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スマホが壊れやすいと感じるのはなぜ?
スマホは今や生活に欠かせない必需品。毎日使うものだからこそ、「買ったばかりなのにもう調子が悪い」「また画面が割れてしまった」と悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
スマホの値段は高く、頻繁に買い替えるのは家計にも厳しいもの。できれば長持ちさせたいですよね。しかしスマホは、小さな精密機械の集合体。そのためちょっとした使い方の違いで壊れやすくなってしまいます。
壊れやすいポイントを知って、普段から意識して使うだけで、スマホを長く快適に使えるようになります。
スマホが壊れる5つの主な原因
スマホが壊れる原因は日常生活の中に多く隠れています。特に多い原因を見ていきましょう。
1. スマホの落下による画面割れ・故障
スマホが壊れる最も多い原因は、スマホを落としてしまったことによる画面割れや内部の損傷です。
スマホはガラス素材の画面が主流であるため、床やアスファルトに落とすと簡単にひび割れてしまいます。画面が割れるだけでなく、中の細かな部品が壊れ、画面がつかなくなったり、操作ができなくなったりします。
手帳型ケースや頑丈なケースを使っていても、衝撃が強ければ内部の部品が壊れる可能性があります。そのため、そもそも落とさない工夫(スマホリングやストラップなど)をすることが最も重要です。
2. バッテリーが弱って起こる不調
スマホのバッテリーは2〜3年程度使うと徐々に劣化します。バッテリーの劣化が進むと、以下のような症状が現れます。
- 電池がすぐ減る
- 突然電源が切れる
- 充電がたまらない
バッテリーが劣化する大きな原因は、スマホを使いながら充電したり、暑い場所で充電を続けたりすることです。また、0%近くまで使い切るとバッテリーに大きな負担がかかり、早く寿命が縮んでしまいます。
現在のスマホには、80%ほどで充電が止まる機能が搭載されている機種もあります。このような機能を活用して、充電方法を見直すだけでもバッテリーを長持ちさせることができます。
3. スマホの水濡れや湿気による故障
最近のスマホには防水機能が付いていますが、それでも水濡れや湿気によって壊れるケースがあります。
実はスマホの防水機能(IP68など)は、常温のきれいな水が前提です。そのため、お風呂場や海水、プールなどでの使用は想定外であり、故障してしまうことが多いです。また、湿気が多い場所で使い続けると内部に湿気が入り込み、基板が腐食して故障につながります。
お風呂場やプールサイドでの使用を避け、もし濡れた場合は速やかに拭き取って十分に乾燥させることが大切です。
4. スマホが熱くなることによる故障
スマホに搭載されているバッテリーは熱にとても弱く、暑い場所に置きっぱなしにすると寿命が一気に縮んでしまいます。
特に夏場の車内は高温(40℃以上)になるため、スマホを車内に放置するのは非常に危険です。充電しながらスマホゲームや動画を見るとスマホが熱くなりやすく、バッテリー劣化がさらに早まります。
できるだけ涼しい場所で充電し、充電中はスマホを操作しないなど、スマホを熱くしない使い方を意識しましょう。
5. 充電ポートやケーブルの扱いが悪くて起こる故障
意外と見逃されやすいのが、充電ケーブルや充電ポート(充電口)の扱いが原因の故障です。
充電ケーブルを乱暴に引っ張ったり、無理な角度で充電したりすると充電ポートが傷つきます。充電ポートが壊れると、充電ができなくなったり、最悪の場合ショートして発熱・発火するリスクもあります。
充電ケーブルを抜き差しする時は優しく扱い、ケーブルをきつく巻きつけるような収納方法は避けましょう。
スマホを長く使うために今すぐできること
ここまでスマホが壊れる主な原因を見てきました。次はスマホを長持ちさせるためのポイントを具体的に見ていきましょう。日頃から意識するだけで、スマホの寿命をぐっと伸ばすことができます。
バッテリーを長持ちさせる充電のしかた
スマホのバッテリーはリチウムイオン電池という種類で、使い方によって寿命が大きく変わります。以下の方法を心がけてください。
- 20〜80%の充電をキープ(0%まで使い切らない)
- スマホを充電しながらゲームや動画などをしない
- 高温になる場所での充電は避ける(夏の車内、暖房の近くなど)
また、最近のスマホには80〜85%で自動的に充電が止まる設定があるため、そういった機能を利用するとさらに効果的です。
落下事故を防ぐためにできる工夫
スマホを落としてしまう事故は、普段からの少しの工夫で減らせます。特に役立つのは以下のような方法です。
- スマホリングやストラップをつけて片手でも安定して持つ
- 手帳型ケースなど衝撃吸収性の高いケースを使う
- 保護フィルムを貼って画面を守る
この3つをセットで行えば、落下のリスクは格段に下がります。
スマホを熱や湿気から守る
スマホは熱や湿気に弱いため、できるだけ次のような環境を避けることが大切です。
- 夏場の車内や直射日光が当たる場所に放置しない
- お風呂場、プールサイド、キッチンなど湿気が多い場所での長時間使用を控える
- スマホが熱くなったら涼しい場所で休ませる
これを習慣化することで、バッテリーの寿命だけでなく基板の腐食による故障も防げます。
充電ポートをきれいに保つ
充電ポートの故障は、ホコリやゴミの蓄積でも起きます。週に一度程度、次の方法で充電ポートの掃除をしましょう。
- スマホの電源を切る
- 木製のつまようじやエアダスター(弱め)でゴミを取り除く
- 金属のピンや液体は使わない(故障の原因になる)
充電ポートをきれいにしておけば、充電不良や発熱による故障も防げます。
スマホのソフトウェアを常に最新にしておく
意外と知られていないのが、スマホのソフトウェア(OSやアプリ)を定期的にアップデートすることの重要性です。
ソフトウェアのアップデートには、セキュリティ対策だけでなく、スマホが熱くなりにくくなる機能改善やバッテリー管理の改善が含まれていることがあります。そのため、常に最新の状態を保つことでスマホを長持ちさせることができます。
まとめ
スマホは毎日使うものだからこそ、ちょっとした工夫の積み重ねが大切です。「スマホの使い方ひとつで、数万円の修理費や買い替えコストを節約できる」と考えれば、普段の行動を変える動機にもなります。また、スマホが長持ちすれば、環境への負担も減らせます。節約と環境保護の両面からも、日頃からスマホを丁寧に使う習慣を身につけましょう。