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車の運転免許を取得する際の試験には2つの試験がある
車の免許を取得する際は、以下の2つの試験に合格しなければなりません。
- 学科試験
- 技能試験
技能試験は、仮運転免許を取得してから本免許の取得に進むため、仮運転免許を取得しなければ先に進めないことも覚えておくべきです。
さらに技能試験だけでなく、学科試験も合格しなければ仮免許と本免許を取得する資格がもらえません。このように、車の運転免許証を取得するには、いくつもの試験を合格しなければならないのです。
学科試験の内容
学科試験とは、車の運転に関わる操作方法や法律を問題形式で解いていく試験です。
丸バツ式のペーパー試験になりますが、仮免許取得のための学科試験では制限時間30分以内に50問が出題され、本免許取得のための学科試験では、制限時間50分以内に95問が出題されます。
どちらも100点満点中90点以上の正解を出さなければ合格とならないため、皆さんが想像している以上に厳しい試験となる人も多いでしょう。
技能試験の内容
技能試験では、教わった路上での運転技術や判断力を確認します。
試験官を助手席に乗せた状態で試験が行われ、仮免許取得の試験では教習所敷地内のコースを運転します。本免許取得に進むと、教習所の敷地内コースの運転だけでなく、実際に公道に出て路上を運転することになるので、より気をつけて運転しなければなりません。
仮免許取得のための教習所敷地内コースの技能試験は10分から15分ほど、本免許取得のための路上での運転は20分から25分ほどのコースが選ばれます。
どちらも100点満点から減点方式で採点され、試験終了時に持ち点が70点以上残っていると合格と判断されます。
誰でも取得できる印象も…試験の合格率はどれくらい?
車の免許を取得して実際に日常生活で運転している人はたくさんいます。そのため、「車の免許取得は簡単なのでは」と思われがちですが、実はそうとも限りません。
免許取得方法は主に2パターン
車の免許取得方法は、主に以下の2パターンが存在します。
- 教習所に入学して試験を受ける
- 教習所に入学せずに「一発試験」を受ける
一般的には教習所に入学して試験を受ける人が多くいますが、中には「一発試験」といい、教習所に通わずに直接運転免許試験場や免許センターで学科試験と技能試験を受ける方法を選ぶ人もいます。
一発試験は教習所に入学する費用を抑えることができますが、教習所で技能の練習を積むことができないため、教習所に入学するよりもはるかに難易度が上がります。
教習所での試験合格率は75〜80%程度
では、合格率はどのくらいなのでしょうか。教習所に入学して試験を受けた場合、一般的な合格率は毎年75〜80%程度が平均的です。
つまり、1回目では5人に1〜2人が不合格となっている計算となるため、実は意外にも1回で試験に受からない人が多くいることになります。
もちろん、試験に不合格になっても、その後、再試験を受けることが可能です。再試験での合格率は90%以上と合格率が高いので、車の免許を取得できている人の数が多い印象を受けるのでしょう。
一発試験の合格率は10%未満と非常に低い
では、教習所に通わずに学科試験と実技試験を直接受けにいく「一発試験」の合格率はどのくらいなのでしょうか。
やはり実技試験のための運転練習ができていないこともあり、一発試験の合格率は10%未満と非常に低い合格率となっています。
一発試験は教習所に通うための費用が抑えられる一方、前述したように合格率が非常に低いため、何度も再試験を受けることになる人も多いです。
結果として、再試験にかかる費用が高額になってしまったり、独学では無理だと諦めて教習所に入り直す人もいるため、かえって車の免許取得にかかる費用が最初から教習所に通っている人よりも高くなってしまうケースもあります。
車の運転免許の試験に合格するためにしておくべきこと
車の運転免許を一発で確実に取得したいという方は、一発試験ではなく教習所に入学して、しっかり実技訓練を受けた状態で試験に臨むことをおすすめします。
教習所では、運転技術はしっかりと助手席からサポートしながら教えてもらえるため、自分の時間に努力すべきことといえば学科試験対策です。
学科試験の問題の中には、引っ掛け問題と言われる「なんとなく」という感覚で選んでしまうと実は不正解……となる問題も多く出題されています。
このようなミスを連発しないためにも、隙間時間を活用して教習所が用意してくれた問題集を繰り返し解き、問題に対する正答を確実に答えられるよう問題に慣れておくことが大切です。
教習所に通っていても試験対策はしっかり準備しておこう
いかがでしたか。一発試験は非常に難易度が高いため、教習所に通って実技訓練を行ってから試験に臨む方が効率的です。しかし、学科試験で不合格となる人も多いため、試験対策は念入りに準備しておきましょう。