家のWi-Fi電波が悪いときはどうすればいい?6つの原因と対処法を解説

家のWi-Fi電波が弱くて困っていませんか?電波が弱くなる理由とその対策をわかりやすく説明します。ちょっとした工夫で、自宅のWi-Fiを快適に使えるようになります。

Wi-Fiの電波が弱いと不便なことが多い

Wi-Fiの電波が家の中で弱いと、動画が途中で止まったり、オンラインゲームが途切れたり、リモート授業やオンライン会議で音声が乱れたりして困ります。

スマホやタブレットなどのデバイスを使う機会が増えている今、安定したWi-Fi環境はとても重要です。電波が弱いと感じたら、まずは原因を確認しましょう。

家の中でWi-Fiの電波が弱くなる原因

家の中でWi-Fiの電波が弱くなる原因には、いくつか共通したものがあります。まず、自分の家で起こっている原因を探してみましょう。

1. ルーターの設置場所が悪い

Wi-Fiルーターの置き場所は、電波の強さに大きな影響を与えます。ルーターは全方向に電波を出していますが、壁や家具、水槽、金属製の棚などの障害物があると電波が弱まります。特に、水や金属は電波を吸収しやすく、電波が届きにくくなります。

また、ルーターを部屋の隅や床の上に置いている場合、電波が家全体にうまく届かないことがあります。理想的な設置場所は、家の中央付近で、床から1~2メートルの高さのところです。

【対処法】

  • 部屋の中央付近で1~2mの高さにルーターを設置する
  • ルーターの近くに水槽や金属製の家具を置かない
  • ルーターを棚の中や部屋の隅に置かない

2. 接続している端末が多すぎる

家の中でスマホ、パソコン、ゲーム機、家電などが同時にWi-Fiに接続していると、回線が混雑し、速度が遅くなる原因になります。特に古いタイプのルーターだと、一度に多くの端末が接続すると処理能力が追いつかなくなります。

【対処法】

  • 使っていない端末はWi-Fi接続を切る
  • 多くの端末を同時に使うなら、最新の性能が高いルーターに買い替える

3. 他の電化製品による電波の干渉

Wi-Fiが使っている電波のうち、特に2.4GHz帯は、電子レンジ、コードレス電話、Bluetoothイヤホンなど他の電化製品と同じ周波数帯を使っています。そのため、これらの機器が近くにあると電波干渉が起きてWi-Fiが遅くなる場合があります。

【対処法】

  • ルーターを電子レンジやコードレス電話などから離して設置する
  • 干渉の少ない5GHz帯や6GHz帯を利用するように切り替える
  • Wi-Fiのチャンネルを混雑していないものに変更する

4. ルーターの性能が古い、または低い

Wi-Fiルーターは、長年使用していると性能が低下したり、最新の通信規格に対応していなかったりすることがあります。特に、ルーターが古い場合は、家族みんなが同時に使ったり、高画質の動画を見るといった使い方には対応できず、電波が弱く感じる原因になります。

最新のWi-Fi規格である「Wi-Fi 6」や「Wi-Fi 6E」は、速度が速く、同時接続にも強いため、家の中のWi-Fi環境を大きく改善できます。

【対処法】

  • Wi-Fiルーターを最新の規格に対応したものに買い替える(Wi-Fi 6/6E対応のものがおすすめ)
  • ルーターのファームウェアを定期的に更新する(設定画面から確認)

5. インターネット回線自体が遅い・混雑している

Wi-Fiルーターに問題がなくても、そもそものインターネット回線自体が遅い、または利用者が多く混雑していると、家のWi-Fiも遅く感じます。特に夜間や休日など、多くの人がインターネットを使う時間帯には、回線が混雑し速度が低下します。

【対処法】

  • プロバイダーの通信速度が速いプランに変更する
  • 混雑の影響を受けにくいIPv6 IPoE対応の回線プランに乗り換える
  • 回線速度を測定サイトで確認して、プロバイダーの乗り換えも検討する

6. 端末やパソコン側の問題

Wi-Fiの電波が弱いと感じても、実はWi-Fiルーターではなく、スマホやパソコンなど使っている端末側に問題がある場合があります。特に古い端末やOS、ソフトウェアのアップデートがされていない場合に起こりやすくなります。

【対処法】

  • 使っている端末(スマホ・パソコン)の再起動を定期的に行う
  • OSやWi-Fiドライバを最新のバージョンにアップデートする
  • スマホやパソコンのWi-Fi設定をリセットし、再接続する

Wi-Fi環境を良くするための最新機器を知ろう

家のWi-Fi環境をさらに良くしたい場合、最近登場した便利な機器や新しいWi-Fi技術を知っておくと役立ちます。

Wi-Fi中継器とメッシュWi-Fi

Wi-Fiの電波が届きにくい場所がある場合は、中継器やメッシュWi-Fiの導入が役立ちます。

Wi-Fi中継器はルーターの電波を受け取り、電波を弱い場所まで広げます。ただし、設置場所によっては速度が落ちることもあります。

一方、メッシュWi-Fiは複数のルーターを網の目状に設置し、家のどこにいても安定した電波を届けます。中継器よりも安定性が高く、広い家や複数階建ての家に特におすすめです。

最新Wi-Fi規格「Wi-Fi 6E」と「Wi-Fi 7」

最近では「Wi-Fi 6E」や「Wi-Fi 7」といった新しい規格が登場しています。

Wi-Fi 6Eは新たに6GHz帯を使い、他の家電や近所のWi-Fiと干渉しにくい特徴があります。

Wi-Fi 7は2024年以降に登場が予定されている最新規格で、速度が非常に速く、将来的に多くの家庭で使われるようになるでしょう。長期的に使えるようにしたい場合は、これらの新しい規格に対応したルーターを選ぶのも良いでしょう。

Wi-Fi環境を改善するためのチェックリスト

最後に、すぐに確認できるポイントを簡単なチェックリストにまとめました。家のWi-Fi環境に問題があれば、次の項目を確認してみましょう。

  • ルーターの位置は床から1〜2mで、家の中央にあるか
  • 水槽や金属製品の近くにルーターを置いていないか
  • Wi-Fiの周波数帯を5GHzまたは6GHzに設定しているか
  • Wi-Fiのチャンネル設定を混雑していないものにしているか
  • 使用していない端末のWi-Fi接続を解除しているか
  • Wi-Fiルーターや接続している端末を定期的に再起動しているか
  • ルーターのファームウェアは最新の状態か
  • 回線速度は契約プランの内容に見合っているか
  • 古いルーターを使い続けていないか(目安は5年以上)
  • 中継器やメッシュWi-Fiの導入を検討しているか

まとめ

Wi-Fiは一度設置すると、そのまま放置しがちですが、定期的な点検や設定の見直しが快適な環境の維持には不可欠です。また、自宅でインターネットを快適に利用するには、ルーターや回線だけでなく、スマホやパソコンなどの接続端末の定期的なメンテナンスも重要です。家族が増えたり、インターネットを使う機器が増えたら、迷わず最新技術を導入して、快適なネット環境を維持しましょう。

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