扇風機を1日中つけっぱなしにすると電気代いくらかかる?2025年の最新試算で検証

扇風機は、暑い日にちょうどよい風を送ってくれる家電です。でも1日中つけっぱなしにしたら、電気代はどれくらいになるのでしょうか?最新のデータで詳しく解説します。

扇風機は本当に電気代が安い?

扇風機に当たる女性

暑い日にエアコンの代わりに扇風機を使う人も多いですよね。「扇風機は電気代が安い」とよく聞きますが、本当にそうなのでしょうか。最近では消費電力が少ないタイプの扇風機も増えていますが、種類や使い方で実際の電気代は変わります。

ここでは、最新の電気代(1kWh=約31円)をもとに、扇風機を1日つけっぱなしにしたときの電気代について詳しく見ていきましょう。

扇風機を1日中つけっぱなしにしたときの電気代

扇風機には大きく分けてACモーターとDCモーターという2種類があります。種類によって電気代が変わるため、それぞれの違いを確認してみましょう。

ACモーターの扇風機の場合

ACモーターとは昔からある一般的なタイプの扇風機で、多くの家庭で使われています。強い風の設定で消費電力が約40Wになることが多いです。最新の電気代を使って計算すると、次のようになります。

  • 1時間あたり: 約1.24円(40W ÷ 1000 × 31円)
  • 24時間あたり: 約30円
  • 1ヶ月(30日)あたり: 約900円

弱い風に設定すれば消費電力は下がるため、電気代はもう少し安くなります。

DCモーターの扇風機の場合

最近多く見かけるのがDCモーターを使った扇風機です。これはACモーターより電気代がかなり安くなります。DCモーターの場合の消費電力は、強い風でも約15W、微風なら3Wほどとかなり低めです。

  • 強(15W)1時間あたり: 約0.47円
  • 強(15W)24時間あたり: 約11円
  • 微風(3W)24時間あたり: 約2円
  • 微風(3W)1ヶ月あたり: 約60円

DCモーターは買う時の値段は少し高めですが、長く使うほど電気代で元が取れることもあります。

エアコンと扇風機を一緒に使うと電気代は安くなる?

運転中のエアコン

エアコンは部屋全体を冷やすのに便利ですが、電気代が高くなりやすいのが気になりますよね。実は、エアコンと扇風機を一緒に使うことで電気代を抑えられることが分かっています。どうして電気代が安くなるのか、その理由を詳しく説明します。

扇風機を使うと、エアコンの設定温度を上げても涼しい

エアコンの設定温度を1℃上げると、電気代を約10~13%減らすことができます。扇風機はエアコンの風を部屋中に送り届けるので、少し高めの温度設定でも十分涼しく感じることができます。具体的にどれくらいお得になるか、実際の数字を見てみましょう。

例えば、600Wのエアコンを1日24時間使った場合を考えてみます。

  • エアコンの設定温度を2℃上げると、約20%の節電 → 約120W分の電気を節約
  • 扇風機(DCモーター:15W)を追加しても、全体で約105W(120W-15W)の節電に
  • 1日24時間では約3.3kWh(105W×24時間÷1000)の節電 → 約102円の節約(31円/kWh)

これだけでも月に約3000円以上お得になる計算です。

扇風機の置き方を工夫するともっと節電できる

扇風機の効果を最大限にするには、置き方や風向きがとても大切です。次のポイントを押さえれば、さらに電気代の節約効果が上がります。

  • エアコンの風が届きにくい場所に扇風機を置く(冷たい空気を部屋全体に広げる)
  • 扇風機の風を天井に向ける(冷たい空気は下にたまりやすいので、上に送ると部屋が均一に涼しくなる)
  • 首振り機能を使う(一か所だけに風を当てず、効率よく冷やす)
  • 弱風や微風に設定する(強風よりも電気代が少なく、長時間使いやすい)

これらのちょっとした工夫を取り入れるだけで、さらに快適さが増して電気代の節約効果もアップします。

まとめ

扇風機で涼む女性

扇風機を上手に活用するポイントは、「電気代が安い」という特長だけでなく、「使い方の工夫」が大切だということです。最新の扇風機は省エネ性能も高く、安全性も向上していますが、古くなった扇風機は思わぬトラブルが起きやすいので、定期的な点検や買い替えも検討しましょう。

節電効果を高めるには、湿度や室温に合わせたエアコンとの併用が効果的です。さらに、窓際に置いて外からの涼しい空気を取り込むなどの工夫もおすすめです。

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