人に共通する7つの心理…意外な理由に共感の声続出?

日本人は温泉が大好きだと思い込むのは、よくありません。温泉は好き嫌いが分かれ、嫌いと感じる人も少なくありません。温泉嫌いな理由は、複数あります。それらを理解し、温泉が苦手な人の気持ちに寄り添いましょう。

温泉が苦手なのは変なことではない

温泉 ゆず湯 風呂桶と柚子

日本人といえば温泉好きというイメージがあります。テレビのCMや旅行のパンフレットでは、温泉に入って「あ~、気持ちいい」とリラックスしている様子がよく登場しますよね。

しかし、ある調査では日本人の約13%が「温泉が好きではない」、また別の調査では約33%が「温泉には積極的に行きたくない」と答えています。

つまり、実は温泉が苦手な人も決して珍しくないのです。あなたの周りにも、温泉旅行に誘ってもなにかと理由をつけて断る人がいるかもしれませんし、もしかするとあなた自身がそうかもしれません。

温泉が好きでないことは、決しておかしなことでも、恥ずかしいことでもありません。人にはそれぞれ苦手なものがあります。その苦手な理由を知れば、自分の気持ちを整理したり、周囲に気持ちを伝えやすくなったりするでしょう。

温泉嫌いな人に共通する心理

温泉が苦手になる理由にはさまざまなものがあります。自分や身近な人が温泉を嫌いだと感じる理由について、詳しく見てみましょう。

1. 他人と同じお湯に入るのがイヤ

温泉が苦手な人のなかでも特に多いのが、他人と同じお湯を使うことへの抵抗感です。温泉施設は不特定多数の人が利用します。湯船には見知らぬ人の髪の毛や垢などが浮いていることもあり、それがどうしても気になってしまうのです。

特に清潔好きな人や衛生面を重視する人は、こうした状況が苦痛になってしまいます。また、脱衣所の床やロッカーが濡れていたり汚れていたりすると、不快な気持ちがさらに強くなります。他人が使ったものに触れることで、水虫などの感染症を心配する人も少なくありません。

2. 裸を見られるのが恥ずかしい

他人に裸を見られることが苦手な人にとって、温泉は大きなストレスを感じる場所です。特に、自分の体型に自信がなかったり、肌にアザや傷跡があったりする場合は、周囲の視線が気になって落ち着きません。

友達や知り合いと一緒に温泉に入る場合、他人との体型を比較してしまったり、恥ずかしさから楽しめないこともあります。「みんな気にしていないよ」と言われても、自分にとっては簡単に消えない不安感があるものです。こうした羞恥心が強い人ほど、温泉が苦手になる傾向があります。

3. 温泉の熱さやにおいが苦手

温泉にはさまざまな泉質があり、それぞれ温度や香り、肌への刺激が違います。温泉が苦手な人の中には、こうした温泉特有の刺激に敏感な人もいます。特に敏感肌やアトピー体質の場合は、硫黄や酸性が強い温泉だと肌が赤くなったり、ピリピリと痛くなったりすることがあります。

また、感覚が敏感なHSP(敏感で繊細な人)の場合、温泉の強いにおいや熱さに耐えられないこともあります。他人には「良い香り」や「気持ちいい温度」でも、HSPの人にとっては非常に苦痛である場合があるのです。その結果、「温泉そのものが苦手」と感じてしまう人がいます。

4. 人が多くて落ち着かない

多くの温泉施設では、休日や観光シーズンになると大勢の人で混み合います。人混みが苦手な人にとって、せっかく温泉でゆっくりしたくても、周囲の人の動きや話し声が気になりリラックスできません。

特に、人との距離が近くなりがちな混雑した湯船はストレスを強く感じます。温泉好きな人にとっては「活気がある」と感じられる環境でも、内向的な性格や静かな環境を好む人にとっては、むしろ疲れが増えてしまう場所になってしまいます。結果として、温泉自体を敬遠するようになってしまうこともあります。

5. 温泉で体調が悪くなりやすい

温泉に入ると逆に疲れてしまったり、気分が悪くなったりする人もいます。その原因の一つは、温泉の温度変化による体への負担です。温泉に入ると体温が上がり、血圧が変化します。体力がない人や血圧が不安定な人、特に貧血気味の人は、のぼせたり、立ちくらみや頭痛が起きやすくなります。

特に、高齢者や心臓病・高血圧などの持病がある人にとっては、温泉入浴が体に負担をかける可能性もあります。「温泉に入ったらリラックスできる」といわれますが、体調によっては逆効果になることもあるのです。

6. 行く準備や移動が面倒くさい

温泉に行くためには、それなりの準備と移動が必要です。着替えやタオルなどを準備したり、長距離の移動をしたりすることが面倒で苦手だという人も少なくありません。特に日帰り温泉などの場合、移動や準備の手間を考えると「家のお風呂で十分」と考えてしまいます。

温泉自体は嫌いではなくても、こうした手間を面倒に感じると、結果として温泉に行くことを避けてしまうのです。

7. お金を使いたくない

温泉旅行は一般的な旅行よりも宿泊費や交通費がかさみやすい傾向があります。温泉旅館の宿泊費は安くても1万円以上、高級な旅館では数万円になることも珍しくありません。

特に温泉にあまり興味がない人にとっては、「温泉にそこまでお金をかけたくない」「他にもっと楽しいことにお金を使いたい」という心理が働きます。節約志向の人や、趣味や教育など、他の出費を優先したい人は、温泉に対して積極的になれないことがあります。

温泉嫌いな人に多い性格傾向は?

温泉 露天風呂

温泉嫌いな人には、共通した性格の特徴が見られることがあります。もちろん個人差はありますが、どのような傾向が多いのかを見てみましょう。

清潔感を大事にする

温泉嫌いな人の多くは、清潔感や衛生面を非常に重視します。自分のものと他人のものをはっきりと区別し、他人が使ったものに強い抵抗感を覚えます。温泉施設の清潔さや他人のマナーにも敏感で、少しでも衛生面に不安を感じると、楽しむことが難しくなります。

内気で自分の世界を大切にする

大勢でわいわい過ごすより、一人や少人数で静かに過ごす方が好きなタイプもいます。他人の視線や周囲の状況が気になりやすく、人前で裸になる温泉では強い抵抗を感じます。一人でゆっくりとくつろげる環境を好むため、温泉旅行のように人と過ごすことが前提の場所には苦手意識を持ちます。

自分のペースを乱されたくない

温泉旅行では同行者のペースや施設のルールなど、自分の思い通りに行動できない場面もあります。温泉嫌いな人は、自分のペースを乱されることが苦手な傾向があります。

旅行や入浴も、自分が納得した方法やタイミングで楽しみたいのです。他人に合わせることにストレスを感じやすく、結果的に温泉旅行を避けてしまいます。

心配性で慎重派

細かなことまで気を配る性格の人も温泉嫌いになりやすい傾向があります。温泉のお湯の温度、衛生状態、混雑具合、旅館の設備など、細かく心配してしまいます。そのため、安心できる状況が整っていないと感じるとストレスが高まり、温泉を楽しめなくなるのです。

これらの性格は、すべての温泉嫌いな人に当てはまるわけではありませんが、どれか一つでも心当たりがある場合は、温泉に苦手意識を感じやすくなるかもしれません。

まとめ

温泉が苦手であることは決して悪いことではありません。大切なのは、自分の気持ちを無理に抑えたり、人に合わせて我慢したりしないことです。実際に、温泉嫌いな人でも自宅のお風呂で工夫して、温泉以上の癒しを得ているケースもあります。

例えば、好きな香りの入浴剤を入れてゆっくり浸かったり、自宅で気楽にサウナ体験ができるグッズを使ったりして、自分なりのくつろぎを楽しんでいるのです。周囲もそれぞれの好みを尊重し、違いを楽しめる余裕を持つことが、快適な人間関係を築くポイントになるでしょう。

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