実は危険!新品タイヤに替えた後『絶対やってはいけない』NG行動3選

車のタイヤは安全な運転のために定期的な交換が必要です。新品タイヤに交換した直後に普段通りの運転をすると、思わぬ事故につながったり、タイヤの寿命を短くする恐れがあります。この記事では、新品タイヤに交換した直後に避けるべき行動を詳しく紹介します。

安全のために知っておきたいタイヤ交換の目安とタイミング

車のタイヤは運転の安全性を維持するためにも、一定の時期で交換する必要があります。ただし、交換すべきタイミングがわからず、つい先延ばしにしてしまうドライバーも多いのではないでしょうか。

そこで、まずはタイヤ交換が必要となる目安をしっかり把握しておきましょう。

タイヤ交換を検討すべき4つのサイン

以下のようなサインが見られたら、すぐにタイヤの交換を検討しましょう。

  • タイヤの溝が摩耗してスリップサインが現れている
  • タイヤ表面やトレッド部分にひび割れが発生している
  • 摩耗の仕方が均一ではなく、偏りが生じている
  • タイヤが製造されてから10年以上経過している

スリップサインやひび割れがなくても、製造から10年以上経ったタイヤはゴムが劣化し、事故につながるリスクが高まります。

特にスリップサインは溝の深さが1.6mm以下になると現れるため、この時点で交換は法律的にも必須です。安全に運転を続けるためには、これらの基準を意識しておくことが大切です。

使用から5年を目安にプロの点検を受ける

製造から10年がタイヤ交換の絶対的な期限とされますが、実際には5年以上使用したタイヤも安全性が低下し始めます。そのため、タイヤを取り付けてから5年を経過した時点で販売店や専門業者による点検を受けることを推奨します。専門家のアドバイスを受け、必要と判断された場合には早めに新品タイヤへ交換しましょう。

タイヤ交換のタイミングを正しく理解することで、安全な運転をより長く維持することができます。

新品タイヤに交換した直後に避けたい3つのNG行動とは?

タイヤの交換が無事に完了したら、ひと安心するかもしれません。しかし、新品タイヤに変えた直後こそ慎重に運転することが求められます。新品タイヤは一見完璧な状態に思えますが、実は普段通りの運転では危険な場合があるのです。

タイヤ交換直後に避けるべき3つのNG行動を具体的に確認しましょう。

1. 交換直後にスピードを出すこと

新品のタイヤは表面が滑らかで、タイヤ本来の性能を十分に発揮するまでには一定の距離を走る必要があります。そのため、交換直後にスピードを出して走行するのは避けるべきです。特に最初の約100kmは、時速80km以下に速度を抑えるのが望ましいとされています。

新品タイヤの表面には製造過程で使われる保護剤や潤滑成分が残っているため、路面とのグリップ力が完全ではありません。スピードを出して走行すると、スリップ事故など危険な状況を招く可能性が高まります。交換直後は普段よりも速度を控え、安全運転を意識しましょう。

2. 急発進・急停止など急激な動作を行うこと

新品タイヤは路面へのグリップが安定していないため、「急」がつく運転行為、つまり急発進、急停止、急旋回などは特に危険です。このような行動はタイヤに過度な負担をかけるだけでなく、路面との摩擦不足でスリップを起こしやすく、思わぬ事故を引き起こす恐れがあります。

また、普段以上に車間距離を十分に取ることで、余裕をもった安全運転が可能になります。新品タイヤの慣らし運転期間中は、意識的に落ち着いた運転を心がけることが重要です。

3. 曲がり道やカーブで無理な走行をすること

タイヤを新品に替えた直後のカーブや曲がり道では、特に慎重さが必要です。直線道路よりもカーブを曲がる際の方がタイヤにかかる負担が大きく、新品タイヤの滑りやすさと相まって、スリップするリスクが高まるからです。

この時期はカーブや曲がり道では速度を普段よりさらに抑え、無理なハンドル操作や急な動作は極力避けることが望ましいです。タイヤが道路に馴染むまで安全第一の運転を心がけましょう。

新品タイヤを装着した直後は、特に意識的に安全運転を徹底することが大切です。タイヤの性能を十分に引き出すためには、この初期の期間が非常に重要となります。

新品タイヤの性能を最大限引き出す「慣らし運転」のポイント

新品タイヤを交換した直後の安全性を高めるには、『慣らし運転』を実施することが大切です。慣らし運転をすることでタイヤが車両や路面に馴染み、本来持っている性能を効果的に引き出すことが可能になります。ここでは慣らし運転の具体的なポイントをお伝えします。

  • 交換後約100kmまでは速度を80km/h以下に抑える
  • 急発進・急停止・急旋回など急な操作は避ける
  • 通常時より車間距離を多めに取る
  • タイヤが過度に熱を持ちやすい高速道路での長距離走行はなるべく控える

これらのポイントを意識して約100km程度走行すると、タイヤの表面が適度に摩耗し、新品時の滑りやすさが解消されます。また、慣らし運転はタイヤの寿命を延ばす効果もあり、性能の低下を防ぐことにもつながります。安全性を保ちながらタイヤを長持ちさせるためにも、慣らし運転はぜひ実践してみてください。

新品タイヤを装着したら慣らし運転を必ず行おう

新品のタイヤに交換した直後は、多くのドライバーがつい普段と同じ運転をしがちです。しかし、タイヤ本来の性能や安全性を発揮するためには、慣らし運転を行い、適切な方法でタイヤを馴染ませることが不可欠です。交換した直後は今回ご紹介したポイントを参考に、ぜひ安全な運転を心がけてください。

この記事のタイトルとURLをコピーする

カテゴリから記事を探す

すべてみる
カテゴリを見る