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パソコンの処分方法…間違えるとどうなる?
長年、さまざまなデータを保存・活用してきたパソコンは、いわば使用者の個人情報の宝庫と言っても過言ではありません。古くなったパソコンを新しい製品に買い替える際は、処分方法にも注意を払わなければ、個人情報の漏洩や悪用につながる危険があります。
また、パソコンは一般的な家電とは異なり、法律でリサイクルすることが義務付けられています。そのため、家庭ゴミとして廃棄することはできないので、リサイクルや回収に出しましょう。
パソコンの処分で絶対にやってはいけない『4つのタブー』
パソコンを処分する際は、あらゆる点に気をつけて手放す必要があります。タブー行為を犯してしまうと、法に違反してしまったり、個人情報などの大切なデータを抜き取られてしまう恐れがあるので注意しましょう。
1.完全にデータを消去せずに処分
パソコンを手放すときは、必ず個人情報やパスワードなど、パソコンに入っているデータを完全消去する必要があります。
ただデータをゴミ箱に入れるだけ、データを初期化するだけでは完全にデータを消去することができず、悪徳業者などによってデータ復元されてしまう恐れがあるので注意が必要です。
復元されたデータは、個人情報として売買されてしまったり、悪用されたりする危険があるので、必ずデータを完全に消去してからパソコンを処分しましょう。
2.ハードディスクやSSDを初期化しない
パソコンに付属しているハードディスクやSSDにデータが残っていることもあるので、パソコン本体だけではなく、ハードディスクやSSDも初期化してデータを消去しておくことをおすすめします。
初期化するだけではデータが復元されてしまうかもしれない、と不安な方は、ハードディスクやSSDを物理的に破壊することでデータの復元を回避しましょう。
3.データのバックアップを取らずに処分
パソコンを処分する際は、次に使うパソコンにデータを移行するために必ずバックアップをとっておきましょう。
最も使われているバックアップ方法は、クラウド上にデータをバックアップし、新しいパソコンに移行する方法です。
ただし、こちらはクラウドのパスワードなどを忘れてしまうと移行が難しいため、クラウド上へのバックアップだけでなく、USBメモリや外付けストレージにデータをコピーしておくことをお勧めします。
4.パソコンをゴミとして処分する
最初にお話しした通り、パソコンは資源有効利用促進法によってゴミとして処分することが禁止されています。パソコンを処分する際は、メーカー側が回収したり、リサイクルすることが義務付けられたのです。
したがって、パソコンをゴミとして処分しようとしても、自治体では請け負ってもらえません。
必ず自分でデータを完全消去して家電量販店などに設置されているリサイクルボックスに出したり、リサイクル店に出したり、あるいはメーカー側にデータの消去と一緒に回収してもらいましょう。
パソコンの適切な処分方法を解説
パソコンはどのように処分すべきなのでしょうか。ここではパソコンの適切な処分方法を紹介します。
パソコンはどのように処分できるの?
パソコンの処分方法は以下の通りです。
- メーカー問い合わせ窓口に依頼して回収してもらう
- 自治体のパソコン回収に依頼する
- 自治体のパソコン回収ボックスに入れる
- パソコン回収業者に依頼する
- メーカーや販売店に下取りに出す
- リサイクルショップに売却する
- 一般社団法人パソコン3R推進協会に有償回収してもらう
現在は、以上のような方法でパソコンを処分することが可能です。自分でパソコンのデータ消去が難しい場合は、メーカーや販売店に相談し、安全にパソコンのデータを消去するところからお願いする方法もあります。
また、パソコン回収業者に依頼する際は、安全性の高い業者かどうかを見極める必要があります。悪徳業者の場合、回収したパソコンから個人情報などを抜き取り、適切に処分してくれない可能性があるからです。
パソコンのデータ消去方法は?
パソコンのデータを消去する方法は、一般的に以下の手順で行います。
- データのバックアップをとり、新しいパソコンへ移行する
- データ消去ソフトを使ってデータを完全消去(上書き)する
- (ハードディスクやSSDをハンマーなどで物理破壊する)
大まかに上記の手順でデータを消去していきます。データ消去ソフトは、市販されているものを使うとより安全にデータを完全消去することができます。
より個人情報を強固に守りたい場合は、さらにハードディスクやSSDを物理的に破壊すると、データを復元させることが困難になるのでお勧めです。
パソコンは個人情報などのデータを消去して処分を
パソコンには、あらゆる個人情報がたくさん残っているため、初期化だけではデータを完全消去することができません。必ずデータ消去ソフトを使って完全に消去した上で、回収やリサイクルに出しましょう。