また『0%』まで使ってない?実はスマホ寿命を縮めるNG充電パターン

スマホの充電方法が間違っていると、バッテリーが早く劣化し寿命を縮める原因になります。今回はスマホ充電時の『やりがちなNG行動』を紹介します。普段の充電方法を改善してバッテリーを長持ちさせましょう。

間違った充電方法がスマホの寿命を縮めている?

スマートフォンの充電

スマホは現代の生活に欠かせないアイテムとなっています。

連絡手段はもちろん、情報収集や娯楽、健康管理など、多彩な用途に対応した重要な道具として日々進化を続けています。スマホの価格が高騰する中、少しでも長く同じ機種を使いたいと考える方も多いでしょう。

しかし、スマホを購入してから2年ほど経つと、バッテリーの持ちが徐々に悪化し、買い替えを検討する人が大半です。

「買って間もないのに最近バッテリーの減りが早い」「バッテリーがすぐに劣化して困っている」と感じている場合、その原因はスマホの充電方法にある可能性があります。普段の充電の仕方をもう一度見直してみることをおすすめします。

スマホを充電する時の行動によっては、知らず知らずのうちにバッテリーに悪影響を与えてしまっているかもしれません。ありがちなNG行動を詳しくチェックしましょう。

スマホの充電でやってはいけない5つの行動

スマホ充電時にやってしまいがちな行動には、バッテリーに負担をかけて劣化を加速させるものがあります。自分に該当する行動がないか、ひとつひとつ確認してみましょう。

1.充電をしながらスマホを操作する

スマホを使用中にバッテリー残量が少なくなると、充電ケーブルをつなげたまま操作を続けてしまう人は多いものです。これはよくないと頭では理解していても、ついつい充電しながら使ってしまうのが現実でしょう。

しかし、この「ながら充電」はスマホの本体温度を上げ、バッテリーに強い負荷をかけます。スマホに高熱が発生するとバッテリーが急速に劣化し、結果として早期の買い替えを余儀なくされます。スマホの寿命を延ばすためにも、少しの間は操作を控え、充電中の使用を避けることが大切です。

2.バッテリーを一気に大量充電する

意外に知られていないNG行動が、一度に大量の充電を行うことです。バッテリーが0%になってから充電したり、バッテリー残量が20%以下になってから充電を始めたりすると、バッテリーには大きな負担がかかります。これは、スマホが一度に多くの電力を補充する必要があるためです。

バッテリーの劣化を防ぐには、残量が25%程度を下回る前に充電を開始するのが理想的です。頻繁に少量ずつ充電を行うことが、バッテリーにとってはやさしい使い方です。

3.満充電のまま充電し続ける

夜間に充電する場合、すでに100%の満充電になった後も充電ケーブルを差しっぱなしにしている人がいます。この行動はバッテリーを劣化させる原因となります。多くの人が「常にバッテリーは満充電が最適」と考えがちですが、実際は違います。

最近のスマホはバッテリーを守るための充電最適化機能を備えており、80〜90%程度で充電を止めるのが理想とされています。バッテリーの劣化を防ぐためにも、100%まで充電し続けるのは避け、80〜90%を目安に充電を終えるよう心がけましょう。

4.湿気のある場所での充電

浴室やキッチン周りのような湿度の高い場所で充電する行為は避けましょう。湿気がスマホの内部に侵入すると、ショートを引き起こして故障の原因になることがあります。また、湿度が高い環境での充電中に発火事故が発生したケースも報告されています。

安全性の面からも、浴室だけでなく脱衣所や洗面台、シンクの周りなど湿気の多い場所での充電は絶対に行わないでください。

5.布団の上でスマホを充電する

布団の上でスマホを充電しながら使ったり、そのまま就寝してしまったりする人は注意が必要です。布団などの柔らかい素材は熱を逃しにくいため、スマホのバッテリーが膨張したり、最悪の場合は火災につながる可能性もあります。

バッテリーの寿命だけでなく安全面を考慮しても、スマホの充電は必ず通気性が良く硬い平らな場所で行いましょう。

バッテリーの寿命を延ばすための充電のポイント

くつろぎながらスマートフォンを見ている女性

バッテリーの劣化を防ぎ、スマホを長く使い続けるためには、日常的な充電の方法を意識することが重要です。スマホの充電に関していくつかのポイントを押さえておくことで、バッテリーへの負担を軽減できます。

  • スマホのバッテリー残量は25%〜80%の間を目安に保つ
  • バッテリー残量を0%まで使い切らないようにする
  • 100%のフル充電を避け、80〜90%を充電の上限とする
  • 充電中はスマホを操作せず、安静状態を保つ
  • 湿気がなく熱がこもりにくい、風通しの良い場所で充電する

これらのポイントを実践することで、バッテリーの劣化速度を抑えることができます。

また、自分のスマホがどのくらい劣化しているかを知るためには、スマホの設定メニューやバッテリー管理アプリで「バッテリーの最大容量」を確認すると良いでしょう。

購入時は100%ですが、使用するにつれて徐々に減少します。この最大容量が下がってくると、1回の充電で使える時間も短くなりますので注意が必要です。

バッテリー残量は常に20%〜80%の範囲で管理しよう

スマホのバッテリーは充電のやり方によって、その寿命が大きく左右されます。

特に意識したいのが、バッテリー残量を極端に低下させたり、満充電を繰り返したりしないという点です。0%近くまで使用すると過放電となり、バッテリー内部が傷む原因になります。一方で、常に100%の満充電を維持すると過充電状態となり、やはりバッテリーを劣化させるリスクが高まります。

スマホメーカーも、バッテリーを長持ちさせるためには20%〜80%の範囲で残量を維持することを推奨しています。最近のスマホでは、こうしたバッテリーへの負荷を自動的に軽減する機能(充電の最適化機能)が搭載されていることも多く、この機能をオンにしておくと良いでしょう。

さらに、毎日使うスマホだからこそ、日常的な充電の仕方がとても大切になります。適切な残量を維持し、過充電・過放電を避けることで、バッテリーの劣化を防ぎ、スマホを安心して長く使えるようになります。

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