停電したら必ずコンセントを抜くべき家電4選!そのまま放置すると危険な理由

停電したとき、家電のコンセントを抜かずに放置すると火事やけがの危険があります。この記事では、停電時に必ずコンセントを抜いておくべき家電と、注意すべき理由を詳しく説明します。

なぜ停電時にコンセントを抜く必要があるのか

停電が起こった時、家電のコンセントを挿したままにしておくと、電気が復旧した瞬間に大量の電気が一気に流れ込むことがあります。これを突入電流と言います。この突入電流が原因で家電が熱を持ち、火災が発生したり、家電が突然動き出してけがをする可能性があります。

また、普段からコンセントを差しっぱなしにするとトラッキング現象が起きやすくなります。トラッキング現象とは、コンセントに溜まったホコリに湿気が付いて小さな放電が繰り返されることで、最終的に火災につながる現象です。停電時にコンセントを抜くことで、このような火災リスクを抑えることができます。

停電時にコンセントを抜いておくべき4つ家電

停電時には安全のため、特に注意してコンセントを抜いておくべき家電があります。それぞれの家電について詳しく説明します。

① 熱を発する家電

電気ストーブやアイロン、電気毛布などの家電は、電気が復旧した時に急に高温になる恐れがあります。これにより周囲のものが熱で焦げたり、最悪の場合は火災が起きる可能性があります。

アイロンが倒れて床を焦がし、そこから火が出る例も実際にあります。停電したら、まずこれらの家電を確認してコンセントを抜いておくことが重要です。

② 刃物やモーターが付いた家電

電気ドリルやミキサー、電動のこぎりなどの刃物付き家電は、電気が復旧すると突然動き出す可能性があります。予想しないタイミングで家電が作動すると、深刻なけがを引き起こします。

また、掃除機や扇風機といったモーターが入った家電も、突然動き出すと周囲の物を巻き込む危険があります。停電時は必ずこれらのコンセントを抜き、安全を確保しましょう。

③ テレビやパソコンなどの精密機器

テレビやパソコンといった精密な家電は、電気の復旧時に発生する電圧の急な変動(サージ)に非常に弱いです。サージにより、電子機器が壊れたり、データが失われる恐れがあります。

特にパソコンのデータ損失は大きな影響を及ぼすため、停電が起きたら速やかにコンセントを抜くことが推奨されます。

④ 調理や加熱を行う家電

トースターや電気ポット、IHクッキングヒーターなど、調理や加熱を行う家電は、電気復旧時に突然動作を再開し、空焚きや発煙などの危険を引き起こす可能性があります。

これらの家電が誤作動すると、家の中で重大な火災事故を起こす可能性が高いため、停電した場合は優先的にコンセントを抜きましょう。

冷蔵庫やエアコンはコンセントを抜くべき?

冷蔵庫やエアコンは、停電のときにコンセントを抜くべきかどうか迷う人が多いです。実際には、これらの家電は基本的にはコンセントを抜かずにそのままにしておくほうが安全です。

冷蔵庫や冷凍庫は、停電後に電気が復旧すれば、自動的に再稼働して食品を保護します。ただし、停電が長く続くことが予想され、家を長時間空ける場合はコンセントを抜き、復旧後に約5〜7分待ってから再接続することで、冷蔵庫のモーターを保護できます。

エアコンも基本的にはコンセントを抜く必要はありません。ただし、停電中にエアコンが浸水する可能性がある地域や長期間家を空ける場合は、コンセントを抜くかブレーカーを落としておくのが安全です。

停電中に安全を確保するための準備

停電はいつ起きるかわかりません。日頃から停電時の安全を確保するための準備を行っておくことが大切です。まず、家の中にあるコンセントやコード周辺の埃を定期的に掃除しましょう。

コンセントに溜まった埃が原因で、トラッキング火災という火災事故が起きています。湿気やホコリが原因でプラグ周辺から火が出ることを防ぐため、半年に一度程度は家の中のコンセントを点検・掃除するようにしましょう。

また、停電が発生した時に使えるように、非常用ライトやポータブル電源を手元に置いておくことも大切です。特にスマートフォンや携帯ラジオなど、情報収集に必要な機器を充電できるポータブル電源は非常に役立ちます。

電気が戻ったときに気をつけること

停電が終わって電気が復旧すると、多くの家電が一斉に動き出し、再び危険が起きる場合があります。電気が戻ったらまず、家の中をゆっくりと見回り、異常がないか確認しましょう。濡れた家電や配線があれば、そのまま使用せずに乾かしたり、専門の業者に点検を依頼します。

次に、家全体の電気のスイッチ(ブレーカー)を一気に上げるのではなく、一つずつ慎重に戻していくようにしましょう。一気に家中の電気を戻すと、電気が集中してブレーカーが落ちたり、家電が壊れる原因になることがあります。

特に冷蔵庫は電気が復旧しても、すぐに電源を入れるのではなく、約5〜7分程度待ってから電源を入れることで、家電を安全に使えます。

まとめ

停電時に適切な対処をすることで、自宅を安全に守ることができます。ただ、停電への備えは家電だけにとどまらず、家族間の連絡方法を確認したり、避難場所や避難経路を確認したりすることも重要です。

また、電池式の懐中電灯や簡易的な調理器具、保存食料などを日頃から準備しておけば、いざという時にも安心です。災害時の停電対策を日常から心がけ、安全な暮らしを守りましょう。

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