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ゴムパッキンのカビがなかなか消えない理由
浴室は家の中でも特に湿度が高く、水や石けんカス、皮脂汚れなど、カビの餌となるものがたくさんあります。特にゴムパッキン部分は水が溜まりやすく、乾燥しにくいため、気が付けばカビが根付いてしまっていることが多いのです。
カビを放置すると見た目が悪いだけでなく、喘息やアレルギーなど健康にも悪影響を与える恐れがあるため、しっかり除去して予防することが大切です。
浴室のゴムパッキンのカビを根絶する3つの方法
浴室ゴムパッキンの頑固なカビは、ただこするだけでは落としきれません。ここでは自宅で手軽にできる方法から強力な方法まで詳しく紹介します。
① 60℃のお湯をかける
黒カビは熱に弱いため、熱湯での除去が効果的です。熱湯を使う場合はシャワー温度を60℃に設定し、ゴムパッキンに届く頃に約50℃になるように調整しましょう。
- シャワー温度を60℃に設定し、お湯が熱くなるまで待つ。
- カビが発生した箇所に約90秒間お湯をかけ続ける。
- その後、すぐに水分を拭き取り、十分に乾燥させる。
熱湯はやけどのリスクがあるため、手袋を着用し注意深く作業を行いましょう。また、ゴムパッキンの劣化を防ぐため、熱湯を使う頻度は週に1~2回程度に抑えるのがおすすめです。
② カビ専用ジェルまたは自作ペーストを使う
市販のカビ取りジェルはカビの除去に非常に効果的です。ジェルタイプなら液だれしにくく、ピンポイントで浸透します。ジェルがない場合は、自宅にあるもので手作りもできます。
- 市販ジェルの場合:
乾いたゴムパッキンにジェルを塗り、キッチンペーパーかラップでパックして30分放置し、水で洗い流す。 - 自作ペーストの場合:
キッチンハイターなどの塩素系漂白剤と片栗粉を1:1の割合で混ぜ、ペースト状にする。カビ部分に塗布してラップで密封し、30分後に洗い流す。
塩素系漂白剤は必ず換気をしながら、手袋とゴーグルを着用し、安全に注意して使用しましょう。
③ 重曹とクエン酸でカビを撃退する
洗剤を使いたくない人や、軽いカビ汚れの場合には、重曹とクエン酸を使った方法が手軽でおすすめです。重曹とクエン酸が反応する泡の力で、カビを浮かせて取り除きます。
- 「重曹2:水1」を混ぜてペーストを作り、ゴムパッキンのカビ部分にしっかり塗布し、10分ほど置く。
- 待ち時間に、クエン酸小さじ1を水200mlに溶かし、スプレーボトルに入れておく。
- 重曹ペーストの上からクエン酸液をスプレーすると泡が発生するので、そのままさらに10分放置する。
- 最後に布やスポンジで汚れを拭き取り、水で流して仕上げる。
重曹とクエン酸の方法は、根が浅く発生して間もないカビに効果的ですが、長期間放置された頑固な黒カビにはやや力不足です。また、クエン酸は酸性なので、絶対に塩素系の洗剤と混ぜないように注意しましょう。
浴室ゴムパッキンにカビを発生させない方法
ゴムパッキンはカビが一度生えると完全に除去するのが大変です。そのため、日頃からカビが発生しないような習慣を身につけることが重要になります。
- 入浴後にこまめに拭き取る:
最後に入浴した人は、ゴムパッキンや周辺の水滴や石鹸カスを簡単に拭き取っておきましょう。 - エタノールスプレーを使う:
70~80%の消毒用エタノールを精製水と1:4の割合で薄めてスプレーボトルに入れ、入浴後にパッキン部分に吹きかけて軽く拭くことで、カビ菌の繁殖を防げます。火気や手荒れには注意しましょう。 - 防カビ剤を使用する:
3~6か月効果が持続する防カビコーティング剤を使うことで、長期間カビを予防できます。 - 常に換気する:
浴室の換気扇を24時間つけっぱなしにするか、入浴後最低でも2時間は稼働させておくと湿度が下がり、カビが発生しにくくなります。
カビは湿気がある限り完全には防げませんが、これらの方法を継続すれば、カビの発生を大幅に抑えられます。
まとめ
浴室のゴムパッキンに発生したカビは、見た目以上に深く根を張っています。日常的な清掃習慣に加えて、入浴後に浴室のドアを開けて湿気を逃がす、または扇風機を浴室に向けて回すなど、「空気の流れ」を意識した工夫を取り入れると、より効果的にカビの再発を防ぐことができます。健康的な浴室環境のためにも、定期的にゴムパッキンの状態をチェックしましょう。